“マトモな結婚相手”をどう見抜く?学歴や収入で選んだ女性が見る地獄

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結婚したとたん、夫がモラハラ男だとわかった――こんな事例が世の中には山ほどあります。交際時からモラハラ気質の片鱗(へんりん)でも見えていれば良いのですが、正体を隠すことに長けているモラハラ男の場合、見抜くのは至難の業。

「モラハラをする人の言いなりになり、貴重な人生を無駄にするのはあってはならないことです」と語るのは、離婚・DVなどの家族の事案を得意とする弁護士の、後藤千絵(フェリーチェ法律事務所)さん。

 後藤さんの著書『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』から、「モラハラ夫」になりやすい男性の特徴を紹介している本シリーズ。これまでお伝えしてきた5つの特徴に続き、残る4つの特徴を細かく見ていきましょう。(この記事は同書より抜粋・再構成したものです)

◆モラハラ男の特徴E すぐに激昂(げっこう)して暴言を吐く

 怒るとついキツイ言葉が出る人がいます。もちろん人間だから怒ることはあるわけですが、喧嘩をしたときの相手の態度に注意してみてください。いくら腹が立ったからといって、「死ね!」とか、「マジで馬鹿じゃないの?」「気持ち悪いわ〜」などと人格を否定する言葉をすぐに言うかどうかが、モラハラ傾向を判別する上で大切なポイントです。

 ただ交際期間中は、交際相手にだけは猫をかぶってひどい言葉は使わないようにしている場合も多いので、他人と言い争いをしている際に、感情を爆発させ、不必要に相手を貶(おとし)める発言をしていないか、冷静に観察してみてください。

 怒っているのだから、言葉がきつくなるのは当たり前。ですが、相手の人格否定をしたり、過度に貶める必要はありません。この点を見極められるかどうかがポイントです。

◆モラハラ男の特徴F 周囲からは「頼りがいがある人」と思われている

 さまざまな欠点があるモラハラ男ですが、外面がよく話がうまいので、周囲からはむしろ「頼りがいのある人だ」という評価を受けていたりします。職場でも頼りにされていたり、人より早く昇進をしたりという人も少なくありません。

 職場では、責任感が強くて頼りがいのある存在で、「まさかこの人がモラハラなんてするわけがない」と思われていることもよくあります。

◆モラハラ男の特徴G 高学歴・高収入だが、重度のストレスを抱えている

 世間的に見ても高学歴で高収入、社会的地位が高い職業についているエリート男性にモラハラ傾向のある方が多いのは、重度のストレスの捌け口を、弱者や配偶者に向けることしか解消の術を知らない、という面もあるのでしょう。

 また、結婚となると、相手の学歴や収入が高いほうがいいと思いがちですが、その仕事や業界の事情についてもよく調べて、自分の人生観と照らし合わせて考えたほうがよさそうです。

 高収入の職業には激務がつきもの。楽してお金が稼げる職業はそうそうありません。

 私のクライアントでも、憧れのセレブ生活の陰で、夫のひどいモラハラに悩まされているという、高級住宅地在住のマダムが実際にいます。何事も表面だけでは分からないものだとつくづく思います。

◆モラハラ男の特徴H 親から十分な愛情を受けていない。もしくは、スパルタ教育の中でいい子を演じてきた

 モラハラ行為が発覚した後、夫が親から十分な愛情を与えられず、スパルタ教育の中、感情を抑えながら育ってきたことが判明する方がいらっしゃいます。

 総じて、自らのネガティブな感情をコントロールする方法が分からないというのは、どういう家庭環境で育ってきたかが関係しているようです。

 ここでは、心理学的な分析は控えますが、子どもの頃の思い出や家族の話が少ない場合は、ちょっと尋ねてみるのがいいかもしれません。スパルタ教育というのは、真に子どものためというよりは、主に母親同士の代理戦争の道具として子どもが使われたというケースが多いです。子どもに対する悪影響は言うまでもありません。

 夫が答えなければ、義母に聞いてもいいかもしれませんね。たいていは息子をことさら自慢に思っていますから、あれやこれや教えてくれる可能性は高いです。義母から夫のルーツについて聞き出しましょう。

◆相手の自己肯定感を下げさせるのが、モラハラ男の手口

 以上がモラハラ男の特徴です。

 ただ、相手を大好きだったり、また熱心にアプローチされたりして付き合い始めると、なかなかモラハラの傾向に気づけないかもしれません。

 ここまで述べたようなモラハラ傾向のある言動は、暴力傾向や浮気性よりもあからさまな欠点ではないですし、気づいても「誰にでも欠点はあるものだから」と見逃されやすいものです。周囲からも、それぐらい我慢したら? と言われることもあるでしょう。

 ただし、相手に対する支配を強めるには、相手の自信をなくすことが最も効果的だと、モラハラをする人は本能的に分かっています。相手に自分には価値がないのではないか? と思わせるのが、天才的にうまいのです。相手を自分の支配下に置くにはどうすればよいかを知り尽くしています。そのため、上から目線で「おまえなんか」などと相手の自己肯定感を低くする言葉を常に言い続けたりするのです。これがモラハラ男の怖いところ。

 家庭内でネガティブキャンペーンをされたらたまったものではありませんよね。

 当然、妻は精神的に参ってしまいます。抵抗する気力を削がれ、思考停止になり相手の言いなりになってしまい、幸せとは縁遠い生活が続くことになります。

 モラハラでの離婚は、離婚原因としては夫妻共に上位であり、性格の不一致を除くと実質一番多く、私は最も警戒すべきはこのモラハラ気質のパートナーだと思っています。

◆「おかしいな?」と直感的に思ったら、絶対に見過ごさない

 モラハラをする人の言いなりになり、貴重な人生を無駄にするのはあってはならないことです。交際中に感じた違和感は見逃さないように、ここで挙げたチェックポイントや特徴を確認してみてください。1つでも当てはまったら、軽く考えずに、一度立ち止まって冷静に相手を観察しましょう。

 その際に、自分の「感覚」を大事にすることがとても重要です。

 周囲が、あいつはモラハラだよ、とアドバイスしてくれることはまず期待できません。モラハラ加害者は、外面がいいのも特徴の1つですから。 

 もしピンときたら、その直感を思い過ごしだと思わずに、自分の感覚を信じて交際を解消することも必要です。

 モラハラの相談を受ける際に、本当によく耳にするキーワードが「いまから思えば」です。皆さん、「おかしいな?」と直感的に思ったことが一度や二度はあったらしいのですが、気のせいだとして見逃してきたと言うのです。自分の本能は事前に危険を教えてくれていたのに、実にもったいない話です。

 女性は、直感力に優れています。ぜひ、自分の直感や第一印象を信じて、おかしいと思ったことは絶対に見過ごさないようにしましょう。少し注意して観察しているだけで、いままで分からなかった相手の本質が見えてくることも大いにあります。

<文/後藤千絵>

【後藤千絵(フェリーチェ法律事務所 弁護士)】

2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案をもっとも得意とする。なかでも、離婚は女性を中心に、年間300件、のべ3000人の相談に乗っている。

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