女子中学生が校舎の3階から転落 落ちた生徒は「記憶がない」
2019年10月02日 18時40分 しらべぇ

女子中学生が校舎の3階から転落 落ちた生徒は「記憶がない」
(akikana99/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
大阪府の中学校で、転落事故が起きた。いったい何があったのか。しらべぇ取材班は、学校、教育委員会、現場に駆けつけた消防から話を聞いた。
■骨盤骨折などの重傷摂津市消防本部によると、1日午後5時09分に摂津市立第二中学校関係者から、「13歳女性が3階から転落した」という119番通報があった。消防車両3台(うち救急車1台)が現場に駆けつけたところ、生徒は会話ができる状態で、隊員に「記憶がない」と話したとのこと。
生徒は市外の病院に搬送されたが、骨盤骨折などの重傷で、1ヶ月の入院が必要だという。
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■美術室で課題をやっていた最中に第二中学校教頭や教委によると、生徒3人が学習課題の進行状況が遅いという理由で、放課後に残され3階にある美術室で課題をやっていたという。すると、美術科の教諭が顧問をしていた部活動の教室で、生徒同士のトラブルが発生。
生徒が美術室に教諭を呼びに来たため、教諭が少しのあいだ美術室を離れたところ、生徒が窓の外にある小さなスペースに足を掛けて、そこから転落したという。警察などの聞き取りに対して、残りの生徒は「落ちた生徒が1人でふざけていた」と話したとのこと。
■今のところいじめの可能性は…落ちた生徒からの聞き取りは、2日午前の時点ではまだ出来ていない。警察の調べでは、今のところ、いじめの可能性は低いという。
取材に対して、「今後、落ちた生徒から話を聞き、いじめの可能性等も含めて引き続き調査する」と学校、教委ともに述べた。
■本当に事故なのか…ネット上では、本当に事故なのかという声もあがっている。
「不可解な点が多いので、本当に事故なのか」
「女子生徒が骨盤骨折しているので、後遺症が心配」
「課題をやらされているのに、ふざける余裕があったのか」
摂津市教育委員会は、1日には「3人でふざけて遊んでいた」と発表したが、しらベぇ編集部の学校への取材で、実際には「1人でふざけていた」と生徒が話していたことがわかった。事実と違うことを発表すると、また教委の信頼が揺らぐことになると言えそうだ。
(文/しらべぇ編集部・おのっち)