噴出するスポーツ指導者のパワハラ疑惑 部員は監督・コーチに絶対服従すべきなのか?

噴出するスポーツ指導者のパワハラ疑惑 部員は監督・コーチに絶対服従すべきなのか?

噴出するスポーツ指導者のパワハラ疑惑 部員は監督・コーチに絶対服従すべきなのか?

(apelletr/iStock/Thinkstock)

昨今日本大学アメフト部や水球日本代表、女子新体操など、指導者によるパワハラ疑惑が多発している。

問題の根源にあるのが、「スポーツ選手は指導者に絶対服従するべきである」という考え方。日大アメフト部問題では、「内田元監督の言うことは絶対」が選手を追い込み、危険タックルに至った。

この風潮は批判も多いが、「部が強くなるためには必要」との声もある。指導者と部員の関係について、世間はどう考えているのだろうか。

■指導者の言うことに絶対服従すべきだと思う?

しらべぇ編集部では全国の20代〜60代の男女1,329名に「スポーツ部では指導者に絶対服従するべきだと思うか」調査を実施。

(©ニュースサイトしらべぇ)

結果、「そう思う」と答えた人はわずか2.5%。「理解はできる」は22.5%で、理解を示す人はわずか25.0%と低い割合に。

一方、「違和感がある」と「おかしいと思う」を合わせた割合は75.0%。圧倒的に「指導者に絶対服従」という考え方について否定的な人が多いことがわかった。

■世代別で見ると傾向が

「指導者に絶対服従」は「おかしいと思う」と答えた人を、世代別で見るとある傾向がでた。

(©ニュースサイトしらべぇ)

意外にも最も割合が高かったのは、理不尽な指導を受けてきたと思われる60代以上で46.3%。

指導者による不祥事のニュースについては、「昔は当たり前だった」で済ます中高年がいることも事実だが、じつは服従が当たり前とされていた世代ほど、「悪しき慣習」と考えているのだ。

■それぞれの意見は?

絶対服従に好意的・否定的それぞれの人に意見を聞いてみた。

<好意的な人>

「団体競技では監督の戦術も重要になりますし、全員が同じ方向を向いていないと強くならない。トップが部員の意見に流されては、まともに運営ができなくなる。絶対服従のようなトップダウンも必要でしょう。

それに結局社会に出れば、上司や社長に絶対服従を強いられることになる。指導者が部員を納得させるような理論や結果を出せば、絶対服従でも問題ないわけで。学生スポーツなどは、むしろそちらのほうが良いと思う」(30代・男性)

<否定的な人>

「指導者の言うことに絶対服従としてしまうと、日大アメフト部元監督のように権力を傘に『やりたい放題』する輩もでますし、暴力を振るうような人物も出てきてしまいます。

部員と指導者が定期的にコミュニケーションを取りながら、活動指針を決めていくほうが良いと思う。社会人野球では選手をセクション別に分けてリーダーを設置し、そのリーダーが練習メニューを決めているチームもあります。

今の時代トップダウンだけでは強くならない。個々が問題意識を持って自主的に練習したほうが、強くなれると思う」(50代・男性)

スポーツの指導方法に明確な「正解」はない。チーム事情や指導者の力量によって方針も変わると思われるが、絶対服従を背景とした度を超えたパワハラだけは、行なわないようにしてもらいたい。

(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年7月13日〜2018年7月17日
対象:全国20代〜60代の男女1,329名 (有効回答数)

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