コロナうつはなぜ起きる? 普通のうつとは違うのか医師に聞いてみた

コロナうつはなぜ起きる? 普通のうつとは違うのか医師に聞いてみた

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【おおしまりえの幸せな人生の迷い方】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 新型コロナウイルスの広がりと合わせて、少しずつ悩みの声が聞こえるコロナ離婚。前回記事では、新宿ストレスクリニック梅田院院長、初村英逸医師にコロナ離婚が起きる仕組みや、もし当事者として向き合わなくてはいけなくなった場合の話を聞きました。

 コロナ禍などイレギュラーな状態は、人によっては心が正常な思考判断力を失っている場合があります。これはいわゆる「コロナうつ」の状態である場合もあるため、「心の状態」を意識する必要があります。

 ストレスでうつ状態になるといえば理解はできるものの、「コロナうつ」は通常のうつとは何か違うのでしょうか。改めて初村医師に教えてもらいました。

◆コロナうつは普通のうつと何がちがう?

 いわゆるうつ病といえば、人間関係でのストレスや過労、金銭面の悩みなどが、心と体にダメージを与え引き金になるイメージです。

 改めてコロナうつについて考えると、コロナによって生活の急激な変化や、命や経済の不安といったストレスを感じている方が多いように思います。これって一般的なうつと、何か違いがあるのでしょうか?

「表面的な要因はもちろん異なるのですが、いわゆるうつ病である以上、本質的には同じであると私は考えています。そもそもうつ病とは、大きい意味での環境変化と、その人ごとの価値観や性格などの反応が掛け合わさって発症するものです。

 職場が原因のうつであれば、環境変化の中身は職場での人間関係や業務内容です。それに対し、コロナうつは休業による職務内容の変化や、在宅勤務による人間関係の変化などが“環境変化”の中身です。『環境変化×その人ごとの反応』という構図に変わりはないと思います」(初村医師、以下同)

◆ストレス反応は「環境×個人」によって決まる

 ここでいう「環境」とは、家族や恋人、友人などの親しい人間関係や、職場や学校などの知り合いレベルの対人関係。収入の変化も、生活環境の変化になります。

 また「その人ごとの反応」は、いわゆるストレスに敏感か、といった人格(パーソナリティ)の差。どんなに人間関係がこじれても気にならない人もいれば、友達が1人冷たい態度を取ってきただけで胃が痛くなる人もいます。この違いが、積もり積もってうつになる人とならない人の違いになっていくわけです。

「臨床の現場では、『個人と環境の間の反応=ストレス反応』と考え、両面で患者さんを診ていきます。新型コロナによる環境変化だけをとっても個人差がかなりありますので、最近は来院する方に対して、意識的に細やかに聞くようにしています」

 皆さんはおそらく、「自分はメンタルが強いor弱い」といった把握くらいはした事があると思いますが、もう少し細分化して考えてみると、自分というものの捉え方が、また変わっていくかもしれません。

【初村英逸医師】

新宿ストレスクリニック梅田院院長/精神保健指定医

新宿ストレスクリニックは、ストレスやうつ病治療を専門に行う心療内科・精神科のクリニックとして全国に3院展開。正確なうつ病の診断サポートを行う「光トポグラフィー検査」や身体に負担をかけない「磁気刺激治療(TMS)」を取り入れる、日本初のTMS専門クリニック。

<取材・文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518

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