安い「そうめん」を本当に美味しくゆでる超カンタン裏ワザ2つ

安い「そうめん」を本当に美味しくゆでる超カンタン裏ワザ2つ

夏といえば「そうめん」

なるべくおいしくゆでるコツとは?

 夏らしい食べ物と言えば、「素麺(そうめん)」。他の麺類に比べてゆで時間が短いので、調理自体は簡単ですが、感動級のおいしさを実感することって、なかなかありません。

◆大事なのは銘柄より「ゆで方」

 では、有名銘柄の高級そうめんを買えばアタリなのでしょうか? これまでいろいろ試しましたが、経験上必ずしもそうとは言い切れず、重要なのは“ゆで方”だという結論に至りました。

 そこで今回は、安いそうめんが感動味に! SNSで話題になっている「ゆで方のコツ」を検証しながら、本当においしく仕上がる方法を吟味してご紹介したいと思います。

◆「梅干しを入れてゆでる」は正解だった!

 つるりとコシを感じるような仕上がりを目指すために、SNS上でも人気になっているのが、「梅干し」を入れて麺をゆで上げるという手法。これは数年前に奈良の老舗そうめん店「三輪山勝製麺」が某テレビ番組で披露した技で、その後、さまざまなサイトやSNS上で拡散されています。

 原理としては、梅干しに含まれるクエン酸が麺にコシをつけるからなのだとか。実際に試してみると、たしかに麺の表面につるりとハリのような食感が生まれ、うどんのようなコシとは違うものの、プリッと感のある麺として味わうことができます。

 提唱されているゆで方の詳細をおさらいしますと、湯量が麺の10倍。2人分(200g)のそうめんをゆでるためには2リットルになります。そこに梅干しを種がついたまま丸ごと1粒加えればOKとのこと。

 私は2粒を少しつぶした状態で加えてゆでるほうが、梅風味がほんのり残る気がするので若干カスタマイズしていますが、このあたりの微調整は試しながら吟味するのがオススメです。

 そしてもう一つ、私がこの“梅干しゆで”を知る前から実践していることがあります。本当にちょっとしたことなのですが、2つの技を組み合わせることで理想形に仕上がるという結論に至りました。それはいったい……?

◆表示時間よりも30秒短くゆでると理想の食感に!

 もう一つのコツはズバリ、ゆで時間を「30秒」短くすること。

 家庭用の台所において、麺を表示通りにゆでて水で冷やすことを想定した場合、麺を冷やすまでの時間が必要以上にかかってしまい、ゆで過ぎにつながってしまうことがあります。これこそが麺をブヨブヨ柔らかくしてしまう原因に。これを回避するために、30秒早く火を止めるくらいが丁度よいのです。

 あとは、麺のぬめりを取って器に盛り付けましょう。麺は氷水でキンキンに冷やさず、つゆを冷たくするのが良いとされています。

 さあ、薬味をのせて涼やかにいただきましょう。このゆでコツは冷麦(ひやむぎ)にも活用できますから、夏の暑いうちにたっぷり堪能してみてくださいね!

<文・写真/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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