43歳女性がTinderで結婚。遊び人ばかりじゃないの?と聞いたら意外な答えが

43歳女性がTinderで結婚。遊び人ばかりじゃないの?と聞いたら意外な答えが

写真はイメージです(以下同じ)

こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

マッチングアプリで出会った相手と結婚する人も珍しくなくなりました。私と同い年(43歳)のフリーライター女性のKさんも今年、マッチングアプリで一つ年下の男性と結婚しました。

Kさんにどのアプリで出会ったのか質問したところ「Tinder(ティンダー)よ」と言われて思わず「え? Tinderで?」と聞き返してしまいました。

◆思わず叫んだ「Tinderで結婚?!」

世界中で使われているTinderですが、日本では2020年のテレビドラマ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(テレビ東京系)でますます有名になったと思います。タイトル通り、38歳女性が年下イケメンたちとアプリで出会いまくる話です。

私は正直、Tinderといえば“ヤリモク(肉体関係が目的の人)もたくさんいるマッチングアプリ”という印象を持っていました。

◆遊び人だらけのアプリではないのか

調べてみると、Tinderは婚活や恋人探しだけを専門としたマッチングアプリではないことがわかりました。特定の目的がない自由な出会いがあるのが特徴で、出会いたい性別も「男性」「女性」「みんな」から選択できるため、共通の趣味がある同性とつながることもできるのです。

元々は、身近なコミュニティを超えた人にも出会えるマッチングアプリとしてアメリカの大学で誕生したそう。登録して設定するのは「自分の性別」「マッチしたい相手の性別」「マッチしたい相手の年齢の幅」「距離(自分の位置情報から指定したkm圏内の相手を表示する)」この4つです。

恋活・婚活向けのマッチングアプリのような学歴、年収、身長といったスペックの項目はなく、男性も無料で使えるため、若者を中心に利用者は多いようです。

そんなTinderを通じて43歳で結婚したKさんに、詳しい経緯を聞いてみることにしました。

◆Pairsには“まじめな人”、Tinderには“面白い人”がいる

Kさんがマッチングアプリを使い始めたのは2019年ごろ。まずは王道のPairs(ペアーズ)を登録したそうです。その後知り合いの年下男性から「Tinderを使って彼女を探しています」というのを聞いてTinderに興味を持ち、並行してTinderも登録してみることに。

「Pairsは会社員の人が多くて普通の人が多かったです。Tinderになると私のようなフリーランスも多くて、夫もフリーランスなんですよ。良くも悪くも変わった人も多いのはTinderです。私もまじめに恋人を探していたのですが、面白い人が好きなのでTinderも並行して使っていました。

Tinderはプロフィールに『既婚です』『3Pの相手募集』と書いてる人もいましたし、Pairsには絶対にいないような水着や肌の露出が多い写真の人や、外国人の方も大勢いました。

Tinderで普通そうな男性とマッチングしてメッセージをやり取りしても『既婚ですが大丈夫ですか?』って言われて関わるのをやめた人もいて、隠さない潔さはあるのかもしれませんけど、遊び相手にしか見られないのかと思ってそういう時は落ち込みましたね」

Tinderでは安心・安全面で規制もあるようで、『エッチしよう』みたいなメッセージは送る前に『ちょっと待って!相手はこの言葉を失礼だと感じるかもしれないよ。本当にこのまま送っても大丈夫?』という警告文が出て、受け取り側もメッセージに初めはボカシが入った状態で表示され『不適切な可能性のある表現を検知しました』と警告されるそうです。

◆盛り上がってもないのに「ハプニングバー行ったことある?」

KさんはPairsで5人とデートし、Tinderでは3人と会っています。会える人数ならPairsの方が多いのでしょうか。

Tinder1人目は同年代の男性で、楽しく食事をしたそうです。しかし食事後にLINEで『今日はありがとうございました。またご飯行きましょう』と連絡したところ『僕と付き合っていただけるなんて嬉しいです』とだいぶズレた解釈をされて、関わるのをやめました。

