新「ホットドッグ」がジュワ〜っと人気。ミスド、ローソンからも登場

新「ホットドッグ」がジュワ〜っと人気。ミスド、ローソンからも登場

右から、ミスタードーナツの「ジューシードッグ」(税抜340円)と「ダブルチーズドッグ」(税抜380円)プレスリリースより

人気の理由を紐解く。

 コロナ禍の“食ブーム”を見渡すと、じわりじわりと人気を拡大させている食べ物があります。それは、「ホットドッグ」。何を今さら!?と不思議に思うかもしれませんが、ローソンやミスタードーナツをはじめとした大手チェーン店がこぞって“新ホットドッグ”を発売する動きが目立っています。

 タピオカブームほどの爆発力はありませんが、たしかに多くの人の胃袋を満足させるパワーは十分秘めていますよね。でもなぜ今、ホットドッグなの……?

 そこで今回は、最新のホットドッグトレンドをご紹介しながら、プチブームを生み出すその魅力・理由に迫って見たいと思います。

◆ブームの理由@ワンハンド・手づかみできる

「世界のベストレストラン50」で1位を4度獲得し、斬新なスカンジナビア料理を世界中に知らしめた『noma(ノーマ)』がハンバーガー店「ポプル」をオープンさせたことを知っていますか?

 オープンのきっかけは、シンプルなメニューで誰もが気軽に立ち寄れるレストランを追求した結果とのこと。他でも海外の超有名シェフ達が、カトラリーを使わずに“手づかみ”で食べることの根源的な魅力を再認識する流れも注目されています。

 ホットドッグがハンバーガーよりも秀でているのは、両手ではなく片手で失敗なく食べられること。そうです、日本が誇るおにぎりと並んで、“ワンハンドフードの先駆け”なのです。

◆ブームの理由A“映え”や“ボリューム感”

 はみ出るソーセージとたっぷりな具材を挟んだ「グーードッグ」がローソンから発売されて人気になっています。他のパンメニューよりも“具材のボリューム感やシズル感”がビジュアルで伝わりやすいですよね。

 そして何よりも、食べた時の「プリッ!」「ジュワ〜〜」という食感や食べ心地がイメージしやすいために、シンプルにそそられる条件を兼ね備えているとも言えます。

◆ブームの理由Bジャンクよりも“元気なイメージ”

 ハンバーガーやフライドポテトをジャンクフードとイメージする人がいますが、ホットドッグはどうでしょう? おそらくそれほど不健康な印象はなく、むしろ忙しいニューヨーカーが片手で食べるアクティブなシーンや、元気な笑顔が似合います。

 ローソンではEXILEのNAOTOさんがディレクションするプロジェクト「Honest Deli」とコラボした商品が登場したり、タリーズでも「トムとジェリー」とのコラボドッグが発売されるなど、ホットドッグには世の中を楽しくするパワーが宿っています。

◆ブームの理由Cカフェでの“甘くない食事”の代表

 大手カフェチェーン「ドトール」や「サンマルクカフェ」ではロングソーセージを使ったパンメニューが定番になっていますが、2020年からドーナツ専門店のミスドも本格的なホットドッグの販売をはじめました。

 これは、“カフェでもちゃんと食事がしたい”というニーズに応えた商品の一つで、甘いドーナツ合わせて選ぶことで従来の選択肢も広がります。また、パスタなどと比較した場合、パンやソーセージにこだわり感を見せやすいのも魅力でしょう。

◆ブームの理由D具材に“多様性”や“時流感”を入れやすい

 ホットドッグを看板メニューにしてきたIKEAでは、これからの時代ニーズを先駆けするような“ミートフリー”なホットドッグが登場しています。

 色とりどりのラインナップを見ると、ホットドッグの多様性や将来性を感じさせてくれるワクワク感がありますよね。もはや、ホットドッグ=塩辛い加工ソーセージを挟む食べ物ではありません。オシャレで手軽でヘルシーな存在として成長しています。

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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