一流ブランドが動物の着ぐるみムービー?!漫画「ビースターズ」的でシュール過ぎる

一流ブランドが動物の着ぐるみムービー?!漫画「ビースターズ」的でシュール過ぎる

(画像:ステラ・マッカートニー Instagramより)

イギリスのファッションブランド「ステラ・マッカートニー」が、動物と人間との共存をテーマに2021年オータムキャンペーンを展開。

 擬人化された動物たちが主役の漫画『BEASTARS(ビースターズ)』を彷彿(ほうふつ)とさせるシュールながらもカッコいいビジュアルの中に込められた、高いメッセージ性が注目を浴びています。

◆動物の着ぐるみムービーに込めた熱い思いとは?

「Our Time Has Come(そのときは来た)」と名付けられたキャンペーン動画に登場するのは、動物の着ぐるみを着用したモデルたち。

 ブランドの新ビジョン「McCartney A to Z Manifesto(マッカートニーA to Zマニフェスト)」のうちJ is for Joy(喜び)を表現した新作アイテムを身にまとった動物たちが、ロンドンの名所を闊歩(かっぽ)。

 風船を片手にモデル歩きで公園を散策するクマ、自転車に乗る犬、新作バッグを奪い合う鳥など。ロンドンの街を理不尽に追い出された動物たちが、自分たちの居場所をもう一度見つけようと動き出す姿をユーモアたっぷりに描くことで、シリアスなメッセージをさりげなく幅広い層に伝えることに成功しています。

◆レザーや毛皮などを使わないエシカルなブランド

『ヴォーグ Vogue』によると、撮影はルイ・ヴィトンやミュウミュウなどのキャンペーンビジュアルの他、レディー・ガガやマドンナの撮影も手掛けてきたファッションフォトグラファーデュオ、マート・アラス&マーカス・ピゴットが担当。

 風刺の効いたナレーションは、ブランドの創始者でデザイナーのステラ・マッカートニーとは長年の友人でもあるイギリスのコメディアン、デヴィッド・ウィリアムズが務めたそう。

 創業当初から動物を犠牲にしないファッションを提案し続けている「ステラ・マッカートニー」は、レザーや毛皮などを使わないエシカルなブランドとして知られています。

 2009年の発売以来、100万個以上売れているブランドのアイコンバッグ「ファラベラバッグ」は、ペットポドルから再生されたリサイクルポリエステル素材を利用した初のラグジュアリートートバッグ。

 新コレクションは全体の80%にエコフレンドリーな素材を使用した、ブランド史上最もサステナブルな仕上がりとなっています。

◆有名セレブも賛同・毛皮産業廃止を求める署名活動

 今回のキャンペーンで「ステラ・マッカートニー」は、世界的な動物保護団体「ヒューメン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)」とパートナーを組み、毛皮産業廃止を求める活動にも力を入れています。

『WWD』によると、6月初旬にロンドンの中心部で行われた抗議デモに参加したステラは、サポーターと同じくうさぎの着ぐるみを頭に被ってピカデリーサーカスの周りをパレード。

 ブランドの公式インスタグラムでも同じくうさぎの着ぐるみ姿で登場し、自国イギリスでの毛皮販売に反対するHSIの請願書に署名するようメッセージを発信しています。

 姉でカメラマンのメアリー・マッカートニーをはじめ、女優のジュディ・デンチやマギー・Q、シンガーソングライターのレオナ・ルイスらセレブリティーも同活動に賛同。ブランドの公式インスタグラムにそれぞれ違った着ぐるみ姿で登場し、署名を呼びかけています。

◆父のポール・マッカートニーもインスタ登場

 娘たちのインスタグラム投稿にゲスト出演した父のポール・マッカートニーは、「どんな動物も毛皮を失うことを心配するべきではない。請願書に署名してクルエルティーフリー社会を目指すステラ・マッカートニーの活動に賛同を」というコメントとともに、着ぐるみ姿の写真をツイッターに投稿し、娘の活動をサポートしました。

 現在は、日本のブランド公式LINEアカウントでも毛皮産業廃止を求める署名を呼びかけています。関心を持った人はぜひチェックしてみてください。

<文/橘エコ>

【橘エコ】

アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。

関連記事(外部サイト)