「グッチの財布買って♪」“おごらせ男”に、28歳バツイチ女性がハマったワケ

「グッチの財布買って♪」“おごらせ男”に、28歳バツイチ女性がハマったワケ

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3〜4月は環境が変わって、カップルが別れやすい季節だと言われます。たとえば離婚件数は例年、3月がトップ(人口動態統計)。そこで、別れの季節にちなんで、「自分史上、最悪の恋愛」にまつわる人気記事を再掲載します。女性たちが振り返る、最悪恋愛の思い出とは…?

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 筆跡アナリストでカウンセラーの関由佳です。突然ですが、あなたの人生で「史上最悪な彼氏」というと、誰を思い出しますか? きっと人生の中で一度や二度、吐き気をもよおすほど苦い恋愛を経験したことがあるはず。

 でも終わってみると大きな教訓を得られていたりするもの。そこで今回は、私の人生最悪の彼氏との恋愛話から、バツイチ女性の恋活の落とし穴をご紹介しましょう。

◆離婚から半年、久しぶりのときめき

 当時の私は離婚して半年ほど経ち「そろそろ恋をしたいな」と思うようになり、合コンや飲み会に参加し始めていました。なんといっても10年ぶりくらいの新しい恋。それは舞い上がっていました。

 そしてついに、飲み会で偶然隣りに座った男性と意気投合し、別日にデートすることに。彼は4つ年下の24歳の銀行マン。身長が180センチ以上あり、現読売ジャイアンツの監督・高橋由伸さんに似た童顔で、なかなかのイケメンでした。

 が、最初のデートからなんとなく違和感が。会社終わりに待ち合わせたのですが、食事に行くかと思いきや、自動販売機で缶コーヒーを2本買って公園へ。中学生のようなデートに正直拍子抜けしましたが、彼は「お金がなくて、ごめんね」と一言。

 気の毒に思った私は「そういうときは私が出すから遠慮なく言ってね」と言ったのですが、これが怒涛(どとう)の「おねだり攻撃」の幕開けだったのです。

◆780円のラーメン「おごってあげようと思ったけど払って」

 連絡を取り合ううちに彼と付き合うことになり、さっそく二回目のデートの約束をすることに。そのとき、韓国旅行の予定があることを話すと「じゃあお土産にグッチの財布を買ってきて」と頼まれたのです。

 付き合ったばかりの彼へのプレゼントとしては高すぎる気もしましたが、結局了承。彼は「早く会いたいから仕事頑張って終わらせるね」と無邪気に喜び、その姿を見たら一瞬浮かんだ不安も消えていました。

 とはいえ、やはりグッチの財布はとても高価で、結局小銭入れをプレゼントすることに。帰国して、一緒に入ったラーメン屋さんで「ごめんね、小銭入れになっちゃったんだけど…」と渡したところ、驚くほど明らかな仏頂面。

 ですがすぐに自分のバッグにしまうと「ここのラーメンはおごってあげようと思ってたけど、君が払って」と言われたのです。その瞬間、受け取ったのなら納得してほしいのと、780円のラーメン1杯をおごることを恩着せがましく言われたあげく「払え」とはどういうことなんだ、と怒りがこみ上げてきました。

 が、当時の私は、大好きな彼に違うものを買ってしまったという罪悪感でいっぱい。怒りは一瞬で消え「わかった。誕生日のときはちゃんと欲しいものを買ってあげるね」と言うと、彼の態度が再度豹変!「マジ? 実は今月末、誕生日なんだ」と言いだしたのです。

 普通に考えれば「いやいや、見え透いた嘘でしょ」と思うのですが、恋に“盲目状態”になっていて、バツイチの私を好きになってくれるこの人を逃してはいけない、という気持ちもあり、素直に鵜呑みにしたのです。今度買い物に行こうという約束を取り付け、そのままデートは終了。駅まで手をつなぎながら、もはやウキウキしていました。

◆友人の一言で、やっと気づいた彼の正体

 そんな話を友人にしたところ「それ、たかられてるよ! 早く別れたほうがいいって」との忠告が。全くピンときていなかった私は反論しましたが、「毎回おごらせても怒らないように安いご飯屋さんしか行かないんだよ。その誕生日も絶対ウソだし。そもそも、その男が勤めている銀行名、聞いたことないよ」と言われ、初めて背中がヒヤッ……。

 すぐに銀行名を検索すると、たしかに存在しなかったのです! すべてを察し、舞い上がっていた自分自身を呪うしかなく……。

 別れ話をする気にもなれず音信不通にしていたところ、しばらくして彼からこんなメールが。

『実は病気の母親もグッチの財布が欲しいって言ってるんだけど、俺のと一緒に買ってもらえるかな? 弟も俺の小銭入れがうらやましいって言うから、どうせならそれもあげたいんだけど……』

 あまりにもおねだりが過ぎて、もはやあきれるほど。こんな人のことを信じていたとは、相当恋の魔力にやられていたようです……。

 バツイチや恋にブランクがあるときは、危険察知レーダーが壊れがち。久々の恋にウキウキするのは最高の瞬間ですが、少しだけ冷静になる時間も大切です。ちょっとでも違和感や心が痛むことがあったら、一度立ち止まり相手の誠実さを量ること。自分でわからなければ、他人に意見を求めるのも手です。

 せっかくの素敵な恋を残念な結末で終わらせないためにも、しっかり自己防衛して、地に足の着いた恋愛をしたいですね。

―シリーズ「女の人生、悲喜こもごも」―

<文/関由佳 イラスト/やましたともこ>

【関由佳】

筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitter/ブログ

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