新生児を出産直後に窓から投げ捨てた少女 「妊娠の届け出なかった」

新生児を出産直後に窓から投げ捨てた少女 「妊娠の届け出なかった」

新生児を出産直後に窓から投げ捨てた少女 「妊娠の届け出なかった」

(diane39/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

岩手県警は10日、殺人容疑で同県矢巾町に住む無職の少女(19)を逮捕した。しらべぇ取材班は、関係各所から話を聞いた。


■窓から放り投げた

逮捕容疑は5月1日午前7時30分ごろ、一戸建て住宅1階トイレの窓から、産んだ直後の男児を投げ落として殺害したもの。県警によると、トイレで下半身から出血している少女を家族が発見し119番通報。男児は体重三千数百グラムで胎盤とへその緒が付いていた。

男児の頭頂部には傷があり、死亡につながったとみている。少女は病院に搬送されたが、周囲は出産に気付いていなかった。同日、家族の一人が自宅の脇で倒れている男児を見つけて病院に連れて行き、病院関係者が110番通報した。

少女に夫がいたかどうかについては、県警は「少女の特定につながる」として明らかにしていない。


関連記事:高校のトイレで男児を出産、窓から投げ落とした少女 残酷な結末に「やるせない」の声

■妊娠の届け出はなかった

矢巾町福祉・子ども課によると、少女から妊娠の届け出はなく、母子手帳は発行していなかった。このため、町は少女の状況を把握していなかったという。しらべぇ編集部の取材に対して、担当者は、

「妊娠を届け出た妊婦とは必ず面談している。必要があれば、保健師が産婦人科に同行するなどの支援も行っている。ただし、妊娠の届け出がないと行政としてはどうすることもできない。何か困ったことがあったら、とにかく相談をしてほしい」


と話す。また、厚生労働省は、行政に相談することに敷居が高いと感じている人たちのために、地域のNPO組織に相談できる体制を構築できるように、予算要求中だという。


■望まない妊娠の現状

日本産婦人科医会によると、2017年度の人工中絶件数は16.4万件で、20歳未満の中絶選択率は59%。全年齢の中絶選択率が15%のため、10代の望まない妊娠が多いことが垣間見れる。

そのため、産婦人科医会は、望まない妊娠、性感染症を避けるために、「性交はNO!」と言える勇気を持ち、「自分で守ろう、自分のからだと自分の人生」と呼びかけている。望まない妊娠を避ける行動として、

(1)将来を共にする可能性のない相手やお互いの関係が成熟していないときは、性交を持たない


(2)子育てと学業を両立できない時期には、たとえ好きなパートナーとでも、避妊の用意がないときには性交を持たない


(3)正しく、しっかり避妊する。万一のときは緊急避妊


とアドバイス。日本は性交について中学校で積極的に教えない傾向にある。また、性についての話題を避けがちな実態もある。今回のような事件を避けるためにも、真剣に具体的に学ぶ性教育というものが必要だろう。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

関連記事(外部サイト)