新型コロナに感染した俳優が「恥を知れ」と激怒、その理由とは?

新型コロナに感染した俳優が「恥を知れ」と激怒、その理由とは?

トム・ハンクス

 ハリウッドを代表する大スターでありながら、一般人にも気さくに接する良い人ぶりが評判のトム・ハンクス(63)。それだけに好感度も半端なく高いトムだが、先日行われた新作映画の記者会見では「恥を知るべき」と怒りをあらわにし、いつもとは違う表情を覗かせた。一体何に対して怒っているのだろうか?

◆明日を迎えるために出来ることは、3つだけ

 今年3月、映画を撮影していたオーストラリアで、妻のリタ・ウィルソン(63)と共に新型コロナウイルスに感染したトム。現地で隔離生活を送りながら治療を受け全快、その後アメリカに帰国した。

 今でも自らを守るためにソーシャルディスタンス、マスク着用、手洗いなどを続けているというトム。先日行われたApple TV+配信の新作映画『グレイハウンド』の記者会見でもコロナウイルスについて言及し、自分が出来ることをやるべきだと人々に訴えた。

「明日を迎えるために僕たちが出来ることは、3つだけだ。マスク着用、ソーシャルディスタンス、手を洗う」

「これらのことはとてもシンプルでとても簡単だ。このとても基本的な3つのことが出来ていない人は、自分を恥じるべきだね」

「馬鹿なやつにならないで、ただ実行し、自分が出来ることをしてほしい。とても基本的なことだ。車を運転する時は、スピードを出し過ぎず、ウインカーを出して、歩行者に当てないようにする。全くの常識だ」

◆新型コロナの治療研究のために血漿を提供

 トムはまた、自身の感染経験も語っている。

「非常に不快な症状が10日間続いた。命を脅かすものではなかったことは幸いだった。様子をみるために隔離生活に入ったんだ。熱が急上昇したり、肺に水がたまったりと、色々と他の症状が出ていたら、より専門的な治療が必要だっただろう。でも、そうはならなかった。僕たちは新型肺炎の模範的回復だったんだろうね。隔離は、他の人への感染を避ける目的もあった。今も同じで隔離生活を送り、ソーシャルディスタンスを守っている。世界中の人がそうするように言われているからね。だから、僕たちは大丈夫」

 回復後には、新型コロナウイルスの治療研究に役立つかもしれないとして、血漿(けっしょう/血液に含まれる液体成分)の提供を希望していると明かしていたトム。血漿に抗体が含まれていればワクチン開発に役立つ可能性があることから、自ら協力を申し出たのだ。そしてトムとリタに抗体の存在が確認されたことから、最近では夫婦そろって血漿を提供、その様子をSNSでも発信している。

◆“良い人No.1“のトムが怒った背景に「反マスク」

 ハリウッドを代表する名優でありながら、「気さく」で「良い人」。そんなトムに親近感を抱く人は多く、映画スターの人気ランキングでは、何度も1位に選ばれている。

 来日した際には、東京・神田のソバ屋でほろ酔いサラリーマンと自撮りしてSNSに投稿。米ニューヨークでは、市内の公園で行われていた一般人の結婚式に飛び入り参加し、新郎新婦と一緒に写真撮影。その写真は世界中に発信され、ネットで大きな話題に。

 これ以外にもトムの人柄の良さがわかるエピソードは多々あるが、今年4月にはある少年とのやり取りがニュースになった。オーストラリアで新型コロナの治療を受けていた際、現地に住む少年コロナ・デ・フリースくんからお見舞いの手紙を受け取ったトム。その手紙には、トムとリタへのお見舞いの言葉とともに、「コロナ」という名前が原因で学校でいじめられていると書かれていたという。

 トムはさっそくコロナ君に返信し、「コロナは太陽の周りに見える光の輪、そして王冠という意味もあるよね」としたうえで、「君と僕は友達だよ」と励ました。さらに、「これを使って僕に返信を書いて」と記し、自ら愛用していたコロナ社製のタイプライターをコロナ君にプレゼントしたという。

 そんな温厚なトムだけに、「恥を知るべき」などとキツイ言葉で誰かを非難するのはなんとも意外。けれどもその背景には、米国内でマスクを拒否する「反マスク運動」が激化していることがあるようだ。

 世界最多レベルの感染者数と死者数を出しているとされる米国では、公の場でのマスク着用が求められているが、着用を頑なに拒否する人も多いとか。しかも、マスクを義務化した保健当局の職員が、殺害予告を受ける事態も起きているという。こうした状況をみかねて、カリフォルニア州では州知事がマスク着用を義務化したが、これにも批判の声があがっているようだ。

 元々マスクを着用する習慣があり、国民の衛生意識が高い日本では、自主的に感染予防に努めている人も多いと思われるが、引き続き自分にできることを行っていきたい。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

関連記事(外部サイト)