無期限活動停止の小出恵介 「違約金」は1億超えもと弁護士が解説

無期限活動停止の小出恵介 「違約金」は1億超えもと弁護士が解説

無期限活動停止の小出恵介 「違約金」は1億超えもと弁護士が解説

(high-number/iStock/Thinkstock)

俳優の小出恵介が、未成年女性との飲酒および不適切な関係を報じられ、所属事務所が「無期限活動停止」を発表した問題。

放送が間近に迫っていたNHKドラマが全回放送中止となるなど、業界には大きな影響が拡がっている。さらに無視できないのは、テレビCMなど、企業との広告出演契約だ。

しらべぇ取材班は、レイ法律事務所・弁護士で、『芸能人の権利を守る 日本エンターテイナーライツ協会(ERA)』共同代表理事の河西邦剛先生に話を聞いた。

■大手企業のCM降板「賠償金」の金額は?

河西弁護士:タレントがテレビCMに出演する場合には、広告主と芸能プロダクションとを仲介する広告代理店が間に入り、広告主と広告代理店、広告代理店と芸能プロダクションでそれぞれ契約することになります(広告代理店と芸能プロダクションとの間にはキャスティング会社が入る場合も)。

そして、広告代理店と芸能プロダクションが広告出演契約を結びます。広告出演契約は業界でほぼ決まったフォーマットが使用されることがほとんどなのですが、フォーマットの中には、「芸能プロダクションがタレントのイメージを保持させなければならない義務」が定めてあります。

今回、報道されていることが事実だとして、仮に小出氏が「17歳の女性と性的関係を結んだ」とすると、芸能プロダクションは、タレントのイメージを保持する義務に違反したとして、広告代理店に損害賠償の支払い義務や、違約金の支払い義務を負うことになります。

■違約金はまず事務所が負担

河西弁護士:まずは事務所が負担広告代理店と契約するのはタレント本人ではなく、あくまで芸能プロダクションになりますから、契約に基づいて違約金の支払い義務が発生するのは芸能プロダクションになります。

もっとも、その後、芸能プロダクションからタレント本人に対して違約金相当額やその一部の支払いを求償することは十分に考えられます。

■億を超える違約金が発生する可能性も

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河西弁護士:小出氏が出演していた大手企業の場合、残りの契約期間について日割りで計算することが考えられます。

CMの撮り直し費用を事務所が負担する場合には事務所が広告代理店に支払う金銭の合計は1億円を超える可能性も十分にあると言えるでしょう。

■他の事例と何が異なる?

今回の事案が、他の「CM降板」と異なる点はあるのだろうか。

河西弁護士:一言でいうと、降板の理由です。今回は刑事事件にはなっていませんが、小出氏の行為は犯罪に該当する行為ですし、また報道されている事実関係についても大筋で認めているようなので、降板の原因が小出氏にあることは明らかです。

今年CMの降板が問題になった他の事例の中には、特定の宗教を支持していることが降板の原因になったとされているものがありますが、特定の宗教を支持することの違法性は一切ありませんから、「原因がタレント側にあるとは言えない」という違いがあります。

浅はかな行動の代償は、極めて大きなものとなりそうだ。

・合わせて読みたい→ギャラ未払い報道の西山茉希 「事務所との契約問題」について弁護士が解説

(取材・文/しらべぇ編集部・盛山盛夫 取材協力/レイ法律事務所・河西邦剛弁護士 ERA)

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