夏ドラマのSNS戦略を専門家が採点 「『黒革の手帖』は論外」

夏ドラマのSNS戦略を専門家が採点 「『黒革の手帖』は論外」

夏ドラマのSNS戦略を専門家が採点 「『黒革の手帖』は論外」

(画像はTwitterのスクリーンショット)

つい先日、春ドラマが終わったと思いきや、今週末から夏ドラマが始まる。この夏も熾烈な視聴率・人気争いが繰り広げられていくわけだが、今の時代、戦いは放送前からすでに始まっていると言ってもいい。そう、公式SNSでのPR合戦だ。

知恵さえあれば無料で情報を発信できるSNSは大きな武器である一方、ネットユーザーの心を掴むのは容易ではない。そこで、しらべぇドラマ班は放送前に各ドラマの公式ツイッターをチェックしてみることにした。

■フォロワー数トップ3は……

まず、ドラマ班が各新ドラマのツイッターフォロワー数を調べたところ(3日20時時点・100人以下の数値は切り捨て)、上位3傑は以下のとおり。

1位:『コード・ブルー』(フジテレビ系) 107,000人

2位:『僕たちがやりました』(フジテレビ・関西系) 76,600人

3位:『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系) 52,000人

インスタではなくツイッター単独の数字なので、あくまで指標のひとつに過ぎないものの、900フォロワー程度の『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)や520フォロワーの『黒革の手帖』(テレビ朝日系)と比較すると、拡散力はすでに60〜100倍以上だ。

■工夫あふれる『僕やり』『ウチの夫』

今まで2シーズンが制作され、根強いファンが多い『コード・ブルー』)はさておき、しらべぇ編集部が注目したのは『僕やり』と『ウチの夫』の二作。

まずは『僕やり』。永野芽郁、川栄李奈、新田真剣佑など旬なキャストが多く出演することで話題の作品だが、SNSでは彼らの瑞々しいオフショットが多数確認できる。

教室の窓から、ひょっこり顔出しめいめい安定の可愛さはもちろん、あさみ姉さんの艶っぽさはすごいんだぞっ!
.#僕たちがやりました #僕やり #火9は僕やり #7月18日スタート #2人の抜けに写る男 #ある意味奇跡の1枚 #窪田正孝 #永野芽郁 #水川あさみ pic.twitter.com/GVIjPiaOMB

― 火9ドラマ『僕たちがやりました』公式 (@bokuyari_ktv) 2017年7月2日

「なろ抱き」ってやつですかね
市橋、飯室に愛されすぎて困ってます。
.#僕たちがやりました #僕やり #火9は僕やり #2日続けての僕やり砲 #女子がトロける妄想シーン #なろ抱き #翔平兄さんの攻撃で #マッケン思わず市橋キャラ捨てる #三浦翔平 #新田真剣佑 pic.twitter.com/hP2ooG5P1L

― 火9ドラマ『僕たちがやりました』公式 (@bokuyari_ktv) 2017年7月2日

ウンコシリーズ第2弾 発射
なんだこの3ショットは・・・。ちなみに加藤諒君は、マッケンの7つ歳上です。
.#僕たちがやりました #僕やり #火9は僕やり #7月18日スタート #ウンコシリーズ #ミラクル3S #ウンコは世界を変える #新田真剣佑 #加藤諒 #鈴木貴之 pic.twitter.com/WhPti1ZGhn

― 火9ドラマ『僕たちがやりました』公式 (@bokuyari_ktv) 2017年7月3日

「イケメン同士のじゃれ合い」という、ネット受けする内容の画像も存在し、とにかく若い世代に広がりやすいよう、うまく工夫されている印象だ。

続いて、『ウチの夫』。出演者のオフショット画像を載せたかと思えば……

Twitterフォロワー5万人超え

小林夫婦はパジャマを着て就寝します妻はピンク、夫は…何色でしょう錦戸さん、パジャマだとリラックスするようで、出番待ちのスタジオ横の前室で? 呼ばれて飛び起きてキョロキョロ…スッキリした顔でスタジオに入って行きました ウチの夫 pic.twitter.com/92QwunxYVT

― 【公式】ウチの夫は仕事ができない (@uchinootto_ntv) 2017年7月2日

普通にデザインがかわいい番組オリジナルグッズの告知に……

いよいよ今週土曜よる10時スタート「ウチの夫は仕事ができない」番組オリジナルグッズトートバッグマフラータオルクリアファイル(2枚セット)
7月7日から日テレ屋(汐留&東京駅)で販売開始※本日から日テレ屋webで販売スタート詳しくは公式HP #ウチの夫 pic.twitter.com/3ENMTPr8j3

― 【公式】ウチの夫は仕事ができない (@uchinootto_ntv) 2017年7月3日

さらにはロケ弁の話題まで。

森での撮影お弁当はお蕎麦地元の味にキャストスタッフ一同テンションあがりました #ウチの夫 pic.twitter.com/OOpICYjRa6

― 【公式】ウチの夫は仕事ができない (@uchinootto_ntv) 2017年7月2日

多様な内容で、見ているこちらが楽しくなってしまうほどだ。なにより、松岡茉優がかわいい。

■専門家はどう分析する?

しらべぇ取材班は、SNS戦略に詳しいウェブコンサルタントのA氏に、SNSでドラマをPRしていく際に大切なことを聞いた。

「まず全体の傾向として大切なのは以下の3点ではないかと思います。

(1)キャストがネットウケするタイプかどうか(炎上気質の人や、アンチの多い人がいないか)

(2)撮影のオフショットが多いかどうか

(3)「#(ハッシュタグ)の質」が高いかどうか

(1)はタレント本人の好感度の問題なのでSNS担当者ができることはないとして、(2)に関して言えば、現在『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)はオフっぽい写真がなく、現場の雰囲気も伝わりづらいのでダメ。

また、ハッシュタグも意外と大事。『僕やり』や『ウチの夫』は、基本的に公式が漏らさないようにつけている上に、ハッシュタグらしいキーワードなんです。

それに対し、『黒革の手帖』(テレビ朝日系)や『セシルのもくろみ』はついてないことも多いですし、あっても『セシもく』と正直あまりパッとしない印象です」

■投稿の数=担当者の努力?

また、A氏は「投稿数の多さ」も重要だと指摘する。

「あとは、単純な話ですがツイート数の差も大きいでしょう。拡散する可能性は『ツイート数×フォロワー数』が元手なわけで、仮にフォロワー数が増えても掛け算する元の数字が小さければ、拡散力も上がりにくい。

SNS戦略が下手なところは、『出演者のツイートのリツイートばかり』『画像が少なくて、メディアのところを見てさみしい気持ちになる』『公式サイトへの遷移を促すものばかり(見逃し配信サイト含む)で宣伝色が強い』などの共通項がありますが、今のところ一番酷いのは武井咲さん主演の『黒革の手帖』でしょう。

ツイッターで12ツイート、インスタで9件と、投稿が少なすぎてこれでは『公式と書いてあるけど、嘘じゃないか?』と思ってしまうほど。ただまあ、何度も映像化されている作品なので、『そんなの必要ねえ!』という感じなのかもですが」

大切なお知らせを一球入魂で投稿する……のではなく、些細なことでもいいのでファンが喜びそうなこと、話題になりそうなことを投稿していくのが大事なようだ。

このように、SNS戦略においてははやくも優劣がつき始めている夏ドラマ。当然ながら、一番大切なのは内容であり、これだけで視聴率が決まるわけではないものの、『逃げ恥』『あなそれ』(ともにTBS系)のヒットを見る限り、手を抜くべきではないだろう。

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(文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)

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