京都で72人の集団食中毒が発生 これからの季節の予防方法を保健所などに聞いた

京都で72人の集団食中毒が発生 これからの季節の予防方法を保健所などに聞いた

京都で72人の集団食中毒が発生 これからの季節の予防方法を保健所などに聞いた

(saiyood/iStock/Thinkstock)

これからの季節、気温の上昇とともに食中毒の危険性が増していく。そんな中、京都市で集団食中毒が発生。食中毒の原因、注意すべき点をしらべぇ取材班が調査した。

■園児ら72人が食中毒の症状を訴えた

京都市保健所は、25日市内の幼稚園児71人と職員1人が食中毒になったと発表した。嘔吐や下痢などの症状を訴えたが、重傷者はいないという。

京都市健康安全課によると、17日の昼食で同市のパン屋が調理した卵サンドを食べたことが原因だという。卵サンドや園児の便、調理器具などから黄色ブドウ球菌が検出されたため、食中毒と断定した。

保健所はパン屋を25日から27日まで3日間の営業停止処分とした。しらべぇ編集部の取材に対して担当者は、「どこかの過程で菌が爆発的に増えた可能性が考えられる」と述べた。

■黄色ブドウ球菌とは(画像提供:東京都健康安全研究センター)

食中毒の原因になった黄色ブドウ球菌と食中毒対策について、東京都健康安全研究センターに聞いた。

この細菌は、食中毒の原因となるだけでなく、おでき、にきびや、水虫等に存在する化膿性疾患の代表的起因菌。そのため、健康な人でものどや鼻の中などに高率で検出され、動物の皮膚、腸管、ホコリの中など身近にも存在している。

また、菌自体は熱に弱いが、この毒素は100℃20分の加熱でも分解されない。酸素のない状態でも増殖可能で、多少塩分があっても毒素をつくる。

■予防方法は…

様々な食品が原因食となる可能性を持っており、にぎりめし、寿司、肉、卵、乳などの調理加工品及び菓子類など多岐にわたっている。潜伏時間は30分〜6時間(平均約3時間)で、はき気、おう吐、腹痛が主症状。予防のポイントは、

・手指などに切り傷や化膿巣のある人は、食品に直接触れたり、調理をしたりしないこと。

・手指の洗浄・消毒を十分に行うこと。

・食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐこと。

・調理にあたっては、帽子やマスクを着用すること。

担当者は、「20℃以上で菌が増えやすくなる。30℃から35℃で菌の繁殖がもっとも活発になるため、夏の常温管理は注意を要する。おにぎりはラップを使って作ること。お弁当の持ち運びには、10℃以下になる保冷バックや保冷剤を有効活用して欲しい」とアドバイス。

これからの季節食中毒には充分気をつけて、梅雨そして夏を乗り切りたい。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

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