バナナは温めると美味しい!“温バナナ”の3つのメリットと美味しい作り方

バナナは温めると美味しい!“温バナナ”の3つのメリットと美味しい作り方

バナナは温めると美味しい!“温バナナ”の3つのメリットと美味しい作り方の画像

冬バナナの味わい方。

 みなさん、突然ですが肌寒い秋冬シーズンに「バナナ」ってどのように食べていますか? そのまま食べるのは鉄板ですが、冷凍バナナやスムージーとなると、冷たくて食べにくいと感じている人も少なくないはず。

 バナナはカリウムや食物繊維が豊富でダイエットにも役立つだけでなく、最近では血圧が高めの人の血圧を下げる効果を持つ機能性表示が付いた商品も登場し、再注目されています。

 そうです、冬にバナナをおいしく体に負担なく食べられたらうれしいですよね。そこで今回は、バナナを加熱して味わおう!というご提案。加熱することで得られる3つのメリットについてもご紹介していきたいと思います。

◆温バナナのメリット①甘みが増す

 バナナは加熱することで糖度が高まることがわかっています。

 通常スーパーなどで売られているバナナは価格の高いバナナほど糖度が高いものが多い傾向にありますから、安いバナナを少しでも甘く味わいたい方には加熱がオススメです。加熱時間の目安は、焼く場合は30分、蒸す場合は10~20分が適切。

 ちなみに、バナナには部位によって甘さの違いがあることをご存知でしょうか。実は下に行くほど甘いので、むいた側から順に食べる方がおいしく食べられるということを覚えておくと便利かもしれません。

◆温バナナのメリット②おいしいアジアンスイーツが味わえる

 タイには「グルアイ・ブアッシー(バナナのココナッツミルク煮)」という定番スイーツがあり、これはバナナをココナッツミルクでさっと煮たスープ状の食べ物。常温でも温かい状態でもおいしく、東南アジアでも広く人気になっています。

 じつはこのスイーツ、皮が少し緑色っぽい成熟前のバナナを加熱すると酸味が増して、バナナの爽やかな風味を味わえるのが醍醐味なんです。この食べ方を知ると、バナナの新たな魅力に目覚めるかもしれません。作り方は以下の通りです。

【材料(バナナ2本分)】

バナナ(皮が緑色っぽい成熟前のもの)2本、ココナッツミルク150ml、水150ml、砂糖30g、塩小さじ1/4、白ごま(すったもの)大さじ1

【作り方】

1.ココナッツミルクと水を小鍋に入れて沸騰するまで火にかける。

2.沸騰したら砂糖と塩を加えて、バナナを切って入れて2~3分煮る。

3.器に盛ってごまをふりかければ完成。

◆温バナナのメリット③腸活効果が高まる

 そもそもバナナには、ビフィズス菌を増やす働きを持つ「フラクトオリゴ糖」が含まれています。フラクトオリゴ糖は小腸で消化されず大腸まで到達してビフィズス菌や乳酸菌などの栄養源になることで、善玉菌の増加に寄与する成分。このフラクトオリゴ糖は、バナナが加熱されることで増えることがわかっています。

 また冬は体全体が冷えやすいため、温かいバナナを食べることで体温や内臓を冷やすことなく栄養成分が摂取できるため、冬のホットバナナはバナナの効果を最大限に引き出すためにも適した食べ方とも言えます。

 冬でも手軽なバナナをおいしく味わうことで、無理なく腸活やグルメを楽しめますように!

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?