サイフに増えるクレジットカード、賢い選び方と使い方って?

サイフに増えるクレジットカード、賢い選び方と使い方って?

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<女性が一生、お金に困らないためのレッスン vol.9/経済評論家・佐藤治彦>

 最近、コロナ禍もあってぐんと進んだキャッシュレス化。そんななかクレジットカードは便利な存在です。複数枚を持っている人も少なくないでしょう。

 数多くのクレジットカードが世にあふれていますが、どれがお得なのか迷ってしまいますね。今回は、お得なカードはどれなのか、またどのように付き合えばよいかをご紹介します。

(以下、佐藤治彦さんの寄稿です。)

◆クレジットカード、使い分けできてる?

 これは買い物用、ガソリンを入れるときに得になるのはこのカード。このカードは通勤定期も兼用だし、ネット通販のときにはこのカードで払うのが断然お得で、こちらはマイルを貯めてるカード。

 年会費が無料だから、キャンペーンでお得だからと、いろんな理由で入り続け、財布は分厚く、ちょっとうんざりしていませんか? 手を広げすぎたクレジットカード、どうやって断捨離したらいいのでしょう?

 日本で発行されているクレジットカードの枚数は2億9000万枚。成人1人につき3枚弱です。

◆クレジットカードと付き合い方3ステップ

 平均から考えてもカードは1人2〜3枚に絞ったほうがいい。そう言う人もいます。もちろん不要なカードは退会したほうがいいのでしょうが、僕の場合は20枚近くのクレジットカードを手放せないことがわかりました。

 え、そんなにクレジットカードを使ってるの?

 いや、ほとんどはクレジットカードとしては使っていないんです。ただ、要るんですよね。

 銀行のキャッシュカードにクレジットカード機能も付いている。電車やバスに乗る時に必要な交通系ICカードで、かつ量販店のビックカメラのポイントカード。そこに、クレジットカードの機能も付いていたりする。

 そうです。会員証、ポイントを貯めるためのカード、交通系カード、銀行のキャッシュカードといったものとクレジットカードが兼用になっているものが多いのです。

 今回はお得なクレジットカードを考えながら、どうやって大量のクレジットカードと付き合っていけばいいのかを考えてみたいと思います。

 カードの役割を認識する。保管場所を決める。万が一に備える。この3ステップで考えます。

◆財布の中に残すもの/持ち歩くだけのもの/家に保管するもの

 ほとんど使わないけれど必要なクレジットカードが多いので、財布に残るものは厳選しましょう。

 佐藤の場合は、週に一度は使うものは財布の中に残ってもらい、1か月〜2か月に一度くらい使うかも?という程度のものはカード専用のポーチに入れて持ち歩く。そして年に数回あるかないかというものは、自宅に保管という扱いをしています。

 断捨離といっても、年に一度だけ必要なカードもあります。年に一度だけ必ず購入するものなのですが、あるカードを持ってると2割引になる。1万円の差。捨てられませんね。でも他では要らない、使わない。だからハサミを入れるつもりはありませんが、持ち歩く必要もない。だから自宅に保管しておく。こうなるわけです。

 財布の中に残すもの。持ち歩くだけのもの。家に保管するもの。そして、退会してハサミを入れて捨てるのものの仕分けを考えてみましょう。

◆メインカードの一つ、リクルートカードプラス(新規募集を中止)

 まずはクレジットカードとして日々使う還元率の高いメインカードを決めて財布の中にしまいます。

 僕のメインカードはリクルートカードプラスJCBとP-oneWizカードVISAです。

 メインカードの一つ、リクルートカードは今や新規募集を中止してしまった幻の還元率2%カード、リクルートカードプラス(年会費2200円)です。

 還元率とはカード利用金額に対して、どのくらいのポイントがもらえるかということで、還元率2%ということは1万円使うと200円相当のポイントがもらえるというもの。かつてクレジットカードの最優秀カードとして広く知られたのですが、今は募集を中止しています。

 買い物だけでなく電話代やら光熱費、年金や旅行代金、もちろんネット通販にも使えます。月に10万円使うと年間で戻ってくるのは2万4000円相当。というわけで年会費を払う価値ありです。

 ただ、このリクルートカードプラスはJCBカードなので、海外で利用する時や、国内でもJCBで決済できない時があります。その時のためにVISAで還元率の良いカードも持っています。

 こちらは、今も募集しているものなので詳しく紹介しておきましょう。

◆P-oneWizカードのユニークな還元方法

 P-oneWiz(ピーワンウィズ)カードというもので、年会費は無料、還元率は1・5%です。この還元される方法が面白いのです。

 まずは請求の時に1%引で請求されます。ポイントとか面倒なことでなく、すぐに割引して請求してくれる。例えば、10000円の買い物をすると9900円の引き落としになります。カードで買うほうが安い。

