出産直後の我が子が死亡 「せめてよその子に愛を」女性が2ヶ月も頑張ったこと

出産直後の我が子が死亡 「せめてよその子に愛を」女性が2ヶ月も頑張ったこと

出産直後の我が子が死亡 「せめてよその子に愛を」女性が2ヶ月も頑張ったこと

(comzeal/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

かわいい赤ちゃんを自分の腕に抱く日を指折り数えて待ち、ついにその日がやって来るも、出産間もなく我が子は天に召されてしまった。大きな喜びが深い悲しみに転じてしまった母親は…。


■息子は2ヶ月の早産で誕生

米国ウィスコンシン州ニールズビルに暮らすリー・ストラングフェルドさんと妻のシエラさん。2人の間に少し前、男の赤ちゃんが誕生してサミュエル・リー君と名付けられた。

だが出産予定日より2ヶ月早く生まれたこの子は、染色体異常により発症する「エドワーズ症候群(18トリソミー)」を伴っていた。


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■誕生後わずか3時間で…

誕生しても、命は持って1年とも言われているエドワーズ症候群。妊娠20週の検査でそれが判明した際、リーさんとシエラさんは心からの愛情とケアを約束し、「我が子にも精一杯生きた証を」と考えていた。

だが、サミュエル君は誕生わずか3時間で死亡。ここまで早く息を引き取るとは思っていなかった2人は悲しみのどん底に突き落とされた。

■母乳の分泌が始まる

そのうち、ママになるはずだったシエラさんの体に変化が現れた。乳房が張り、非情にも母乳の分泌が始まったのだ。

サミュエル君にどうしても飲ませたかった栄養豊富な初乳。それを捨てなければならない辛さで、さらにシエラさんは打ちひしがれてしまったという。こうしたケースのために病院には母乳の分泌を止める薬がある。だがシエラさんはその服用を拒否した。


■「皆スクスク大きくなあれ」

母乳の分泌は亡き息子への愛情と母性の証であり、これを人為的に止めたり無駄にすることはもっと悲しいと感じたというシエラさん。

「息子にはあげられなかったけれど、せめて母乳が足りていない赤ちゃんや低体重の赤ちゃんに私の母乳を役立ててほしい」と立ち上がり、病院のNICU(新生児集中治療室)にある「母乳バンク」へ。清潔な母乳保存バッグを受け取り、搾乳と保存方法を教わった。

自宅に戻ったシエラさんは、その後63日間にわたり自分で搾乳しては保存バッグに母乳を保存。それを母乳バンクに届けると大変感謝された。


■愛・涙・感動

シエラさんは先月14日、ここ2ヶ月あまりの出来事についてFacebookのページに投稿した。写真には計14リットル以上もの母乳保存バッグが並んでおり、よその子供たちが健康に育つようにと祈るシエラさんの温かい言葉が添えられている。

この投稿はすでに2万人の人が閲覧し、シェアは5,000以上。間もなく2,000を超えようとしているコメントはどれもシエラさんへの敬意や感謝に満ち、涙やハートマークが大量に並んでいる。

「病院の廊下を歩き、小さな赤ちゃんたちを見ていると癒されます」とシエラさん。その時、自分のそばにサミュエル君の存在が感じられてならなかったそうだ。

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)

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