39歳の人気歌手、乳がんで死去。コロナ禍で病気の発見が遅れた

39歳の人気歌手、乳がんで死去。コロナ禍で病気の発見が遅れた

サラ・ハーディング

イギリスの人気ポップグループ「ガールズ・アラウド」のメンバーとして活躍したサラ・ハーディング(39)が死去した。サラは昨年夏、乳がんで闘病中であることを公表。今年出版した自伝では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、受診を先送りしていたことを明かしている。

◆母親がインスタグラムで訃報を伝える

 現地時間今月5日、サラの公式インスタグラムが更新され、本人に代わって母親マリーさんがコメントを発表。同日朝、サラが静かに息を引き取ったことを明らかにした。

「本日、私の美しい娘サラが悲しいことに他界しました。このことを皆さんにお知らせするのはとてもつらく、心が張り裂けそうです。多くの方が、サラのがんとの闘いをご存じだったと思います。最後の最後まで本当に強く闘い抜きました。今朝、彼女は安らかにそっと逝きました」

「この1年、親切にサポートをしてくださった全ての方に感謝したいと思います。それは、サラにとってかけがえのないものでした。そして、愛されていると知ることで、強さと癒しをいただいていました。本人は、恐ろしい病気と闘ったことを、皆さんに覚えておいてほしいと望んではいないでしょう。むしろ、彼女が光り輝くスターだったことを覚えていてほしい。私はそう願っています」

◆2019年には、腕の下にしこりがあることに気が付いていた

 ガールズ・アラウドは、2002年にテレビ番組に出演したことがきっかけで結成された5人組の女性ポップグループ。デビュー曲「サウンド・オブ・ザ・アンダーグラウンド」が全英チャート首位を飾ったことを皮切りに、その後もヒットを連発。英国内でのシングルとアルバムの売上は合計800万枚を超え、この10年間で最も売れたガールズ・グループの1つに選ばれている。グループはいったん活動を休止した後、2012年にデビュー10周年を記念して再結集したが、翌13年に解散した。

 メンバーとして活躍していたサラは、グループが解散した後も、歌手や俳優、タレントとして活動。しかし昨年8月には、自身のインスタで乳がんと診断されたことを公表。がんが他の部位にも転移し、治療中であることを明かしていた。

 英放送局BBCによると、サラは今年3月に発売した自伝『Hear Me Out』のなかで、2019年12月に腕の下にしこりがあることに気が付いたと告白。しかし、コロナ禍で受診を先送りした結果、発見が遅れてしまったと打ち明けている。そのうえで、当時の状況について、「何もかもが止まってしまったようだった。なんとかしなければいけないとわかってはいたが、状況的に難しかった」と振り返っている。

◆“今年が最後のクリスマスになるだろう”と告げられた

 今年3月には、2020年のクリスマスが最後になるだろうと医師から告げられたことも明かした。

「昨年12月、今回のクリスマスが私にとって最後のクリスマスになるだろうと医師から言われた。私は、正確な予後を知りたいとは思わない。快適に、そしてできるだけ痛みを無くすことが今の私には大事。自分の人生を毎秒生きて楽しもうとしている。それがどれだけ短かろうと。リラックスできるからワインを1杯か2杯飲んでいるわ。それは良くないと思う人もいるけど、私は楽しみたい。自分にあと何か月残っているのかわからない状況だから。誰もわからないし、皆を驚かせることになるかもしれない。今はそんな感じ」

 そして家族や友達との時間を優先し、最後にパーティーを開きたいとも考えていたようだ。

「今、私は常に、喜びを探そうとしている。できる限り母親や友人たちと素敵な時間を過ごすようにしているわ。日々の暮らしが本当に小さくなってきた。優先事項も変わった。でももう1人のサラ・ハーディングはどこかにずっといる。本当よ。私の友人全員に会いたいと本気で思っているの。一緒に、最後にね。ありがとう、そしてさよならを言うためのパーティーを盛大に開きたいわ」

◆異変を感じたら、ただちに医療機関に相談を

 まだ39歳という若さで旅立ってしまったサラ。訃報を受け、友人やファンらが追悼コメントを続々と寄せている。特にガールズ・アラウドで共に活動したメンバーたちは、悲しい知らせにショックを隠せない様子で、「訃報に打ちのめされている」とコメントしている。

 またサラの治療にあたった医師は、ニュース専門局SKYの取材に答え、「彼女は約15か月間にわたり、信じられないくらい厳しい闘いを続けてきました。私たち医療スタッフもこの上ない悲しみに包まれています」とコメント。さらに「30代で乳がんと診断される女性はあまり多くはありませんが、り患すると病気が進行しやすい傾向があります。サラの場合がそうでした」と明かしたうえで、女性たちに自分の胸に注意を払うよう呼び掛けている。

 その医師によると、胸のセルフチェックは毎日行うのではなく、生理が終わってから数日後、鏡を見ながらじっくり感触を確かめることが大切だという。

 そしてコロナ禍で受診を控える人も多いといわれているが、医師は「異変を感じたら、ただちに医療機関に相談してほしい」と訴えている。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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