公園の「人の痛みの分かる人になりましょう」なる掲示が話題 背景にあるものとは…

公園の「人の痛みの分かる人になりましょう」なる掲示が話題 背景にあるものとは…

公園の「人の痛みの分かる人になりましょう」なる掲示が話題 背景にあるものとは…

(7maru/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

とある団地の公園のフェンスに掲示してある内容が、今ネット上で話題になっている。しらべぇ取材班は、掲示主にその意図と、各自治体に現状を聞いてみた。


■「やりすぎではないか」の声

フェンスには、「お年寄りや体の弱っている方々は、金あみに野球やサッカーボールのあたる音が大変苦痛に感じます。これらの球技は絶対にやめてください。人の痛みの分かる人になりましょう」という掲示がされている。

これに対して、「やりすぎではないか」という声があがっているのだ。UR都市機構(横浜市)が掲示している。

掲示の意図について、広報担当は、「2003年ごろに足立区の竹の塚団地公園内に、この掲示を設置した。当時住民からボール遊びに関するクレームが発生し、入居者の皆さんと話し合って行った。UR単独で行った訳ではない」と述べた。


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■運営者はクレームに苦悩

それでは、行政はボール遊びについて、どういった取り決めをしているのだろうか。首都圏の各自治体に聞いてみた。まず足立区は、「公園内での球技は原則禁止。

バスケットボールのゴールがある場所での個人的なシュートは、行っても大丈夫。ただし、夜間にシュートをやっているというクレームが発生している。このため、周辺住民と使用に関するルールを決めることもある」と話す。

■対応が別れている実態

公園が約600ある世田谷区は、「危険な行為や迷惑にならなければ、ボール遊びは問題ない」というスタンス。八王子市は、「球技・ボール遊びともに、原則禁止。バスケットゴールがあっても、行ってはいけない」と述べた。

立川市は、「やわらかいボールを使っての3歳から4歳までの遊びはOKだが、それ以外はNG」。


■バスケットゴールがあっても…

それでは、東京近郊の都市は、どうしているのか。公園が約2700ある横浜市は、「バットを使った球技やサッカーは原則禁止。ボール遊び程度であればOK」。千葉市は、「危険な行為や迷惑行為にならなければ基本的に問題ない」と話す。

取材を通じてわかったことは、各自治体が条例にボール遊びに関する明確な規定を設けていないこと。

条例にある「危険な行為や迷惑行為の禁止」という項目を、広く捉えるか、狭く解釈するかで対応が分かれている。東京のある市議は、取材に「バスケットゴールがあるのに、バスケットを禁じているのはおかしい。それであれば、バスケットゴールも撤去すべきだ」と述べた。

(文/しらべぇ編集部・おのっち)

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