「スピード不倫」報道の今井絵理子議員 「不貞行為ない」の釈明を弁護士が斬る

「スピード不倫」報道の今井絵理子議員 「不貞行為ない」の釈明を弁護士が斬る

「スピード不倫」報道の今井絵理子議員 「不貞行為ない」の釈明を弁護士が斬る

(bee32/iStock/Thinkstock)

レイ法律事務所、弁護士の高橋知典です。

女性ボーカルグループ『SPEED』の元メンバーで、自民党の今井絵理子参院議員と同じく神戸市会議員との「不倫」が報じられました。

■「不貞行為はない」との主張だが…

今井議員も相手の市議も、不貞行為はないとしているようですが、その内容には疑問があります。 今井議員も相手の男性も、主張の内容としては…

(1)そもそも不貞行為がない。

(2)通常不貞行為に該当する肉体関係があったとしても、婚姻関係破たん後であれば不貞行為には該当しないので問題ない

としています。 しかし、法的観点から見ると、このような言い訳は通らない可能性が高いと考えられます。

(1)そもそも不貞行為がない?

不貞行為とは、原則的に肉体関係があることをいいます。一部報道によれば、今井議員と市議は、『ホテルの同室に泊まった』『新幹線のグリーン車で手をつないでいた』などの行為があったとの情報があります。

一方で、今井議員らによれば、『あくまで肉体関係はなく、不貞行為には当たらない』という主張をしているようです。

しかし、「新幹線の中という公共の場でさえ手を握っている」などの親密な男女の交際をうかがわせる中で、「同泊したホテルで本当に肉体関係はない」と言えるのか、大いに疑問ですし、これは多くの方が疑問に思うのではないかと思います。

■「親密交際」も不貞行為同様の社会的評価

©sirabee.com

また、仮に主張のとおりに肉体関係がないとしても、親密な男女交際が、結果として夫婦関係を破たんさせるものであれば、不貞行為と同様の社会的評価を受けます。

今井議員らの交際の内容がどういったものか、より詳細が明らかにならなければ判断はできません。

とはいえ仮に、男女としての交際をしていて、ホテル同泊のような特別に親密な関係でなければしないようなことを繰り返し、かなりの時間を共有している等といった事情が出てくる場合には、肉体関係はなくとも「不貞行為と同様の社会的評価」を受けることになる可能性があります。

(2)婚姻関係破たん後なら不貞行為に該当しない?

市議が言うように、「婚姻関係破たん後の肉体関係について、不貞行為には該当しない」というのは事実です。

男女の肉体関係が違法になるのは、他人の婚姻関係を破たんさせるからであり、すでに婚姻関係が破たんしていれば、その行為を違法であるとは言えなくなるからです。

離婚後の恋愛は自由ですから、事実上の離婚状態、婚姻関係が破たんした状態と判断されると、その後の肉体関係は違法ではないことになります。

■「破たん」が認められる条件とは

最近では、こうした主張をする方は散見されるのですが、実際に夫婦関係の破たんが認められるには、

・別居期間が例えば2年〜5年と長い

・生活や生計が完全に別

・すでに離婚届に判を押して後は出すだけ

・相手方が先にDVや不倫で夫婦関係を壊している

等の事情が必要であると考えられます。

■「破たん後」の主張は通らない可能性

今回の市議は、離婚調停中ではあっても別居期間も報道では1年ほどと、「事実上の離婚状態と認められるような長期」ではありません。

奥さん側が復縁を求めているのか、離婚したがっているのかなどの離婚調停の状況はわかりませんが、調停中である以上、まだ離婚をするかどうかの話し合いがされている段階だということがわかります。

こうした状況では、夫婦関係が破たんしているとは認められない可能性が十分にあると考えられ、そうすると市議の主張は通らない可能性があるのです。

・合わせて読みたい→不倫疑惑の今井絵理子議員がブログでコメント 「言い訳にしか聞こえない」と厳しい声も

(文/レイ法律事務所・高橋知典弁護士)

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