外出自粛で実はよかったこと。おカネが貯まった、肌の調子がいいetc. 

外出自粛で実はよかったこと。おカネが貯まった、肌の調子がいいetc. 

※写真はイメージです(以下同)

 なかなか外出できない、収入が減ったなど、新型コロナウィルス感染拡大による自粛生活やリモートワークによるストレスは日増しに積もるばかりですが、そんなときだからこそほんの少し視点を変えて現状をポジティブに捉えてみるのも時には大事。

「外出自粛で実は良かったこと」はないか、さまざまな女性のコメントを集めてみました。些細なことですが、考え方次第でストレスが軽減するかもしれません。

 新型コロナで亡くなった人が多くいる中、「良かったこと」は言いにくいですが、感染してない人がせめて前向きでいることは社会のためにもなるでしょう。

◆肌の調子がいい、近所の穴場を発見……小さな幸せが心の支えに

「通勤がないのでその分睡眠時間を多く取れるし、毎日化粧をしなくて済むのがすごくラク。パソコンを使ったリモート会議のときも、ちょっとBBクリームを塗って肌のトーンを明るくしたり、眉毛を描くくらいでやり過ごせます。基本すっぴんで過ごしているおかげか、お肌の調子もバッチリです!」(28歳女性・メーカー)

 それまで通勤のストレスや睡眠不足、毎日の化粧が、どれほど負担となっていたことか………。滅多に外に出ず化粧も最低限の生活を送っていると、ストレスが溜まって「たまにはバッチリおしゃれして出かけたい!」という気持ちになったりもしますが、実は悪いことばかりでもないようです。

「仕事が忙しくて今までは近所を歩くこともろくになかったけれど、最近はリモートワークの合間に軽い運動も兼ねて家の近くを夫婦でゆっくり散歩しているんです。そしたら、それまで何百回と通っていたのに、まったく気が付かなかった雰囲気のいい穴場的な公園や、花がきれいに植えられている道の花壇などに目がいくようになって。忙しいと目的地だけを見て小走りになりがちですが、今度からはちゃんと自分の足元や周りにも目を向けようと改めて思いました」(35歳女性・企画)

 たしかに、目的地に向かっているときはわき目もふらずに走っているかも。

 ……なんだか、すごく深い気がします。

◆実はお金が溜まった

 外出を控えたことで「無駄使いを抑えられている」という人も、実は結構多いようです。

「飲みにも行かないし、服も買わないし、美容院にもネイルにも行かないし、交通費もかからないし……。普段、必要なものがあるわけでもないのにコンビニに寄ってレジ横のホットスナックを買ったり、コーヒーを買うついでに甘いパンも一緒に買ったりしていた自分が、いかに無駄遣いが多かったかわかりました。

 それで、4月はあんまりお金を使わなかったなと思って計算してみたら、いつもの月より6万円くらい出費が少なかったんです。収入が減って苦しんでいたり、営業自粛で今後の存続も危うい飲食店の方も多くいらっしゃるなかで、『お金が溜まった〜!』とは言いづらいんですが……。

 でもそのぶん、ガッツリ貯金するというよりは、好きな飲食店が営業再開したときに、溜まったお金をたくさん使って貢献しようと思っています!」(29歳女性・広告)

◆無料配信をきっかけに落語にハマった

 自宅で過ごす時間が圧倒的に増えたことで、家で楽しめる新たな趣味を見つけたという人も。

「コロナ以前は仕事や飲み会で忙しくて、観るのに気合が必要なドラマや映画は全然観る気が起きなくて。朝は情報番組を流し観て、家に帰ってきたら適当にぼんやりまとめサイトを読んで寝る毎日でした。でも、家にいる時間が増えて、エンタメを摂取する体力ができたのか、何となく観てみたYouTubeの落語配信にすっかりハマってしまって。

 春風亭一之輔さんが4月21日から10日間連続で無料配信をしていたんです。落語なんて、有名な『芝浜』くらいしか知らなかったんだけど、SNSで話題になっていたのでちょっと観てみたら、すごくおもしろくて! 連日コロナ関連のニュースをテレビで観て疲れていたこともあって、何も考えず笑える落語に癒されました。

