100%完全遮光の日傘を使ってみたら「涼しい」。もう一つの意外な効果も

100%完全遮光の日傘を使ってみたら「涼しい」。もう一つの意外な効果も

ブランド「untule」の100%完全遮光日傘 13,200円(税込)

『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。

◆何を着るか決める時に、最初に考える必要があるのは?

 ファッション誌や女性誌ばかり見ていると、なんのために服を着るかということについて、ついつい忘れてしまいます。衣服を身に着ける第一義的な目的は、暑さ寒さから身を守るため。

 毎日、何を着るか考えるときに、最初に考慮しなければならないのは、今日はどれぐらい暑いのか、あるいは寒いのか、気温の寒暖差はあるのか、雨が降るのか降らないのかといった天候の問題と、自分がその日に行動するエリアの環境についてです。

 寒暖差があるなら対応できるように、寒いならば冷えないように、そして暑いならば暑さで倒れてしまわないように、まず考えなければなりません。なぜならば、そうしないと私たちは具合が悪くなってしまうから。

 これは毎日出される朝の小テストみたいなもの。今日一日の天候の変化を予想し、あるいは調べ、手持ちのアイテムだけを使って、短時間で組み立てを完成しなければならない小テスト。私たちは毎日、この小テストをこなしているわけですが、この小テストの難易度が年々上がっているように感じます。

 理由はこの暑さです。そもそも西洋の衣服である洋服は、高い気温と湿度に適しているものではありません。以前からそれほど日本の気候に適していなかった洋服がより一層、着るに堪えられないものになってきました。

 最高気温は毎年のように上がり、家を一歩外に出れば息も絶え絶えで、炎天下を歩くのがやっとという条件下で、西洋の衣服をいつも素敵に着るなんてことは難しすぎる問題です。

◆「暑い時期に何を着ればいいですか?」と質問されるけれど

 毎年、多くの人から、この暑い時期に何を着ればいいですか、と質問をいただきます。

 リネンとかシルク素材がいいよとか、暑さにはウールもいいと言われているよとか、暑い国のスタイルを取り入れようなどと回答してきましたが、それでも暑いことは暑い。

 もう着るものだけではどうにもなりません。そこで、その他のアイテムの活用です。

 幸いなことに今、いろいろなその他のアイテムが手に入ります。空調服やネッククーラー、携帯扇風機、ウエアラブルサーモデバイス等々、今では選べるようになりました。そんなアイテムが出そろった中、私が今年選んだのは100%完全遮光のバージョンアップした日傘です。

◆「untule」の日傘

 帽子をかぶりつつ、この日傘をさすと何が違うのか、使ってみての感想は、まず涼しいということ。直接、日に当たるよりは体感温度が1、2度下がる感じがします。あるいはもっとかもしれません。

 以前は日陰を求めて歩道を右へ左へと移動しながら歩いていました。しかしこの日傘をさして歩けば、その必要がありません。

 また傘の下では、日差しは遮(さえぎ)られるのでまぶしさが軽減されます。まぶしさを感じるだけでも暑くなりますから、この視覚的な効果もとても大きい。

◆日傘をさしていると守られていると感じる

 もう一つの大きな効果があります。それはこの日傘をさしていると、守られていると感じるということ。守られていると感じるということは、それ以前は守られていない感じがしていたということです。

 夏は薄着になる分、素材も薄く柔らかくなり、露出部分もふえます。真冬のコートのように衣服は身体をガードしてくれません。よく言えば開放的ですが、悪く言えば無防備です。

 外に一歩出れば、倒れてしまいそうな暑さと湿気の中、この無防備な状態で出かけることが、実はかなりの心理的な負担になっていたのだと気づきました。

 夏の軽装は、実はとても心細いもので、身体も心もガードは脆弱(ぜいじゃく)。西洋の人たちは、この夏の装いの脆弱性をサングラス、首元や指先のジュエリーの重ね漬け、腕時計やバングルといった重装備で補っているのかもしれません。

◆自分の心を守ってくれる小物を取り入れたい

 外の環境から肉体を守ることのみならず、心も守ること。何かを着るとき、持つときに忘れがちなのはこの点です。特におしゃれに見えるかとか、他人からどう見られるかばかりに気を取られていると、自分の心の安全については置いてけぼりになりかねない。

 けれども、いつも安心でいること、心強くあることは何をするにしてもとても大事。服や靴、バッグやアクセサリー、ストールや傘がこの役目をはたしてくれるなら、もっとそれを利用してもいいのではないでしょうか。

 これがあれば大丈夫と思えるバッグや、安心して歩ける靴や、守ってくれるコートや傘、見ると勇気がわいてくるジュエリーを身に着けることによって、どこにでも行けたり、自信を持って行動できるなら、それが他人の目から見ておしゃれに見えないとしても、別に構わないでしょう。なぜなら、その他人があなたや私を守ってくれるわけではないから。

◆守ってくれない他人の意見よりも、まずは自分の意見を

 残念ながら、何があると守られていると感じられるかは自分にしかわかりません。自分に聞いてみて、感じてみないことにはわからない。だから自分で探すしかないのです。

 守ってくれない他人の意見よりも、まずは自分の意見を聞いて。守ってくれる服、靴、バッグ、その他小物をもっとワードローブに取り入れたいなと、今、私は考えています。

●「untule」100%完全遮光日傘 13,200円(税込)

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。

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