うどん屋「無断キャンセル被害」は嘘 架空の大学「国際信州学院大学」に賛否

うどん屋「50人の予約が無断キャンセル被害」と嘘投稿 架空の「国際信州学院大学」も

記事まとめ

  • うどんや蛞蝓亭というツイッターアカウントが50人の予約が無断キャンセルされたと投稿
  • 「国際信州学院大学の教職員の皆さん二度と来ないでください」などの呟きが拡散された
  • 実は店も大学も存在せず、リプライした人も架空で代表を務める会社のサイトもあるそう

うどん屋「無断キャンセル被害」は嘘 架空の大学「国際信州学院大学」に賛否

うどん屋「無断キャンセル被害」は嘘 架空の大学「国際信州学院大学」に賛否

うどん屋「無断キャンセル被害」は嘘 架空の大学「国際信州学院大学」に賛否

(画像はTwitterのスクリーンショット)

昨今飲食店を悩ませている予約のドタキャン。一方的に告げられることもあれば、当日音信不通になってしまうケースもあり、経営者はせっかく作ったご飯とともに泣き寝入りすることになることも多い。

ツイッターではそんな被害を訴えるツイートが定期的にバズるが、もしそのうちのひとつが周到に作り込まれた「ネタ」だったら…今、ツイッター上でとある壮大な「釣り」が話題になっている。

■無断キャンセル→じつはすべてネタ

無断キャンセルに合いました。

50人で貸切の予約で、料理を準備してお待ちしてましたが、予約時間過ぎても見えず、此方から電話するとキャンセルとの返事。

キャンセル料を請求したら、そんな説明は受けていないと逆ギレ。

国際信州学院大学の教職員の皆さん、二度と来ないでください。#拡散希望 pic.twitter.com/Fo0Kk9Llg2

— うどんや 蛞蝓亭 (@NamekujiUdon) May 13, 2018

『うどんや 蛞蝓亭』を名乗る店のツイッターアカウント。50人の貸切の予約が無断キャンセルされ、キャンセル料も踏み倒されてしまったという内容だ。

相手は「国際信州学院大学」の教職員たちのようで、義憤を感じたツイッターユーザーたちがこのつぶやきをRTすることに。

しかしこの店、実際には存在しない架空の飲食店であり、また「国際信州学院大学」なる大学も存在しないのだ。

なお、うどんやの読み方は「なめくじてい」であり、飲食店にはなかなか合っていない感じ。

■作り込みが凄い…

「なーんだ嘘かよ!」と終わってしまうのがこの手の釣りの大半だが、今回は様子が違った模様。というのも、作り込みが半端ではないのだ。

例えば上記のツイートにリプライしているこちらの人物。

ええ!?勿体無いです〜。
弊社の社員連れて食べに行きましょうか?もちろんお代も払います。

— 元村優子 (@GdXEAuyxPwNupUK) May 13, 2018

同校出身者という設定の架空の人物であり、代表を務める会社のホームページまで存在。

また、『蛞蝓亭』のツイッターアカウントは4月7日からつぶやかれており、ツイッターで拡散しやすい「無断キャンセル」ネタまで一ヶ月間用意していたことがわかる。

また他にもさまざまな細かい設定があり…

国際信州学院大学の本当に笑えるところは作り込み。
架空の大学だけじゃなくて学生や周辺施設までいちいち設定がある
マスコットキャラクターのフラッパーくんなんてスキ無さすぎて文句のつけ所がないですw
そんな現実感ある国信大のキャッチが虚構らしいクスッと笑える内容だから本当に大好きです笑? pic.twitter.com/JZmmXY5cEg

— えーか (@SonkenEver) May 13, 2018

国際信州学院大学がらみのあれこれ、どれだけ凝ってるかというと「去年国際信州学院大学を受けて落ちて、今は全く大学とは無関係なことだけをつぶやいてるツイッターアカウント」まであるんですよ。

— ゆんゆん探偵 (@yunyundetective) May 13, 2018

■「5ちゃんねる」発

長野県安曇野市に校舎を置き、創立から100年以上の歴史を持つ架空の私立大学「国際信州学院大学」が生まれたのは2018年1月のこと。

ネット掲示板「5ちゃんねる」ユーザーたちが、己の技術を持ち寄って偽の公式サイト(就職実績のページまで存在する)や校歌などを次々と創作し始めたのだ。

■リテラシーが問われる? 批判の声も

これら一連のツイートに対し、ツイッター上では「リテラシーが問われる」という声が続出。

国際信州学院大学の件は情報リテラシーの試金石になりますね。

— 茶玄@犬吠埼エンデューロ (@chagenX) May 14, 2018

国際信州学院大学のやつ、あれだけ作り込めばリテラシーない人は簡単に騙せるってことでしょ

— よー (@yoyoyo4964) May 14, 2018

「作り込みがすごい」「面白い」と褒め称える声がある一方で、「信じた人はどうなる」「教職員の印象が悪くなる」「人を釣って面白いのか?」など批判的な声も見られており、賛否両論といったところだ。

■ネットの情報をすぐに信じる?

しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,365名を対象に「ネット情報を信じるか」どうか調査したところ、「すぐに信じてしまう」と答えたのは17.6%。

(©ニュースサイトしらべぇ)

インターネットが発達し、誰もが簡単に多くの情報を得ることができる社会だが、今回のケースのように嘘の情報が紛れていることもある。得た情報が正しいかどうかを見極める必要がありそうだ。

(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日〜2017年3月26日
対象:全国20代〜60代の男女1,332名(有効回答数)

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