毛穴パックはやらないで!『ホンマでっか』上原医師が毛穴ケアにアラート

「毛穴パックは逆効果」と『ホンマでっか』医師が警鐘 「角栓ができない毛穴作りを」

記事まとめ

  • フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』でお馴染みの上原恵理医師が毛穴ケアについて語った
  • 角栓の処理について、指や手で押し出したり、毛穴パックは逆効果になると指摘
  • 「角栓ケアは、角栓ができない毛穴作りをするのがケア戦略の基本」とのこと

毛穴パックはやらないで!『ホンマでっか』上原医師が毛穴ケアにアラート

毛穴パックはやらないで!『ホンマでっか』上原医師が毛穴ケアにアラート

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 今SNSで超話題になっている美容外科医・皮膚科医の上原恵理先生。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみかもしれませんね。

 小顔マッサージやフェイスローラーはお肌をいためる元など、今までの美容の“常識”として信じられてきたことをくつがえす正しい知識の発信にファンが続々増えています。

 そんな上原恵理先生の初の著書『すっぴんクオリティをあげる さわらない美容』が人気で重版されました。今回は、その中から毛穴についてご紹介します。教えて、えりりん先生!

※本稿は、上原恵理『すっぴんクォリティを上げる さわらない美容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

◆毛穴の数は生まれたときから変わらない広がっただけ

先生:肌の美しさを語るときに外せないのが毛穴。ないと困るんだけど、開いたり黒ずんだりするととにかく目立つから気が滅入るのよね。化粧も毛穴にはまるし。

 この毛穴、年齢とともに目につくようになるもんだから、毛穴の数が増えているような錯覚すらしちゃう。でもね、毛穴の数って一生変わらないんですよ!

聞き手:子どもの頃は毛穴なんて気にしたことなかったのに、いまは一番の悩みです。

先生:思春期あたりから気になりだすわよね。主な原因は、過剰な皮脂分泌。20代後半以降は、ズバリ老化ね。

 皮脂の分泌量は思春期から増え始め、20代前半でピークになります。そこへ洗顔しすぎたり保湿を怠ったり、ほかにもストレスや気温の変化、偏った食生活など、さまざまな要因が重なってさらに皮脂の分泌量が過剰になると、皮脂によって毛穴の出口が押し広げられてしまうの。

 こうして毛穴が目立つようになります。

 広がった毛穴の中で過剰に分泌された皮脂と古い角質が混ざり合って固まると、白いにゅるにゅる……いわゆる角栓ができます。

 プツプツの「いちご鼻」と呼ばれる「黒ずみ毛穴」は、このにゅるにゅる角栓が悪に染まって(酸化して)どす黒く進化したもの。ちなみに、毛穴が色素沈着を起こして黒ずみ毛穴化していることもあるわ。

 乾燥肌の人も要注意。潤いを保とうとして皮脂の分泌が活性化します。こういう肌質のことをインナードライなどといいます。

◆毛穴パック・指や手での押し出しは逆効果だから一切やらないで!

聞き手:角栓はどう処理したらいいんですか? 毛穴パックでごっそり取ると気持ちいいですけど。

先生:毛穴パックとか指や手で押し出したりとか、それはすべて逆効果だから一切やらないで!

聞き手:え! そのあとしっかり保湿してもダメですか?

先生:ダメ! むしろ毛穴をより広げてしまいます。そうなると後戻りできません!

 ?(は)がすときの暴力的な強さで角質も一緒に?がすわ、皮脂はごっそり抜くわで、そりゃ毛穴も傷つきますって。あの刺激に反応して炎症が起こることもあるし、ダメージに反応して皮脂もさらに分泌されるし、いいことありません。

 それに角栓がごっそり取れても、必ずしも毛穴が小さくなるわけでもないんです。若くて皮脂分泌が過剰になっているだけなら、角栓が減れば毛穴は小さくなります。でも、ニキビ痕や老化で開いた毛穴は角栓を除去しただけでは小さくなりません。誰でも角栓を取れば毛穴が小さくなるかのように思わせる広告もたくさんあるけど、そういうことではないんです。

聞き手:わ〜! やっちゃった〜!

先生:一度広がった毛穴を「小さくする」のは美容医療でも難しいのが現実。

 医療の場合は角質が毛穴に詰まるのを抑える効果のある外用薬を塗ったり、レーザーで焼いて縮小させたりします。毛穴トラブルの原因・正体はさまざまだから、本気で知りたいなら、クリニックで診断してもらってね。

 ちなみに、「ピーリング」は角質を溶かして角栓や皮脂の排出を促(うなが)すものなんだけど、内容物がなくなった結果、毛穴が小さく見えることはあっても、毛穴そのものがなくなるわけじゃないから注意。

◆角栓ができにくい毛穴づくりを

聞き手:毛穴って、絶望しかなくてつらいです。

先生:自分でできる防衛策としては、ニキビをなるべくつくらないこと、そして肌コンディションを適切に保つことですね。ホームケアで毛穴を小さくすることはできなくても、肌のコンディションを整えて角栓をコントロールすることで、目立ちにくくすることは可能ですよ。

聞き手:え! 早く教えてください! 少しでもマシに見せたい!

先生:角栓ケアは角栓ができない毛穴作りをするのがケア戦略の基本。

 角栓の黒ずみは過度な皮脂分泌、角質、皮脂汚れに対して、適切なケアができていないことが原因だから、まずは適切な洗顔・保湿で悪化を防ぐこと。

 正しいクレンジング、洗顔や保湿については本書の別章でしているので、そちらを参考にして実践しましょうね(はぁと)

◆涙形の間延びした毛穴は加齢による「たるみ毛穴」

先生:なお、洗顔後すぐ、白い角栓がツンツン目立つような角栓、つまり適切な洗顔でも落ちない角栓は、皮脂分泌を抑える必要アリ。

 皮脂分泌を抑える効果のあるビタミンC製品群、ビタミンA群が入っている製品のほか、ビタミンB群の中でも特にB1、B2、B6入りの製品を利用してみてください。こういった成分が入った商品を試しても皮脂コントロールができなければ、美容医療を試してみるのがいいと思います。

聞き手:あと最近、ちょっと涙形の間延びしたような毛穴もあるんですけど、これは……?

先生:それ、指で皮を引っ張ると改善するでしょう? まさにそれ、加齢によるたるみ毛穴ですね!

 小鼻の横の?あたりから、だんだん目立ってくるたるみ毛穴は、肌のハリが失われてくると、毛穴は重力に従って縦長に開いてきます。コラーゲンやエラスチンが減少して真皮の立体構造が失われてへこんだ毛穴が広がってくるの。

 これは真皮層の内部のコラーゲン組織を再生させる必要があるから、一般に市販されているコスメでの改善はハードルが高いですね。

 無防備な日焼けは肌のハリや弾力にダメージを与え、「たるみ毛穴」を引き起こすので日焼け止めもお忘れなく。

先生:あともう一つ、毛穴だと思ってたものが実はニキビ痕であるケースもあります。この場合はアプローチがまったく変わるから、毛穴だと思って毛穴ケアしても無駄よ。

 毛穴ケアは、なによりさわらないことが大切!

 にゅるにゅる押し出す快感はわかる……! 私もにゅるにゅる押し出したい! その衝動は理性で抑え込んで!

<文/上原恵理>

【上原恵理】

形成専門医・美容外科医・美容皮膚科医として美容クリニック及び大学病院に勤務。著書『すっぴんクオリティを上げるさわらない美容』(KADOKAWA)Twitterアカウント:@dr_uehara インスタグラム:@eri.uehara You Tube「えりりんちゃんねる」

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