コロナ同棲って難しい…料理の味つけで、怒鳴り合いになった夜

コロナ同棲って難しい…料理の味つけで、怒鳴り合いになった夜

コロナ同棲って難しい…料理の味つけで、怒鳴り合いになった夜の画像

同棲するきっかけは様々だと思いますが、コロナがきっかけになったカップルも結構いるのではないでしょうか?

 今回は、そんなエピソードをご紹介しましょう。

◆彼女の料理の味付けが濃いとは言い出せなくて…

 K太さん(31歳・IT関連)の場合

「コロナ感染者が徐々に増え始めた昨年の3月頃、彼女のM美(26歳・派遣社員)が『コロナが怖くて夜寝られない』と僕の部屋に転がり込んできて同棲がスタートしました」

 彼女は、コロナを乗り越えるために免疫力をあげようと毎日手料理を作ってくれたそう。

「M美は料理をするのがストレス解消になるそうで、いつもインスタに#M美メシとハッシュタグを付けてアップしていました」

 見た目鮮やかな料理に毎回「美味しそう!私も食べたい」などのコメントがつくのを、彼女は楽しみにしていたそう。

「ですがM美の味付けが、僕にとっては若干濃くて。たまに食べていた時は気にならなかったのですが、毎日だとさすがにね」

 ですが、一生懸命作ってくれているのは分かっていたので「美味しいよ!」と残さず食べるようにしていたK太さん。

 そんな風に気を遣いながらも、仲良く暮らしていた2人でしたが…。

◆不満をすべてぶちまけてしまった

「半年経った頃、コロナが落ち着く気配もないし、遊びにも行けない。家にずっと居なくちゃいけないし息がつまってきて」

 彼女が、ずっと部屋着ですっぴんでいる事にもイライラするようになってきてしまったK太さん。

「一緒に住み始めた頃は、すっぴんや着替えを見られるのも恥ずかしがっていたのに… こんなに人って変わるんだ?と思いましたが、ケンカになるのが嫌で黙っていたんですよ」

 そんなある日、夕食にM美さんの作ったサラダが出てきました。

「そしたらM美が『またドレッシング作ったんだ〜』とドバドバかけはじめて…僕、思わず『あっ!ちょっとでいいっ』って叫んじゃって。M美のドレッシング、すごくしょっぱくて油っぽいんです」

「それってどういう意味?」と不機嫌になった彼女は、K太さんになんとティッシュの箱を投げつけてきたそう。

「もう何かその瞬間、たまりにたまったものがあふれてしまって…M美の料理は味が濃くて全部同じ味に感じる事、なので夕食が全く楽しみじゃない事などぶちまけてしまったんですよ」

◆彼女を激しく傷つけ、破局

 すると「もう二度とK太に料理なんか作ってやらない!」と怒鳴るM美さん。

「で、僕が『こんなしょっぱいの食べてたら、免疫力が上がるどころが病気になっちゃうよ!インスタのための見た目だけ良い料理なんて、こっちから願いさげだ!つーか、自分の見た目を気にしろよ』って言ったらM美、泣いちゃって」

 さすがに言い過ぎたなと思ったK太さんは、すぐに彼女に謝りましたが…。

「やっぱりM美が激しく傷ついてしまって。結局別れて同棲解消しました…M美は、あの味の濃い料理を心から美味しいと言ってくれる男と付き合った方が幸せですよね」

 たしかに味の好みが合うだけでなく、日常をともにする相手がリラックスしてすっぴん部屋着姿でいても愛してくれる男性を選んだほうがよいのではないでしょうか。

 続いては、同棲のための引っ越しがきっかけで、彼氏の意外な面を知った女性の経験です。

◆引越し当日、お祝いに飲み始めたら

「N彦(28歳・会社員)と付き合い始めてまだ半年なのですが、最近同棲し始めたんですよ」と話すF菜さん(30歳・契約社員)。

 元々おたがい、ワンルームに住んでいましたが、狭い部屋でずっとテレワークしていると圧迫感からストレスが溜まるという話になって…。

「だったら2人でちょっと広いところに引っ越したら、気持ち良く暮らせるんじゃないか?と思い、物件を探したら、ちょっと都心からは離れてしまいますが良い部屋を見つけました」

 そして引越し当日、まだまだ部屋は片付いていませんが、一息ついた2人はおそうざいを買ってきてビールで乾杯する事になりました。

「私はずっとN彦はお酒が飲めないんだと思い込んでいたので、ビックリしました。N彦が『今日は2人の記念すべき日だから1杯だけ飲みたいな』と言い出したんです」

 お酒に強いF菜さんは、ビールや酎ハイなど買い込み、ご機嫌で引っ越しのお祝いを始めたそう。

「ニコニコと缶ビールを飲むN彦に『もう1本どう?』とすすめたら『じゃあ飲んじゃおうかな〜』とはしゃぐので、何だか私も楽しくなってきてしまって」

 そして、調子良く2人で飲み始めたのですが…。

◆彼氏が酔って甘えまくってきた

「だんだん酔ったN彦の様子がおかしくなってきた。私に思いっきり抱きついてきたり、ほっぺたをくっつけてきたり、私の周りをグルグル回ったり。それがすごいテンションで驚いちゃいました」

 ふだんのN彦さんは、全く甘えてくるタイプではなく、F菜さんがベタベタすると照れてしまうんだそう。

「もう、何ていうか全力で母親に甘えるチンパンジーの子供みたいになっちゃって(笑)ちょっと力が強すぎて痛い時もありましたが、こんな面もあるんだと可愛いらしく思いましたね」

 酔ってF菜さんに甘えまくったN彦さんは、しばらくすると寝落ちしてしまいました。

「翌朝、青い顔で目覚めたN彦は『またやっちゃった、ホントにごめんなさい!お願い嫌いにならないで』と謝ってきたので、え、何で?って感じっ話を聞いてみたら…」

◆過剰に甘えるクセで女性に振られてきた彼

 N彦さんは以前から、酔うと好きな女性に過剰に甘えてしまう癖があり、何人もの女性にドン引きされて振られてきたのだとか。

「だから私の前でもお酒をのまないようにしていたのですが、昨夜はつい嬉しくて飲んじゃったみたい」

 彼は、自分のおかしな癖に動じなかったF菜さんにとても感謝したそう。

「外でN彦と飲むのはちょっと危険だなと思いましたが…家飲みだったらいくら甘えてもOKだよと言ったら『F菜ちゃんは人間が出来ている!器がでかい』とめちゃくちゃ私の評価が上がって笑っちゃいましたね」

 それから彼は甘えたがりな自分を解放し、F菜さんはそれを受け止め、とても上手くいっているそう。

「N彦を見ていると、世の中にはチンパンジーの子供みたいに女性に思いっきり甘えたい男性が、結構いっぱいいるのかもしれないなって思ったりします。まぁ、でも知らないおじさんに甘えてこられたら蹴りますけどね」

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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