自転車で救急車を二度通せんぼ 容疑者は「サイレンを嫌がらせと感じていた」

自転車で救急車を二度通せんぼ 容疑者は「サイレンを嫌がらせと感じていた」

自転車で救急車を二度通せんぼ 容疑者は「サイレンを嫌がらせと感じていた」

(gyro/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

愛知県警が、名古屋市天白区に住む翻訳業の男(48)を公務執行妨害で書類送検していたことが取材でわかった。しらべぇ編集部は、名古屋市消防局などから詳しく話を聞いた。


■救急車の前を2度通せんぼ

逮捕容疑は、7月23日午前10時45分ごろ、天白区焼山2丁目の交差点付近を緊急走行していた救急車の前に自転車で2度立ちはだかり、走行を妨げたもの。

調べに対して、「深夜に帰宅中、私の前でサイレンを大音量で鳴らして低速度で走り、嫌がらせではと感じていた。救急車に対して、積もり積もったものが噴出した」などと供述し、容疑を認めているという。警察は、10月4日に男を書類送検。


関連記事:救急車で搬送中に付き添いの女性が死亡 「まさかの不幸」に騒然

■一時停止させたあとさらに…

警察によると、現場は天白消防署植田出張所のすぐ近く。救急車は「女性が意識を失っている」との通報を受けて出発した直後だった。ほかの車が道を譲るなか、男は車道に出て救急車を一時停止させた。さらに救急車を追いかけ、数十メートル先の横断歩道でも再び妨害したという。

消防から相談を受けて天白署が、救急車のドライブレコーダーの映像などから男を特定した。

■平均約31.3分

名古屋消防局によると、市内では消防司令から、救急車が現場に到着するまでの時間が平均約6分で、司令から病院搬送までは平均約31.3分かかるという。担当者は、

「救急者の妨害行為は珍しいが、今回のようなことが起きると、Uターンや回避措置が必要になり、病院への搬送が遅れかねない。一刻一秒を争う事態で到着が遅れると命が失われる恐れもある。緊急車両には道を譲り、妨害行為は絶対にやめてほしい」


と話した。


■進路を譲る

道路交通法では緊急自動車が接近してきた場合の対応を次のように定めている。

・交差点またはその付近の場合:交差点を避け、かつ道路の左側(一方通行となっている道路においてその左側に寄ることが、緊急自動車の通行を妨げることになる場合は、道路の右側)に寄って一時停止しなければならない。


・交差点またはその付近以外の場合:道路の左側に寄って、緊急自動車に進路を譲らなければならない。


これに違反すると罰則規定も設けられている。命を守る救急隊の迅速な活動のために、市民も全面的に協力する必要があるだろう。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

関連記事(外部サイト)