「ぶどうをレンジに入れるとプラズマ発生で燃える」は本当か 経産省やメーカーの見解は…

「ぶどうをレンジに入れるとプラズマ発生で燃える」は本当か 経産省やメーカーの見解は…

「ぶどうをレンジに入れるとプラズマ発生で燃える」は本当か 経産省やメーカーの見解は…

ネット上で、「ぶどうを2つレンジに入れるとプラズマが発生し燃える」といった内容が話題になっている。これは本当なのか、しらべぇ取材班は、経済産業省などから話を聞いた。


■「プラズマ発生はあり得ない」

SNSで話題の投稿は、「絶対に電子レンジに入れてはいけない食べ物がある。それは『ぶどう』で、 特に2つはNG。 プラズマが発生して、ぶどうが燃える。 下手すると火災レベルなので気を付けてほしい」といった内容だ。

この情報について、経済産業省で家電製品事故情報を扱っている部署に聞いた。

担当者は、「電子レンジ内でプラズマが発生することは、あり得ない。ただし、電子レンジ内に小さなクズのようなものだけの状態で、作動させて、火災になった例はある」と語る。

「小さいものには、マイクロ波が集中して燃えやすくなることは間違いない。調理するための規定時間を守っていれば、火災になることはない」と述べた。


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■メーカーも「事故報告なし」

一方、電子レンジメーカーは、どう考えているのだろうか。日立グローバルライフソリューションズの広報担当は、「ぶどうが燃えたということは、聞いたことがないし、そういった事故報告もない。一般的に卵や生卵、目玉焼きは破裂する恐れがある」と回答。

独立行政法人製品評価技術基盤機構では、電子レンジで食品を過加熱することで発火する動画を作成している。

「電子レンジはマイクロ波を利用して食品を温めるが、加熱しすぎると食品が炭化してしまう。さらに加熱を続けると、そこにマイクロ波が集中してスパークが発生し、発煙・発火するおそれがある」

「過加熱にならないように、加熱時間は十分に注意が必要。また、庫内に付着した汚れにマイクロ波が集中して炭化し、発煙・発火する事故も発生しているため、こまめに掃除を」などと注意を呼びかけている。

■誤った使用方法で火災発生

東京消防庁管内では2006年からの7年間では、1年間に19件程度の電子レンジの火災が発生していた。2013年に29件と急増し、2013年から2016年の4年間では1年間に31件程度発生し、増加傾向にあるという。

食品の過熱(必要以上に長い時間温める)や、調理不可の包装(冷凍食品でアルミを使った食材で包装したもの)を加熱するなど、誤った使用方法により火災が発生している。


■さつまいもや中華まんでも

2017年度の東京消防庁消防技術安全所の再現実験で、さつまいもや中華まんなどは電子レンジで5分〜12分間、加熱すると、爆発的に燃焼することが確認されている。さつまいもや中華まんなどに限らず、食品を長時間加熱すると水分が蒸発し、炭化が進行して可燃性ガスが発生。

この可燃性ガスが庫内に充満したときに、食品の炭化した部分が帯電してスパークを起こし、可燃性ガスに引火して、爆発的に燃焼すると推定されている。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

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