ハリポタ原作者の発言が大炎上。主演俳優まで謝罪する事態に

ハリポタ原作者の発言が大炎上。主演俳優まで謝罪する事態に

ダニエル・ラドクリフ

 世界中で大反響を呼んだファンタジー小説「ハリー・ポッター」(以下、ハリポタ)シリーズの原作者J・K・ローリングの発言が物議を醸している。これまでもその言動がたびたび問題視されてきたローリングだが、今回は先週末に投稿したツイートの内容に批判が殺到している。またこの事態を受けて、ハリポタシリーズの主演俳優が謝罪するなど、発言による影響が広がっている。

◆「生理がある人々。そういう人々を表す言葉が確かあったはず」

 問題となっているのは、ローリングが先週末投稿したツイート。そこには、こう記されていた。

「“生理のある人々“。そういう人々を表す言葉が確かあったはず。誰か教えてくれない? ウンベン? ウィンパンド? ウーマッドだっけ?」

 そして、『新型コロナウイルス後の世界を生理のある人々にとってより平等なものにするために』という記事が引用されている。この記事は、世界の公衆衛生や人道支援、雇用問題などについて情報を提供するメディアプラットフォーム『Devex』が掲載したもので、世界中の多くの人々が衛生用品を手にすることができず、不衛生な状況で生理期間を過ごしているという現状に警鐘を鳴らしている。

 この記事のタイトルにある“生理のある人々“という表現が気になったローリングは、わざわざ「ウーマン(女性)」という言葉を忘れたかのように記し、「ウンベン? ウィンパンド? ウーマッドだっけ?」とトボケている。つまり、「生理がある人」という表現ではなく「ウーマン(女性)」と表現するべきと示唆している。

 するとこの投稿に対し、「すべての女性に生理があるわけじゃない。また、生理のある人すべてが女性というわけじゃない」「“生理がある=女性“ではない」などと批判が殺到した。

 たとえば、「生まれながらの性」は女性であっても、「心の性」が男性である場合、「トランスジェンダーの男性」と定義される。そしてトランスジェンダーの男性は、生理はあっても女性とはみなされない。逆に、生理がなくても「トランスジェンダーの女性」は女性となる。そのため、「“生理がある=女性“」とするローリングの発言は「反トランスジェンダー」であると受け取られたのだ。自身のコメントが炎上したことを受けて、ローリングはこう釈明している。

「性別がリアルでないなら、同性愛も、世界中の女性が生きてきた現実も存在しない。私はトランスジェンダーの人々を知っているし、愛している。しかし、性別という概念をなくすことは、多くの人々から自らの人生について意味あるディスカッションを持つ機会を奪うこと。真実を話すのは、嫌悪ではない」

 また、「私は、トランスの人々すべてが彼らにとって最も真実で自然に感じるように生きる権利に敬意を払う」と綴り、本やブログ、研究文献など様々な書物を読んでトランスジェンダーについて学んできたことも明かしている。

◆ハリポタ主演俳優が「深く謝罪」

 こうしたなか、映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリー・ポッターを演じた俳優のダニエル・ラドクリフが謝罪した。LGBTQコミュニティの自殺撲滅を目指すチャリティ団体「ザ・トレヴァー・プロジェクト」を通して発表された声明のなかで、ダニエルはこう明言している。

「トランスジェンダーの女性は、“女性“です。それに反するどのコメントも、トランスジェンダーの人々のアイデンティティと尊厳を傷つけるものです。この分野において、ジョー(ローリングの愛称)や僕よりもはるかに知識がある医療の専門家たちの意見に反するものです」

 そして、78%のトランスジェンダーやノンバイナリー(男でも女でもない、両方を持ち合わせている性別)の若者が、差別されたことがあるという同団体の報告に言及。これらの人々を傷つけるのではなく、サポートして行くべきだと訴えた。

 ダニエルはまた、「ハリー・ポッター」の読者に対しても謝罪した。

「小説が輝きを失い、台無しになったと感じているすべての人々へ、これらのコメントがもたらした痛みに対し深く謝罪します。あなた達がこららのストーリーの中で見つけた大切な物をすべて失わないことを真に願っています」

 過去にも「生物学的な性を変更することはできない」と主張した研究者を支持するなどの言動で批判を受けてきたローリング。彼女に「反トランスジェンダー」の意図があったかどうかは別として、世界中に作品のファンがいるだけに、一言の影響力は大きいようだ。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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