人間より高級な餌で育った『相馬ミルキーエッグ』 究極の卵かけご飯に挑戦

人間より高級な餌で育った『相馬ミルキーエッグ』 究極の卵かけご飯に挑戦

人間より高級な餌で育った『相馬ミルキーエッグ』 究極の卵かけご飯に挑戦

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卵は、お米やパン、牛乳などと並んで、もっともありふれた日常的な食材のひとつだ。

国内で売られている卵は、海外では珍しい「生食」が可能なほど高い品質で生産されているが、その中でも餌や育て方などによる差が顕著にあらわれるという。

しらべぇ取材班は、雑誌などでもしばしば取り上げられている自然卵『相馬ミルキーエッグ』を試してみることにした。

■人間より高級な食材を鶏に

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相馬ミルキーエッグは、福島県相馬市にある『大野村農園』の菊地将兵さんが生産者。そのこだわりは…

・刺身でも食べられる「本マグロのカマ」を煮込んだものやヨーグルト、玄米など、人間より手間とお金がかかった餌で育てる

・日が当たらず閉鎖的なケージではなく、「平飼い」

・抗生物質や成長ホルモンなどの薬は一切使わない

などなど多岐にわたる。

■生産者に聞いた

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育て方についてさらにくわしく聞くため、生産者の菊地さんに電話取材したところ…

菊地さん:東京で働いた後、全国で3年ほど農業研修をしていましたが、震災後に故郷の相馬市に戻って『大野村農園』を始めました。農園では、ヤギのチーズや野菜などもつくっていますが、中でも卵が一番人気ですね。

僕が3年ほど農業研修している間に学んだのは、主に野菜の作り方で、自然卵養鶏法は、まだ庭先で鶏を飼うのが一般的だった時代の古い資料などを見て研究しました。

今300羽の鶏を飼っていて、いちばんこだわっているのは「草」です。毎日、軽トラ1台ぶんの草を畑やあぜ道で刈って鶏に与えると、すごく喜んで食べているのがはっきりわかります。

草の中には虫なども棲んでいますから、鶏たちはそれを見つけると「やったー!」という様子で食べています。鶏が本来好きな植物を食べさせると、草の色素がほんのり黄身に乗るんですね。これが、「黄身」と呼ばれる「黄色」だと思っています。

最近は黄身の色が濃い卵が人気ですが、これらはパプリカ色素など添加物でつけているものが多いです。一方で、自然卵だと黄身の色が薄くレモン色のものもあるのですが、そういう農家さんに聞くと、だいたい草をあげていない。

僕のやり方だと今の倍の600羽くらいまでは頑張りたいですが、それ以上はとても増やせません。

大手さんだと、100羽の鶏がいたら毎日9割くらいは卵を生むように太らせたりするところを、うちでは2〜3割くらいは休んでいる。企業からすると笑われるのでしょうが、鶏が無理をしないので病気にもかかりにくいんですよね。

「人間のために産ませる」のではなく、「鶏が産んだものをいただく」というのが基本的な考え方だという。

■コンビニの卵と比べてみた

「黄身という名のとおりの黄色」とは、どのような色なのか。コンビニで買った卵と比較してみたが、わかるだろうか。

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左側がミルキーエッグ、右側の色が濃いのがコンビニの卵だ。濃厚なミルキーエッグは、箸で挟んでも黄身が割れることがない。

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■生で食べるのがいちばん美味しい

生産者の菊地さんいわく、「生で食べるのがいちばん」とのことなので、王道の卵かけご飯(TKG)にしてみた。

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ひと口食べてわかるのは、「生臭さ」がないこと。卵臭い感じが一切しない。にもかかわらず、濃厚なのだ。

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コンビニ卵と食べ比べた子供たちも、一様に「ミルキーエッグ」に軍配。ちょっと贅沢して、すき焼きにすると、濃厚なうま味が肉とよく合う。

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■半熟に火を通してもウマかった

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濃厚なうま味と、生臭さがないすっきりした味わいは、かるく火を通しても味わえる。半熟玉子に片方は塩、片方は醤油をかけたら、塩だけでもじゅうぶんウマい。

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菊地さんが愛情たっぷりに育てた『ミルキーエッグ』は、道の駅などの他、スマホアプリ『ポケットマルシェ(ポケマル)』でも購入可能。

10個入り1,296円(税込み)と少しお値段は張るが、朝ごはんがちょっとしたご馳走に変わるかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/ポケットマルシェ)

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