デュルン!と謎の“物体”が口に。飲みかけペットボトル茶で恐怖体験

デュルン!と謎の“物体”が口に。飲みかけペットボトル茶で恐怖体験

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カバンにペットボトルの飲料水を入れて持ち歩き、喉が渇いたらちょっと休んでゴクリ。ドリンクのカップを洗わないまま繰り返し使う。皆さんもしていませんか? こんな当たり前の日常の中に、“ある危険性”が潜んでいます。

◆飲みかけのペットボトル飲料でトラウマ体験

「トイレから出られなくなったあの地獄は今でも忘れられません」と語るのは、都内で一人暮らしをしている倉敷レナさん(仮名・34歳)です。去年の夏、カバンに丸一日入れっぱなしにしていたお茶を飲み、下痢と腹痛に悶絶……! なんと体重が4キロ近く痩せてしまったそう。

「丸1日どころか、2日近く放置しちゃうことも多分あったと思います。ペットボトルの飲み物は、大抵飲み切らないで、カバンの中に入れっぱなし。たまにお昼の時間にお弁当と一緒に飲んだりしますが、ほとんどはそのまま忘れてしまうことも多いんです」

「あとで飲むだろう」と、ついしまい込んでしまうことってありますよね。なんか捨てるのはもったいないし。

 ただ、倉敷さんの仕事は外回りの多い営業。コロナ禍でリモートワークが推進されていますが、週の半分以上は出社したり、直接取引先と顔を合わせて仕事をしなければいけないことも。“事件”が起こったのは真夏。灼熱の中でカバンに入れっぱなしにするのは、少し怖いような気もしますが……。

「ジュースとか乳酸菌系のものは甘いからすぐ悪くなりそうだけど、甘くないお茶なら腐りにくそうだなって勝手に思い込んでたんです。それに野外や車中に放置しているわけではないので、なんとなくまあ大丈夫かなって……。その日の朝に買って、夕方には味が変になっていることもありました。たしかに、炎天下の中ではカバンの中の温度もすごいでしょうし、確かに冷静に考えると、衛生状態はものすごく悪そう」

 後悔しても時すでに遅し。2日近く放置していたお茶を口にしたとき、いや〜なのど越しの得体のしれないなにかが、彼女の喉を通り過ぎました。

◆飲みかけのペットボトルに“なぞの物体”がびっしり!

「その日もいつもと同じように、帰りの電車の中で朝買ったお茶を飲んだんです。すると、飲んだ瞬間にデュルン……というか、プチプチッ……というか。ゼリーのような卵の白身のような、なんともいえないのど越しを感じたんです。気付いた瞬間、まだ口に残ったお茶を飲み込むのが怖くなり、慌ててハンカチタオルに吹き出しました。

 ペットボトルの底を見てみると、濃い斑点のようなものがプツプツプツとこびりつき、その周りをゼリーか透明な“まりも”のような何かが覆っていました。お茶の表面には白いカスのようなものまで浮いていて……」

 カビ!? 何!? 想像しただけでゾッとします。その日は35℃を超える猛暑日で、バックの中も常に高温状態。しかも相当喉が乾いていたそうで、帰宅の電車に乗った途端、半分近く入っていたそのお茶をほとんど飲み干してしまったとか。うっぷ。

「飲むときにいちいち中身を確認しないから、気が付かなくて……。放置していたことと、よく食事や休憩のときに何かを食べながら飲んでいたので、そのかけらが入って一緒に腐ったのかもしれません。

 そのあと、そのグロい光景を見ちゃったからか、それとも本当に食中毒的なものなのか、家に帰ってからトイレにこもりっぱなし状態になりました。次の日も会社を休むほど、体調が悪くて。わりと近所に住んでいた母が来てくれたんですが、『もっと丁寧に、色んなことに気を配って生きなさいよ!』と小言を言われてしまって、さらにぐったりです……」

 食べ物のかけらが入ると、なおさら雑菌などの繁殖リスクが高まってしまいそうですよね。「自分の雑な性格を、心底後悔しました」と倉敷さん。弱っているときのお説教はまさに「泣きっ面に蜂」でした。

◆一度口をつけたペットボトル飲料は、2時間で恐ろしいことに

 内閣府の食品安全委員会(FSC)は、口をつけてペットボトル飲料を飲んだ場合、口内細菌が飲み物の中に入って増殖すると注意喚起しています。

 同委員会が行った“ペットボトル飲料中の一般細菌を計測する試験”では、緑茶飲料で口を付けた後2時間常温保存したところ、細菌数がなんと「計数不能」まで増えたそう! ほかにも、空気中にも浮遊している細菌などがいるので、一度開封しただけで、空気中の細菌などがペットボトルに入って増殖するとか。

 さらに細菌だけでなくカビや酵母が増殖することもあり、口から飲み物の中に入った微生物(とくに酵母)が繁殖し、それが作る二酸化炭素でボトル内の圧力が上がり、ペットボトルが膨れ上がって破裂した事例もあるとか。恐ろしい……!

◆ペットボトルを洗って再利用するのもリスクあり!

「体調を崩して以来、私もペットボトルの管理をには気をつけるようになりました。もったいなくても、夏場に3時間以上持ち歩いたものは捨てるようにしたんです。ほとんどはちゃんと飲み切るように気をつけています」

 食品安全委員会によると、もっとも安全なのはできるだけ一度で飲み切ること。何度かに分けて飲む場合は、できればコップに注いで飲むといいそうです。でも、正直一気に飲み切ったり、コップを出すのはちょっと大変そう……。持ち歩く時間を少なくしたり、できるなら職場の冷蔵庫に保管するなど、まずはできる範囲で管理を気をつけたいところです。

 また、一度使ったペットボトルを洗って再利用するのもリスクあり。飲料メーカーサントリーのホームページでも、「雑菌などが入り、不衛生になる場合があるので水筒代わりに使用しない」「ペットボトルの素材は熱に弱く、熱消毒ができない。衛生面や耐久性の問題から、再利用は禁止。熱いものも入れない」など注意換気がされています。

 使用済みのペットボトルを、安全面で問題がないほどきれいに洗うのはかなり大変。ケチらずに、水筒などを使うのが良いでしょう。

◆つい放置しがちな「コップ」も要注意!

「ペットボトルは気をつけるようになったんですが……結構忘れちゃうのが、家で水を飲むのに使っている、ウォーターサーバー用のカップや真空断熱タンブラー。つい『水だから毎回洗わなくていいや』という感覚で、中の様子が見えないからと洗わないまま何度も使っちゃったり、結構放置しているので。おそるおそる底をのぞいてみると、ピンクの水垢のようなものが誕生していたり、黒い斑点を見つけちゃったこともありました」

 ピンクの汚れは、湿った状態で雑菌が繁殖してしまう“ぬめり”。黒い斑点は黒カビの可能性も。とくにプラスチック製のコップだと、洗った際に傷がつきやすく、そこから雑菌が張り込みやすい特徴もあるとか。こうしたカビやぬめりは台所用洗剤だけでは除菌しきれないことが多く、漂白剤や重曹を使うと効果的だそうです。

「ペットボトルも歯磨き用のコップも、ついほったらかしにしちゃうんですよね。でももうトイレにこもりたくはないし、底にビッシリこびりついた“まりも”も見たくないです……」

 少しは涼しくなりましたが、まだまだ暑い日もあるこの時期。飲み物の管理にはくれぐれもご注意ください。

<取材・文&イラスト 赤山ひかる>

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