 公共料金でも、コンサートのチケットの支払いに使っても1%引です。そして、これとは別にポイントも溜まっていくのです。

 溜まったポイントは、商品券やら電子マネー、マイルなど好きなものに交換できるのですが、それぞれで交換率が違っています。お得なのがTポイントで、0・5%換算になります。割り引かれた1%とTポイントの0・5%分で合わせて1・5%の還元率というわけです。もう一度申し上げると年会費も無料です。

 申し込みたくなったのではないでしょうか? 

 このカードは、ネットで「お得なクレジットカード」などと検索しても全然出てきません。最近のネット検索は、広告や広告的な記事を書くライターさんと結びついていることも多いからでしょうか。還元率でカードを選ぶとなったら、この1・5%よりいいものかどうかをチェックしてみてくださいね。

◆最低の還元率に注意して

 クレジットカードの還元率は各社が競争しているのですが、わかりにくい表現のものも少なくありません。

 例えば、このカードは還元率が最高2・5%、入会して2か月だけ2%などと募集広告されていたりする。

 すごく還元率がいいなあと思って調べてみたら、最高とか期間限定というところがミソでした。ここでは、最低の還元率はどのくらいか気にしなくてはいけません。

 なぜなら、最低の還元率こそがそのカードの通常還元率だからです。大抵は0・5%ですが、最近は0・3%などという、とんでもなく低いカードもあります。

◆カードの落とし穴

 ここでカードの落とし穴を一つ。

 特定のネットサイトで購入すると還元率がいいというカードがあります。ネットのA市場で買い物するなら2%引きといった具合です。

 そういうカードで購入するクセがついていくと、ネットで買い物をする時に、他のB市場サイトの価格を気にしなくなってしまうことが多いので注意です。還元率は良くても、販売価格が高い。送料が高い。そうやって総合的に計算すると、かえって損してるという時もあるからです。注意してくださいね。

 また、発行枚数がとても多いカードですなどと宣伝され募集していることもあります。みんなが選んでいるのだから、それがきっといいんだろうと入る。僕も入りました。

 それは、入会特典が良すぎたからです。入会したら3000ポイント、カードが届いてから3か月以内に2万円以上買い物したら2000ポイント、今月末までに申し込んだら2000ポイントといった具合です。僕は入った当初はなんと1万2000円分も得をするというので申し込んでみました。得させてもらってからもう一度調べてみたら、通常の還元率もサービスも良くなかった。というわけで、いまカードは机にしまってます。

◆P-onewizカードのリボ払い回避するには?

 今回紹介したP-onewizカードですが、ちょっと注意が必要です。

 このカードは原則としてリボ払い専用カードなのです。そのまま放っておくとリボ払いになり、利息や手数料を払うことになってしまいます。せっかく還元率がいいのに手数料を払った元も子もありません。それを回避する方法があるのです。

 申し込んで手元にカードが来たらすぐにカード会社に電話連絡をとり、リボ払いを毎回全額払いに変更する手続きをします。電話で一度この手続きをしてしまえば、あとは通常のカードのように、原則、全額翌月払いの利息手数料なしになります。

 この手続きはネットでもできます。もちろん、のちにリボ払いなどに変更することもできます。面白いですよね。オススメです。

◆サブカードも財布にイン

 先に紹介した私のメインカード以外に定期的に使うサブカードがあります。それも財布に入ってます。

 それは、ローソンセゾンカードと2枚のイオンカードです。ローソンカードは近くのスーパー西友が月に4日ほど特定日に行う、西友5%割引デーにセゾンカード払いで買うと安くなる。通常はメインカードで支払い、この特定日の買い物の時だけは、5%安くなるこのカードで支払います。

 この連載で前に紹介したプライベートブランド商品などはいつも安く同じ価格。ただ、この特定日にカードで買えばさらにお得ですね。家電製品や自転車なども西友はいいものが安いので、割引デーに合わせて買ったりします。今年は洗濯機を買いました。

 マルエツは毎週日曜にカード払いをすると5%引き、ダイエーやイオンも特定日に5%引き。いづれも年会費が無料なので、ふだん使いのスーパーの流通系カードはとりあえず揃えておくことにしています。

 次回はクレジットカードとポイントについて詳しくご紹介します。

<文/佐藤治彦>

【佐藤治彦】

経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』など多数 twitter:@SatoHaruhiko

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