35歳の“子供部屋おばさん”が婚活をはじめたら「恋したことないのに、無謀だった」
2023年02月01日 08時02分女子SPA!

※写真はイメージです
自立をせず実家暮らしを続ける妙齢の女性、それが「子ども部屋おばさん」。通称“こどおば”。
実家に住み続けるだけではなく生活費を一切入れず、家事も炊事も親任せ。当の本人は生活能力が一向に上がらず、いつまでも気分は子供のまま。「そんな人いるの?」と神話のように聞こえるかもしれませんが、現代ではそう珍しい話ではないようです。
都内でOLをするカナエさん(仮名・37歳)も「子ども部屋おばさん」の一人でしたが、35歳の時にようやく危機感を覚えたそう。親友の結婚をきっかけに推し活だけが趣味の人生から脱却すべく、婚活をスタートさせました。
◆男性に免疫がない現実に気づく
婚活アプリの登録、街コンへの参加を試みましたがうまくいきません。
年齢イコール彼氏なし、推し活ばかりをしていた彼女は一般男性とどのような会話をすればいいか分からなかったのです。
いくら彼氏がいないと言えど、ホストクラブやアイドルの特典会で男性と関わる機会があったため、異性とのコミュニケーションは何の問題もないと思っていました。
けれども、彼らは好意を向けてくれる相手に合わせるのが仕事です。彼女はその部分に気付いておらず、会話が弾むことを自分の能力と錯覚していたのでしょう。
いざマッチングした相手と顔を合わせても、言葉が浮かばず戸惑ってしまったとか。この事実には彼女自身が一番驚いたと言います。
楽しい時間を過ごせなければ関係が進まないのは当然のこと。恋のスタートラインには立ててもその先に進めず、次に繋がる男性が一向に現れませんでした。
◆理想が高すぎて、好きになれる相手が見つからない……
カナエさんは数名とマッチングしてデートに漕ぎつけましたが、話を深堀りすると「全ての誘いに気乗りしなかった」そう。
アイドルやホストといったキラキラした存在に触れることが日常になっていた彼女。一般男性はとても地味に思え、会話が楽しいと思えません。
すっかり男性に対する理想が高くなり、現実離れした相手でないと興味を持てなくなっていたのです。
好みに当てはまらなければすぐにシャットアウト。実家が裕福だったことから相手の年収にもこだわりがあり、ルックス、年収、身長が彼女の譲れないポイントだったとか。
時折お母様から「妥協も大切なのよ」と指摘が入りましたが、カナエさんはすぐに心を入れ替えることができません。
そうこうしているうちに時間はどんどん経過するもの。婚活に苦戦し続け、諦めようとしたころようやく“理想の王子様”的存在が現れるのですが……。
◆ルックス良し、年収良し、それでもデートが苦痛になった理由
アプリにて高収入イケメンのAさん(仮名・37歳)と出会ったカナエさんは、初回のデートで「この人しかいない!」と思ったそう。
実際に彼と会う時間は楽しく、マッチング後は推し活が二の次になるほど夢中になったと言います。
今すぐ結婚をしたいカナエさんと婚活中のAさん。年齢も近く、諸々の条件が合えばスピーディーに事が運びそうなお二人ですが……。デートを重ねるごとに雲行きが怪しくなっていきました。
その理由はAさんの恋愛観、結婚に対する考えが彼女と大幅にズレていたこと。
「家事は女性がやるもの」「料理や掃除を完璧にこなす人がいい」「今の時代は共働きが当たり前だよね」などなど。
ルックスや収入面では条件をクリアしていても彼の発言が引っかかり、価値観が合わないと思い始めていたのです。
それに彼女は実家暮らしである事実を隠していました。Aさんの話を聞けば聞くほど、自立していないことを言い出せないままだったそう。強く否定されることを恐れたからです。
そもそもカナエさんは家事全般を親御さんに任せていたため、まともに料理さえ作れません。徐々にAさんとのデートが苦痛になり、最終的にはフェードアウトする形で恋が終わってしまいました。
◆37歳実家暮らし、現在はユルく婚活中
Aさん以来ビビッとくる男性が見つからなかったため、カナエさんはしゃかりきになって婚活するのをやめました。
「第一、恋をしたことがないのにいきなり婚活は無謀だった」と、失敗を重ねて学んだことは多かったご様子。
自分の在り方にも反省し、現在は結婚に向けて今までの生き方を見直しているそうです。
まだまだ家事は得意ではないものの、率先してお母様の手伝いをするようになりました。あったらあっただけお金を遣うことをせず、推し活もセーブしつつあると語ります。
どうやら現時点でデート予定が2件ほど立っているのだとか。自分への危機感を覚え、前進するカナエさんが幸せを掴めるように祈るばかりです。
<文/たかなし亜妖>
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。業界卒業後は一般企業へ入社。ゲーム制作に携わった過去を持つ。好きな物は漫画、アニメ、映画、美容、占い。そろそろ顔面課金額が数百万円を超えるとか。日刊SPA!等多方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
