藤井聡太四段の連勝は29でストップ! 激闘の2人に「ひふみん」もエール

藤井聡太四段の連勝が29でストップ 「ひふみん」こと加藤一二三九段がエール

記事まとめ

  • 第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦で、佐々木勇気五段が藤井聡太四段に勝利した
  • 佐々木五段はつねに優勢で、ほぼ完勝に近い内容 藤井四段の連勝は29でストップした
  • 「ひふみん」こと加藤一二三九段は、激闘を繰り広げた2人にエールを送った

藤井聡太四段の連勝は29でストップ! 激闘の2人に「ひふみん」もエール

藤井聡太四段の連勝は29でストップ! 激闘の2人に「ひふみん」もエール

藤井聡太四段の連勝は29でストップ! 激闘の2人に「ひふみん」もエール

(bee32/istock/Thinkstock)

2日、第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦が行われ、佐々木勇気五段が藤井聡太四段に勝利。同四段の連勝は29でストップした。

■中盤から佐々木勇気五段が優勢に

先手番を取った佐々木勇気五段は、自らの名がついた得意戦法「横歩取り勇気流」ではなく、「相掛かり」を採用。どうやら藤井対策はこれだったよう。

その後局面は定跡化されておらず、より棋士の読みの深さが問われる「力戦型」に。激しい攻防が続いたが、中盤に入ると徐々に佐々木五段が優勢となり、リードを広げる。

あの手この手で逆転を狙う藤井四段だが、佐々木五段が盤石の指し回し。確実な攻めで相手玉(王様)に迫る。

防戦一方となった藤井四段は101手目で「負けました、ありがとうございました」と頭を下げ、投了。公式戦初の敗北を喫した。一方の佐々木五段はつねに優勢で、ほぼ完勝に近い内容。

■藤井四段は「心を切り替える」

大記録を止めた佐々木勇気五段は、対局後のインタビューで「私たちの世代が負けると波に飲み込まれてしまう気がしたので、立ちはだかるというか、そういう感じで臨もうと思っていた」とコメント。

一方藤井四段は、「機敏に動かれてしまって勝負所なく負かされてしまった」と敗因を分析。そして連勝記録については、「苦しかった将棋もあるので自分の実力を考えると出来すぎ」「心を切り替えて指していきたいと思います」と前を向いた。

どうやら今回は佐々木五段の綿密な序盤戦術もさることながら、「先輩棋士としての危機感」も勝因のひとつかもしれない。

ちなみに、非公式戦で藤井四段に勝った永瀬拓矢六段も佐々木五段と同年代で、仲が良いことで知られている。

やはり歳の近い世代ほど、負けたくないという思いが強いのだろう。今後、藤井四段とライバル関係になりそうだ。

■両者にファンから励ましの声

29連勝で将棋ブームを巻き起こした藤井四段と、それ堂々と負かし、そのルックスの良さから一躍注目を浴びる佐々木勇気五段。そんな2人にファンから励ましの声が。

藤井4段の連勝を止めたのが佐々木勇気先生で良かったと思ってる。
私がそもそも注目していたのは佐々木先生のほうだったし。
藤井先生の連勝記録は、羽生先生か佐々木先生もしくは現タイトルホルダーの誰かが止めると理想と考えていた。
誰が止めたかでシナリオが変わる。

— ハニーさん (@qthoney1203) July 2, 2017

藤井四段残念だったな…でも連勝が全てではないです。
お互いにベストを尽くした試合、素晴らしい。
(ディズニーの中でもずっとニュースを追ってしまったくらい)
同年代頑張ってるな。嬉しいものです。

— denden-waiha (@Dee154748) July 2, 2017

■「ひふみん」」も励まし

また、「ひふみん」こと加藤一二三九段も、激闘を繰り広げた2人にエールを送っている。

棋士人生はまだまだこれから!
いま始まったばかり。
そして、勝負事には、
勝ちか負けの二択しかない。
だからこそ、
つねにその先にあるものを見据えて
観る人びとの魂を揺さぶる、
後世に残る棋譜を紡いでいただけたらと願う。
偉大なる後輩棋士たちの、
長い長い棋士人生の前途を祝して。

— 加藤一二三@九州豪雨お見舞い申し上げます (@hifumikato) July 2, 2017

人生も、将棋も、
勝負はつねに
負けた地点からはじまる。

— 加藤一二三@九州豪雨お見舞い申し上げます (@hifumikato) July 2, 2017

将棋界では「無敗」のまま引退した棋士は、どんなに強くても存在しておらず、あの羽生善治三冠ですら500敗以上の負けを記録。

加藤一二三九段に至っては、その数が1000を超える。

そのような意味では、藤井四段にとってプロ初黒星を喫した7月2日は、「本当の意味でプロ棋士になった記念日」とも言えるだろうか。

・合わせて読みたい→「ひふみん」こと加藤一二三が引退会見 藤井四段に「すばらしい後継者」

(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)

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