インターネット調査って誰にどうやって調べてる? ズレを抑える方法を専門家が解説

インターネット調査って誰にどうやって調べてる? ズレを抑える方法を専門家が解説

インターネット調査って誰にどうやって調べてる? ズレを抑える方法を専門家が解説

(Ca-ssis/iStock/Thinkstock)

モニタスでリサーチを担当するコダイラです。さまざまなメディアで「調査」という言葉を目にする機会が多いと思いますが、ひと口に調査と言っても、データを収取する方法には様々なものがあります。

今回は多岐にわたるデータ収集方法の中でも「サーヴェイ(survey)」と呼ばれる手法、とくに『ニュースサイトしらべぇ』でも採用されている「インターネット調査」を取り上げ、その回答者(アクセスパネル)がどのように管理・構築されているかをご説明しましょう。

■業界団体のガイドラインも

日本には、マーケティング・リサーチの専門会社からなる業界団体があります。

「一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)」といい、マーケティング・リサーチの健全な発展と普及、倫理の確立を目指して1975年に設立されました。

JMRAはインターネットを利用した調査が増える背景を受けて、「わが国の市場調査業界における自主規制としての、品質管理上の行動規範として位置づけられるもの」とする『インターネット調査に関する品質保証ガイドライン』を2006年に制定しています。

■不適切な回答者は除外

このガイドラインでは、インターネット調査の回答者となる「アクセスパネル」に対し、加盟各社が従うべき品質管理上の規範が定められています。

たとえば、「不適格なアクセスパネル会員除外」という項目では、インターネット調査の品質維持のため、調査の回答者としてふさわしくない会員の特定や除外する基準を設け、適宜実施する必要があるとされています。

この規定を受けるかたちで、アクセスパネルを保有するJMRA加盟の各社では、回答者としてふさわしくない会員を除くための自社基準を設けています。

■モニター管理の基準とは

たとえば、『ニュースサイトしらべぇ』にデータ提供を行っているモニタスでも、自社基準として次のような管理を実施しています。

(1)アクセスパネル構築時:以下に該当するモニターはアクセスパネルに含めない

・実在しない氏名(記号のみ)

・不明住所等の登録

・重複登録

・虚偽の登録

・登録メールアドレスが無効

(2)アクセスパネルの定期的なクリーニング:以下に該当するモニターはアクセスパネルより除外する

・トラップ質問による不正回答者の排除(年2回)

・通常調査での常時不正回答を確認(随時)

・180日間、アンケート回答のないモニターを確認(随時)

■ズレを抑える努力が必要

アクセスパネルの管理とは調査結果の歪みを縮小しようとする方法のひとつです。

調査の多くでは、データを収集・分析することを通じて、世の中の実態や人々の意識を把握することを目的としています。

しかしながら、インターネット調査に限らず、収集されたデータには測定しようとする「実態・意識」からの「ズレ」が不可避的に含まれます。不正な回答者はこうした実態からのズレを生じさせるひとつの原因となります。

実態からのズレを可能な限り最小に抑える方法を追及することは、調査の実施主体に求められる倫理であるとともに、アクセスパネルを保有・管理する機関も努力する必要があるのです。

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(文/モニタス・コダイラ)