国語教師が作文で「遺書を書こう」 呆れた課題に保護者が猛抗議

国語教師が作文で「遺書を書こう」 呆れた課題に保護者が猛抗議

国語教師が作文で「遺書を書こう」 呆れた課題に保護者が猛抗議

(taka4332/iStock/Thinkstock)

多感な年齢の子供たちを預かる学校として、最も恐れるべきは陰湿なイジメや、それに端を発した傷害事件や自殺ではないのか。ある中学校で、理解しがたい騒動が起きていたようだ。


■作文の課題で「遺書を書こう」

騒動が起きたのは、英国オックスフォードの「チーニー・スクール(Cheney School)」という11歳から18歳までの男女約1,500名が通う学校。その中等部でこのほど、国語の教師が「自分が自殺すると仮定して遺書を書いてみよう」という課題を出した。

嘘でも絶望感に満ちた遺書を書くことはできるが、問題は普段から悩みや憂鬱な気持ちを抱えている生徒たちだ。遺書に刺激され、自分の中の悲痛な叫びと向き合ううちに、衝動的な行動に出ないとも限らない。

その話を聞いた保護者らは「あまりにも浅はかな教師」と激怒した。


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■謝罪に釈明を添えた学校

保護者からの相次ぐ苦情を受け、生徒たちに不快感や不安、ショックを与えたことを学校側は正式に謝罪。しかし、こんな釈明も添えられた。

「生徒たちに自殺を促したり支援したりする意図は決してありませんでした」


「授業では劇作家J・B・プリーストリーの『夜の来訪者』を読み進めており、若い女性が自殺するシーンに絡めたものです」

■多感な10代、鈍感な教師

明るくふるまっていた子でも、ふと「死んでしまおうかな」などと軽々しく口にすることがある10代の多感な時期。クラスの人気者で成績も抜群だった子が、壁にぶち当たった途端に挫折感から死を選ぶなど、自殺の動機もイジメだけとは限らない。

この学校の国語指導部長には、親類の子が自殺を図ったという1人の女性から、若者の自殺に関する学校やその教師の認識の甘さについて、改めて批判する手紙が届いたという。


■若い世代の自殺願望

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,589名を対象に自殺願望について調査していた。全体の16.3%が「飛び降り自殺を考えたことがある」と回答しているが、年齢が若いほどその割合が高くなっているようだ。

「何か悩んでいても教えてくれない」と親ですら悩んでいるデリケートな年頃の子供たちに、あろうことか教師が「遺書を書いてごらんなさい」と促すなど、どう考えても無神経、軽率すぎる。

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2019年2月1日〜2019年2月4日 
対象:全国20代〜60代の男女1,589名(有効回答数)

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