日焼け止めのおすすめは?シートマスクは無意味!? 美容外科医・上原先生がズバリ

日焼け止めのおすすめは?シートマスクは無意味!? 美容外科医・上原先生がズバリ

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 ステイホーム期間を経て、念入りに洗顔をしたり、フェイスマスクをしたり、美顔グッズを使ったり、おうち美容の楽しさに目覚めた人も多いと思います。

 でも、なかにはあまり効果がなかったり、むしろシワやたるみの原因となってしまう美容活動もあるので要注意です。

 巷で人気のおうち美容の注意点と、最低限必要なスキンケアのコツについて、『すっぴんクオリティを上げる さわらない美容』(KADOKAWA刊)の著者である美容外科医・皮膚科医の上原恵理先生に聞きました。

◆ほとんどの人の洗顔はこすりすぎ

「スキンケアで必要なことは非常にシンプルで、まずは適切な洗顔と適切な保湿。拍子抜けするかもしれませんが、99%の人はこの適切な洗顔と適切な保湿を誤解しているんです」

 どんな点を誤解しているのでしょう?

「洗顔については、必要以上にこすりすぎている人がほとんどです。汚れを残さずしっかり洗わないといけない!という強迫観念にとらわれているのでしょうが、皮膚にはターンオーバー機能があるので、少々残った汚れは無視しても、自然に剥がれ落ちるんですよ。必要以上に顔をこすることはシミやたるみの原因となるので、ちょっとした汚れにこだわってこすりまくるよりは放置したほうがマシだと考えてください。

 具体的には、泡立てたソープを肌の上にのせてそっと押さえるだけで充分なんですよ。特に夏場さっぱりしたくてスクラブ洗顔料を使用する人がいますが、これも絶対NG。

 同じ理由で、おうち美容で使いがちな美顔ローラーは絶対にやめてください。不要不急な肌への刺激はシミやたるみを自ら作っている自殺行為です。むくみが解消されるという人もいますが、それは肌の細胞を破壊するマッサージではなく、塩分を抑える、アルコールを控えるなど、食生活や生活習慣で改善すべきでしょうね」

 まさか、人気の美顔ローラーがかえってシミやたるみの原因となっていたとは……。

◆しつこく保湿しても必要以上には浸透しない

 続いての保湿の誤解とは?

「保湿は、不足した水分を補い、油分で蓋をするという2ステップができていれば大丈夫です。洗顔後の顔は濡れているわけですから、その時点で角質水分量はかなり高くなっていますから、保湿はちょっと整えるくらいの感覚で、こすらず押さえてあげればOK。

 蓋をするのは、コスパ重視ならばワセリンがオススメです。肌に少しでも水分を浸透させようとフェイスマスクを愛用している人も多いですが、角質水分量は一定量あれば十分。しつこく保湿したところで必要以上に浸透しませんから、ほとんど意味はないですね」

 スキンケアのためによけいなことをしなくていいというのは気がラクになりますが、美顔ローラーと双璧のおうち美容グッズ・フェイスマスクも無意味だったとは……。しかし、この「こすらない洗顔とこすらない保湿」だけで本当に美肌になれるのでしょうか?

◆おうちにいても日焼け止めはしっかりしないとダメ!

「実は、洗顔と保湿は多くの人がやりすぎているのに、もう一つスキンケアで重要なことはきちんとできていない人がほとんどなんです。それが、日焼け止めです」

 外出せずに家にいるなら日焼け止めは別にいらないのでは?

「そう思いがちですよね。でも、完全にカーテンを閉め切って真っ暗な生活しているのでなければ、波長が長い紫外線・UVAは窓ガラスを透過してくるので、家のなかでも紫外線のダメージを受けるんです。紫外線は老化光線といっても過言ではなく、浴びれば浴びるほどたるみとシミのポイントを貯めていると思ってください。

 夏以外でも日焼け止めは必須ですが、特にこれからは日差しが強くなってくる季節です。ノーメイクで家で過ごしているときや、リモートワークの日も、日中は日焼け止めだけはしっかりしてくださいね」

 日焼け止めの重要性はわかりましたが、具体的にはどんな日焼け止めを選ぶのがよいのでしょうか?

◆上原先生オススメの日焼け止めは?

「日焼け止めには、紫外線吸収剤が入ったケミカル系と、紫外線吸収剤は入っておらず、紫外線散乱剤で日焼けを防御しているノンケミカル系の2種類があります。ケミカル系は白浮きせず肌なじみがといと言われますが、化学反応によって日焼けを防ぐので、敏感肌の人は注意が必要です。

 一方ノンケミカル系は敏感肌の人への負担は少ないものの、白浮きしたり乾燥したりしやすいことがネックです。最も、最近はノンケミカルでも保湿成分が入っていて乾燥しづらいものも出ていますので、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで選びましょう。

 皮膚の表面で吸収され、メラニン色素の沈着の原因となる紫外線・UVBをブロックする度合いを示すSPFは50程度、UVBのおよそ20倍のパワーがあり、真皮のコラーゲンなどを破壊する紫外線・UVAを防ぐ度合いを示すPAは++++程度を基準にしてください。価格が高いものをちまちま塗るよりは、プチプラでいいからしっかり必要な量(約0.8g=500円玉大)を塗ることが大事ですね」

 ということで、ケミカル系、ノンケミカル系それぞれのジャンルで上原先生が最もオススメするプチプラ日焼け止めを教えてもらいました(価格はすべて実勢価格)。

【ケミカル系】

花王 ニベアサン ゼロフィーリング UVローション(SPF50+/PA++++ 100ml 900円〜)

 「無香料無着色で、浸透型のヒアルロン酸を配合。テクスチャーはとても軽く、伸びもよい。白浮きもありません。石鹸で簡単に落とせるのも高ポイント。

 最近の日焼け止めはプチプラでも高機能なものが多いですが、なかでもこちらは『ゼロフィーリング』の名前の通り、スーッと肌になじんで、まるでつけていないみたいな感じがとにかくすばらしいんです。100mlで1000円以下というのもうれしいですね」

【ノンケミカル系】

伊勢半 キスミー アンドフリー

(SPF50+/PA++++ 30g 1400円〜)

「ケミカル系に比べて防御力が低くなりがちなノンケミカル系ですが、こちらはSPF50+/PA++++を実現。紫外線吸収剤フリーだけでなく、着色料フリー、アルコールフリー、バラベンフリー、香料不使用、鉱物油フリーという6つのフリーを実現していて肌への刺激が少ない点が高ポイント。

 テクスチャーは少し重めで、やや白浮きはしますが、伸びは非常に良いです。植物性スクワランや植物性セラミドなどの保湿成分が配合されていて、ノンケミカルのなかでは乾燥しづらい点も素晴らしいですね」

 日差しがどんどん強くなるこれからの季節、室内で過ごしているときも日中の日焼け止めだけは忘れないようにしましょう!

<談/上原恵理 取材・文/女子SPA!編集部>

【上原恵理】

形成外科認定専門医/美容外科医・美容皮膚科医/美容医療評論家。2006年群馬大学医学部医学科卒業、東京大学医学部附属病院研修医を経て、東京大学形成外科医局所属。形成外科認定専門医・美容外科医・美容皮膚科医として美容クリニック及び大学病院に勤務。Twitterアカウント:@dr_uehara インスタグラム:@eri.uehara You Tube「えりりんちゃんねる」

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