実家に住み続けるだけではなく生活費を一切入れず、家事も炊事も親任せ。当の本人は生活能力が一向に上がらず、いつまでも気分は子供のまま。「そんな人いるの?」と神話のように聞こえるかもしれませんが、現代ではそう珍しい話ではないようです。
都内でOLをするカナエさん(仮名・37歳)も「子ども部屋おばさん」の一人でしたが、35歳の時にようやく危機感を覚えたそう。親友の結婚をきっかけに推し活だけが趣味の人生から脱却すべく、婚活をスタートさせました。
◆男性に免疫がない現実に気づく
婚活アプリの登録、街コンへの参加を試みましたがうまくいきません。
年齢イコール彼氏なし、推し活ばかりをしていた彼女は一般男性とどのような会話をすればいいか分からなかったのです。
いくら彼氏がいないと言えど、ホストクラブやアイドルの特典会で男性と関わる機会があったため、異性とのコミュニケーションは何の問題もないと思っていました。
けれども、彼らは好意を向けてくれる相手に合わせるのが仕事です。彼女はその部分に気付いておらず、会話が弾むことを自分の能力と錯覚していたのでしょう。
いざマッチングした相手と顔を合わせても、言葉が浮かばず戸惑ってしまったとか。この事実には彼女自身が一番驚いたと言います。
楽しい時間を過ごせなければ関係が進まないのは当然のこと。恋のスタートラインには立ててもその先に進めず、次に繋がる男性が一向に現れませんでした。
◆理想が高すぎて、好きになれる相手が見つからない……
カナエさんは数名とマッチングしてデートに漕ぎつけましたが、話を深堀りすると「全ての誘いに気乗りしなかった」そう。
アイドルやホストといったキラキラした存在に触れることが日常になっていた彼女。一般男性はとても地味に思え、会話が楽しいと思えません。
すっかり男性に対する理想が高くなり、現実離れした相手でないと興味を持てなくなっていたのです。
好みに当てはまらなければすぐにシャットアウト。実家が裕福だったことから相手の年収にもこだわりがあり、ルックス、年収、身長が彼女の譲れないポイントだったとか。
時折お母様から「妥協も大切なのよ」と指摘が入りましたが、カナエさんはすぐに心を入れ替えることができません。
そうこうしているうちに時間はどんどん経過するもの。婚活に苦戦し続け、諦めようとしたころようやく“理想の王子様”的存在が現れるのですが……。
◆ルックス良し、年収良し、それでもデートが苦痛になった理由
アプリにて高収入イケメンのAさん(仮名・37歳)と出会ったカナエさんは、初回のデートで「この人しかいない!」と思ったそう。
実際に彼と会う時間は楽しく、マッチング後は推し活が二の次になるほど夢中になったと言います。
今すぐ結婚をしたいカナエさんと婚活中のAさん。年齢も近く、諸々の条件が合えばスピーディーに事が運びそうなお二人ですが……。デートを重ねるごとに雲行きが怪しくなっていきました。
その理由はAさんの恋愛観、結婚に対する考えが彼女と大幅にズレていたこと。
「家事は女性がやるもの」「料理や掃除を完璧にこなす人がいい」「今の時代は共働きが当たり前だよね」などなど。
ルックスや収入面では条件をクリアしていても彼の発言が引っかかり、価値観が合わないと思い始めていたのです。
それに彼女は実家暮らしである事実を隠していました。Aさんの話を聞けば聞くほど、自立していないことを言い出せないままだったそう。強く否定されることを恐れたからです。
そもそもカナエさんは家事全般を親御さんに任せていたため、まともに料理さえ作れません。徐々にAさんとのデートが苦痛になり、最終的にはフェードアウトする形で恋が終わってしまいました。
◆37歳実家暮らし、現在はユルく婚活中
Aさん以来ビビッとくる男性が見つからなかったため、カナエさんはしゃかりきになって婚活するのをやめました。
「第一、恋をしたことがないのにいきなり婚活は無謀だった」と、失敗を重ねて学んだことは多かったご様子。
自分の在り方にも反省し、現在は結婚に向けて今までの生き方を見直しているそうです。
まだまだ家事は得意ではないものの、率先してお母様の手伝いをするようになりました。あったらあっただけお金を遣うことをせず、推し活もセーブしつつあると語ります。
どうやら現時点でデート予定が2件ほど立っているのだとか。自分への危機感を覚え、前進するカナエさんが幸せを掴めるように祈るばかりです。
<文/たかなし亜妖>
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。業界卒業後は一般企業へ入社。ゲーム制作に携わった過去を持つ。好きな物は漫画、アニメ、映画、美容、占い。そろそろ顔面課金額が数百万円を超えるとか。日刊SPA!等多方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya
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