訪ねてきた学生を狙う悪質なOB 深刻化する「就活セクハラ」の恐怖

訪ねてきた学生を狙う悪質なOB 深刻化する「就活セクハラ」の恐怖

訪ねてきた学生を狙う悪質なOB 深刻化する「就活セクハラ」の恐怖

(Tony Studio/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

今月2日、就職活動中の女子大生を、乱暴したとして大手商社に勤務していた24歳の男が逮捕された。

男は、OB訪問に来た女子大生に一気飲みを強要させ、泥酔させた後に女子大生が宿泊するホテルに送り届けた。その際カードキーを盗み、再びホテルへ戻って部屋に侵入し暴行したという。

この事件を受けて、『AbemaPrime』(AbemaTV)では「就活セクハラ」について取り上げた。

■就活中の半数が「セクハラ」被害者

番組には、ビジネスニュースサイト「BUSINESS INSIDER JAPAN」統括編集長の浜田敬子氏が、取材を続けているという「就活セクハラ」について語った。

就活中の5割の学生がセクハラ被害に遭い、うち半以上が誰にも相談できない女子学生が多いことが分かったという。

また最近では、企業に勤めるOBと現役学生が合えるマッチングサービスなどのアプリも増えている。手軽に効率よく約束を取り付けられることから、学生にも人気だが、これも大きな要因になっているという。

■OBと就活生のマッチングサイトも要因か

浜田氏が取材した女子学生のひとりは、マッチングサイトで何度か相談していた相手に「俺が人事だったら絶対にとる」「会社の資料が家にある。君になら見せてもいい」と家に来るように誘われたそうだ。

「このチャンスは逃してはいけない」と家に行った結果、体の関係を求められたが、後に相手は半年前に会社を辞めていたことを知ったという。

そのほか「模擬面接をしてあげるから1対1になろう」などの言葉で、カラオケボックスやホテルに連れていくことも。このように、人気企業や大手企業を志望する就活生の想いを利用した悪質な手口をする者もいるようだ。

就活やOB訪問がはじめての学生たちは、セクハラ被害に遭っても「そういうものなんだ」と思ってしまう者も少なくないという。

■企業側の教育、被害者の「相談の練習」

浜田氏は、まだ意識が甘い企業側の男性に対して「お酒を飲みながらのOB訪問はいけないとか、20時以降に会ってはいけないとか、1対1で会うなら会社の会議室にするとか、きちんと教育や歯止めをしないといけない」と話す。

また、同番組に出演した弁護士の佐藤大和氏は、被害に遭ったことを相談することに、申し訳なさやどう相談したらいいかわからないという学生に対して「大学や企業の窓口、あるいは厚生労働省の窓口など、まずはお金かからないところからしっかり相談してほしい」と「相談の練習」の必要性を語った。

■約2割が過去にセクハラ加害者?

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査を行った。結果、全体の24.6%が「過去に『今思うと、セクハラだったな』と感じる行動をしたことがある」と回答。

男性26.3%に対して女性22.9%と、やや男性に多い傾向が見受けられた。さらに、この割合を男女・年代別に見てみると…

もっとも割合が高いのは、50〜60代男性が30%以上と、その他の性年代の割合を上回っていることがわかる。また、20〜40代では女性の割合が男性を上回っていることも特徴的だ。

自分を頼りにしている者に多大な苦痛を与える性暴力はもってのほか、相手が誰であれ、「恋人いるの?」「結婚しないの?」といった、何気ない会話にも思える発言もセクハラに該当することもある、ということを忘れてはいけない。

被害者も、違和感を覚える言動が「普通のこと」ではないことも覚えておいてほしい。

(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年12月14日〜2018年12月17日
対象:全国20代〜60代の男女1664名(有効回答数)

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