もう「パンダ漁」にしか聞こえない!ニコニコユーザーは空耳力が高いのか

もう「パンダ漁」にしか聞こえない!ニコニコユーザーは空耳力が高いのか

もう「パンダ漁」にしか聞こえない!ニコニコユーザーは空耳力が高いのか

(violet-blue/iStock/Thinkstock)

『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」をはじめ、聞き間違いや空耳はおもしろコンテンツ化しやすいもの。

7月4日北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したという、朝鮮中央テレビの「特別重大報道」が流れた際には、緊張感漂う内容に反して、同国の軍歌の歌詞が「パンダ漁なんだ」に聞こえる――といった話題が盛り上がった。

この軍歌については以前から、「要するにパンダ猟(漁)なんだあぁぁぁ」や「パンダ料理なんだ」と聞こえる、別の部分が「こっそり取り締まれパンダ」に聞こえるなど、ニコニコ動画のユーザーを中心にネット上で指摘されていた。

■ニコニコ動画や2ちゃんねるユーザーは

しらべぇ編集部は、全国の20〜60代の男女1,357名を対象に「聞き間違いすることはあるか」、6段階での意識調査を実施。

その中から、「ニコニコ動画をよく見る」「2ちゃんねるに書き込んだことがある」の特徴をチェックしてみると、ミスとしての「聞き間違い」ではなく、「空耳力」という特異なスキルがあるような印象が。

まず、「聞き間違いすることはある?」という質問に対し、全体では「よくする」8.1%、「まあまあする」16.4%、「たまにする」41.2%で、「聞き間違いしがち」な回答なのは65.7%。

©sirabee.com

この割合も充分高い。

しかし、「ニコニコ動画をよく見る」「2ちゃんねるに書き込んだことがある」人の回答を抽出してみると

©sirabee.com

「よくする」はいずれも全体より5ポイント以上高く、「まあまあする」は「ニコニコ動画をよく見る」人の場合、7ポイントも上回った。

これはもう「間違って」というよりも、楽しむために、あえて空耳する力――「空耳力」を鍛えているのかも!?

■ニコニコ動画の中の人に直撃!

(画像はニコニコ動画のスクリーンショット)

しらべぇ取材班は、ニコニコユーザーが出演する生放送やイベントの企画を担当している株式会社ドワンゴの丹羽一臣さんに、「ニコニコ動画のユーザーは『空耳力』が高いのか?」直撃してみた。

丹羽さん:ニコニコ動画やニコニコ生放送では、ユーザーのみなさんが映像にあわせてコメント投稿できることから、昔からしばしば「空耳」が楽しまれる傾向があり、「空耳力が高いユーザーさんが多い」可能性は高いと言えます。

――ほかにも「空耳力」が発揮されているものが?

丹羽さん:例えば、ミュージカル「テニスの王子様」の映像にあわせてコメント投稿された「テニミュの空耳」は、niconicoの古参ユーザーなら知らない人がいないくらい有名な動画になっていますし、アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」のメインテーマでは、空耳コメントのおもしろさが相まって、700万回以上も視聴がされています。

また、今回の北朝鮮の軍歌映像における空耳「パンダ漁なんだ」と似ている外国語の空耳のケースとして、2014年3月に台湾の学生らが立法院を占拠した事件の中継があります。

学生らによる中国語でのシュプレヒコールに対して、その様子をニコニコ生放送で見ていたユーザーのみなさんが、「ほえほえくまー」という空耳コメントを多数寄せるということがありました。

「ほえほえくまー」というコメントはその後、単なる空耳だけにとどまらず、台湾の学生らを応援する「くま」がオリジナルキャラクター化され、niconicoにイラストが200枚近く投稿されるなど、二次創作の元ネタとしても流行するという発展をしました。

(画像はニコニコ静画のスクリーンショット)

――なぜニコニコ動画やニコニコ生放送では、空耳コンテンツが生まれやすいのか?

丹羽さん:「空耳」は、コメント投稿しながら映像を見るニコニコ動画・ニコニコ生放送に、とても適した楽しみではあります。

でも、それだけでなく、さらにその空耳コメントから、新しい二次創作を生み出してしまうくらい、自分だけでなく他のユーザーをも楽しませる・おもしろがることに貪欲な姿勢を持ったユーザーのみなさんがいます。

そういった方々がコメントを書き込んでいることで、おもしろい空耳コメントがniconicoに増えやすいのではないでしょうか。

こうして改めて話を聞くと、やはり単なる「聞き間違い」ではなく、多くの人と共に楽しむために磨いた「空耳力」という、ひとつのスキルと呼べそうだ。

・合わせて読みたい→北朝鮮が「特別重大報道」 ネットでは「パンダ漁なんだ」という空耳が流行

(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年6月2日〜2017年6月5日
対象:全国20代〜60代の男女1357名(有効回答数)