『え、自分て落語とか好きになるタイプだったのか』と新たな一面にも気付けました。自粛生活でストレスを溜めている人たちのために無料配信を英断してくれた一之輔さんの漢気も素敵ですよね。コロナが収まったら、ちゃんとお金を払って寄席に通いたいです」(39歳女性・通信)

 ちなみに、春風亭一之輔さんの連続配信(公式YouTube『春風亭一之輔チャンネル』)はアーカイブでの視聴も含めると再生回数100万回を突破するという快挙を達成したそうです。5月21日から10日間は無料配信の第2弾を開催中なので、興味のある人は視聴してみてはいかがでしょうか。

◆密は禁止でも、家族の心の距離が「密」になれた

 おうち時間が増えたことで、家族と過ごす時間も当然長くなっています。ずっと家族と一緒にいることでケンカが増えたりといったネガティブなニュースも多いですが、一方でこんな声もあります。

「リモートワークが続くなか、休校中の小学5年生の娘と一緒に家事をする機会が増えました。最初はめんどくさがっていた娘ですが、家で仕事をしている姿を見せたおかげか、仕事と家事で手いっぱいの母親の負担を減らそうと、積極的に料理や洗濯を覚えてくれるようになったんです。この前はレンジでできるポーチドエッグに、ちぎったレタスとプチトマトのサラダ、コーヒーの朝食が用意されていて感動しました……! この2か月で娘が急激に成長したなと感じます」(42歳女性・出版)

 一緒に住んでいる家族以外にも、コロナをきっかけに「遠方に住む両親の体調が気になって、頻繁に連絡するようになった」「親戚や家族が、一人暮らしの自分を心配してよくビデオ通話をかけてくる」と、家族間のコミュニケーションが密になった人たちも多いようです。

「就職を機に上京してからは、仕事が忙しかったのと、昔ながらの家族観を押し付けてくる母親と話すのが億劫で、帰省は数年に一回、お盆や正月に電話をする程度の仲だったのですが、コロナをきっかけに一変しました。実家は福岡で、私は東京。どちらも感染者が多い地域だったので、2日に一度はお互いに『体調はどう』『何か変化はないか』と近況報告を交えてビデオ通話をしています。頻繁に話しているので近況報告なんてほとんどないんですが、母親が『顔を見られるだけで安心する』『こんな状況で語弊があるかもしれないけど、うれしい』って終始ニコニコしてるんですよ」(32歳・営業)

 以前は、何かあるとすぐに『仕事の調子はどう?』『貯金はしてるの』『誰かいい人はいないの』『女が30過ぎて独身でいいと思ってるの?』などと聞かれることが多かったそうですが、電話の回数が増えたことでその質問は激減したそうです。

「もう本当に鬱陶しかったですよ(笑)。でも今は頻繁に会話しすぎて、あまり聞いてこなくなりました。それまで滅多に話す機会がなかったから、話せるときに怒涛の勢いでまくし立てていたのかもしれませんね。いままで母親との間に頑なに壁を作っていたのが、コロナをきっかけに雪解けが訪れたような気がします」

 親の鬱陶しさを許せたり、改めてありがたみがわかったりするのもこんな状況だからかもしれません。

 5月14日には39県で緊急事態宣言が解除され、都市圏の解除ももう少しと言われています。ですが、宣言が解除された後も、引き続き不要不急の外出は当面避けたほうがよいですし、コロナとの戦いは長期戦になることは間違いありません。長期戦を戦い抜くためにも心の余裕が大事。このような非常事態だからこそ、ときにはプラスに見られる視点も大切なのかもしれませんね。

<取材・文/青山ゆずこ>

【青山ゆずこ】

ライター兼漫画家。ニッチな世界やアングラな体当たり取材から、認知症の介護問題など幅広いジャンルで取材・執筆を行う。著書に、夫婦そろって認知症の祖父母との7年間に及ぶドタバタ在宅介護を描いた『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)

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