食事に行く=交際と思っているのでしょうか。

「おそらく同一人物だと思うのですが、この人からPairsでも『いいね』をもらいましたよ。ペアーズとTinderを併用している人は他にもいました」

Tinder2人目に関してKさんは既婚者だったっぽいと疑っています。何を聞いても質問をはぐらかされ、週末は会えない人でした。盛り上がってもいないのに「ハプニングバーに行ったことある?」と聞かれたそうです。

◆Tinderで会った未来の夫との初デートは「公園で散歩」

Tinder3人目は未来の夫となる男性で2020年11月にマッチング。メッセージのやり取りを1か月以上重ねて初デートは2021年1月で、感染者が多い時期だったため代々木公園でお散歩だったそうです。

その後もお散歩デートを重ねて夏に交際開始して、年末年始には親にも報告、2022年6月に婚姻届を提出しました。

「Tinderで出会った相手との結婚について、周りの反応ってどんな感じでしょうか?」Kさんに尋ねました。

「親世代はもちろん、同年代のアプリを使ったことがない友達も皆、PairsとTinderの違いも分からないんですよ。『マッチングアプリで出会うって今どきだね~』ぐらいです」

「あ~、そうですよね。そこまで違いって分かりませんよね」

◆米国では「地元の人におすすめの場所を聞く」のもTinder

Kさんの夫さんは2017年頃の海外出張で出会ったアメリカ人に、『アメリカでの出会いはTinderが主流』と聞いて始めてみたそうです。恋愛の相手探しというわけではなく、気軽な出会いを求めてTinderを登録したそうです。

アメリカでは恋人探しの他、友達探しや話し相手探し、旅行先・出張先で地元の人におすすめの場所を聞くといった使い方をする人も多いようです。

彼はKさんとマッチングした頃も、自分が将来結婚することは考えていなかったそう。他のマッチングアプリの存在も知ってはいたけれど、登録が面倒くさいから登録しなかったのだとか。

一般的に他のマッチングアプリだと、男性は有料会員にならないとメッセージが見られません。一方、Tinderは無料で1日200回「LIKE(いいね)」をすることができて、マッチした人とはメッセージのやり取りができます。でも自分に「LIKE」をした人を見るのは有料会員にならなければならないという仕組みです。

◆私には、まじめな婚活アプリよりTinderが良かった

Kさんの話で不思議に思うことがあります。Tinderでは不倫目的のユーザーにも遭遇して落ち込んだのに、なぜ婚活向けマッチングアプリに乗り換えなかったのでしょうか。

「Pairsでさえ堅いなとかまじめすぎるなと感じる時があり、Pairsより婚活向けのマッチングアプリもあるのは後で知ったのですが、そういう整い過ぎた環境では自分は合わないと感じていました。Tinderは変な人も多かったですが、その辺が自由だったので」

メジャーなマッチングアプリには、ある種の“秩序”ができつつあります。顔出しの写真に加え、仕事や趣味・休日の過ごし方などの情報量が多い自己紹介文を載せないと「やる気がなさそう」「不まじめ」にうつり、最近の自己紹介文は400文字以上が多く、100文字程度だと一目で短すぎる印象を与え、なかなか出会いにくくなります。

Tinderは利用者の自己紹介文が平均して短いため、やる気がなさそうという雰囲気もないそうで、みんなが気軽なスタンスで利用しているのだとか。

◆いろんなアプリで向き不向きを試した方がいい

KさんからTinderの画面を見せてもらったのですが、スワイプして何人目かで刺青(いれずみ)のある人が表示されました。前に取材した某マッチングアプリでは、タトゥーや刺青がある写真の方は登録時の審査に通過しないと聞いたことがあります。Tinderはほんとに何者も拒まない自由で多様性に満ちたマッチングアプリなんだなと感じました。

Kさんいわく「Tinderで結婚できたのはたまたまいい人に会えたからだと思うけど、いろんなマッチングアプリを使ってみて、向き不向きは試してみた方がいいと思う」ということでした。結婚したいから婚活アプリしか使わない、と最初から絞らなくても良いのかもしれません。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

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