阿佐ヶ谷姉妹がジミに人気!『有吉の壁』の独自路線でかがやく芸人4選

阿佐ヶ谷姉妹がジミに人気!『有吉の壁』の独自路線でかがやく芸人4選

(画像:バラエティ『有吉の壁』日本テレビ公式サイトより)

小学生からコアなお笑いファンまで、幅広く人気を集めるお笑い番組『有吉の壁』(日本テレビ系、水曜夜7時〜)。シソンヌやチョコレートプラネットなど、面白さが番組によって再発掘された実力派や、ハナコ、かが屋などの勢いのある若手まで、数多くの芸人さんたちがしのぎを削っています。

 そんな中、地味ながらも確実に笑いをとり、出演回数を重ねている芸人さんも。今回はその中の4組に注目してみました。

◆阿佐ヶ谷姉妹:自虐に見えないオバサンネタ

『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で注目され、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)では2代目チャンピオンにもなった阿佐ヶ谷姉妹。

 ふたりは持ち前の美声を駆使した歌ネタも披露しますが、二人とも同じような老け顔であるという特徴を利用したいわば「オバサンネタ」で人気を博しています。その堂々として楽しそうな雰囲気は、たとえ自虐をしても悲壮感を感じさせません。

『有吉の壁』ではルックスのギャップを生かし、水着やセーラー服、世紀末のザコキャラのコスプレでネタを披露するなど、いるだけで面白い異質の存在感が光ります。気が付けばよく出演しているのも頷けますね。

◆もう中学生:狂気のほのぼの世界観

『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)で自作の段ボールを駆使したほのぼのひとりコントで人気を博してから10年以上。レッドカーペット芸人ブームの後はなりを潜めていましたが、ここに来て再ブレイク中です。

 しかし、久々に見たテレビでの彼は、相変わらずの芸風でした。むしろ『有吉の壁』などの番組で「再発見された」と言ってもいいほどです。

 彼の場合はそのブレなさが狂気じみている点がポイント。コロナ禍で無観客の中、観客参加型のネタを選んで、心折れながらもそのネタをやり切った劇場配信は伝説となっています。その面白さは2020年7月放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で川島明さんも「今までで一番面白かった瞬間」としてあげほど。

 自分のやりたい世界観にフォーマットを合わせていくスタイルは有吉の壁でも健在。毎回大爆笑をかっさらう大喜利も「言いたい単語を先に思い浮かべておいて、与えられたお題に対してその単語をあてはめていく」スタイルなのだそうです。

◆どぶろっく:安心感のある下ネタ

『あらびき団』(TBS系)で活躍し、2019年『キングオブコント』でも12代目キングとなったどぶろっく。しかし、彼らの名前を言えばそんな肩書より、「もしかしてだけど」や「大きなイチモツを下さい」というインパクトあるネタの数々を思い出す人も多いのではないでしょうか。

 下ネタというベースがありながらも、披露する媒体によって強弱がコントロールされているプロフェッショナルぶりと、いつでも大爆笑をかっさらう技術には、業界内外から信頼のおける芸人として評価が高いといいます。

 博多大吉さんも『アメト――ク!』(テレビ朝日系)の「芸人大好き芸人」にて、彼らの名前を上げるほどです。最近は『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でも紹介された「イチモツ音頭」も注目度を増し、YouTubeでは170万回再生に迫る勢いを見せています。

『有吉の壁』でも毎回下ネタにもかかわらず、必ず笑わせてくれる安心感のある芸人さんの一組です。

◆U字工事:栃木・田舎ネタ一筋

『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)でも、有吉さんが「栃木ネタ一本でずっとおもしろい!」と絶賛していたU字工事。その通り、『有吉の壁』でも栃木あるいは田舎が絡んだネタで毎回挑んでいます。

 ライバル扱いされている隣県の茨城弁を駆使するカミナリが、茨城ネタ以外でも漫才を披露したり、特技のラップなどで活動の幅を広げる中、クイズ番組や大食い番組に出ても真骨頂である栃木・田舎ネタを必ずはさむ彼ら。その人間味あふれる等身大の芸風に共感と親近感をおぼえます。

 先日、ボケの益子さんが猫型リュックの購入詐欺被害に遭いワイドショーをにぎわせましたが、彼らしくて失礼ながらほのぼのしたニュースに感じてしまうのは気のせいでしょうか。

 ここにあげた四組はたとえ王道スター街道に乗らずとも、独自に道を切り開き、息の長い活躍を見せている芸人さんたちです。彼らこそ、実は真の実力のある芸人さんなのかもしれません。現に、どぶろっくも阿佐ヶ谷姉妹も大きな賞レースのチャンピオンです。

『有吉の壁』は、芸風芸歴人気関係なく芸人さんの実力と正当に向き合え、評価される貴重な場所であると筆者は感じます。それが、子どもから大人まで幅広く愛される番組である理由なのでしょう。

<文/小政りょう>

【小政りょう】

映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

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