復讐に燃える草彅剛が、潰す側から潰される側へ?!『罠の戦争』まさかの“闇落ち”
2023年03月22日 15時03分女子SPA!

画像:関西テレビ放送 カンテレ『罠の戦争』公式サイトより
3月13日、草彅剛演じる議員秘書・鷲津亨の復讐劇を描いた物語『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系、月曜夜10時~)の第9話が放送された。愛する家族を傷つけられた復讐のため、悪の政治家を失脚させる話だったはずが……主人公が闇落ちするというまさかの展開に、度肝を抜かれたのは筆者だけではないはずだ。
◆大ボスを失脚させ、草彅剛“鷲津”の復讐は成功
8話ラストでは、鴨井(片平なぎさ)が会見を開き、鷲津の息子・泰生(白鳥晴都)を突き落とした犯人は、鴨井の息子・文哉(味方良介)がであることを告白。続けて、隠ぺいを図ろうとした際に「近しい方に相談しました」と説明する。鶴巻(岸部一徳)の名前こそ出さなかったものの、鶴巻が“近しい方”であることは明確。この流れに乗じて鷲津は、泰生が突き落とされた地域を管轄する警察署署長だった辰吉(岩谷健司)を罠にはめ、鶴巻の指示で隠ぺいしたことを暴露させる。
鶴巻は釈明のための会見を開き「私の筆頭秘書が、彼の一存で警察に連絡を入れたとのことでした」と秘書に責任を押し付けて責任逃れを目論む。ただ、あまりに苦しい言い訳に世間が納得するわけもなく、事態を収拾するために竜崎総理(高橋克典)は鶴巻に幹事長職の辞任を提案。当然、鶴巻はその申し入れを拒否するが、鷲津がまたしても罠を仕掛け、上手くマスコミを扇動して、幹事長職を辞任させることに成功した。
◆ラスボスは他ならぬ自分自身?
大ボスを失脚させることに成功し、竜崎からは目の上のたんコブだった鶴巻を排除してくれたことを評価され、内閣総理大臣補佐官に就任する鷲津。これまで以上に強い影響力を持ったことにより、いじめや児童虐待防止の政策に積極的に取り組むようになる。無事に復讐を終えて、世のため人のために政治家人生を本格的に始動させ、めでたしめでたし、と思いたいがが『罠の戦争』は11話が最終話。まだ2話残っているだけに、ハッピーエンドを迎えるにはまだ早い。
鷲津には最後の一山が用意されていそうだが、鶴巻以上の強大な敵が待ち受けているわけではなく、ラスボスは自分自身になるかもしれない。鶴巻が体調不良で倒れたニュースを不気味な笑顔を浮かべながら見ていたりなど、明らかに鷲巣の中にある黒い部分が溢れ出す。実際、以前とは比較にならないほど影響力を持った鷲津は根回しをバンバンするようになり、鶴巻や虻川秘書(田口浩正)を排除するために共闘していた熊谷記者(宮澤エマ)に対しても、鷲津の“お友達”のスクープを握りつぶすよう持ちかける。
さらには、政治資金規正法違反の疑いに関する記事が出た後には、第二秘書の貝沼(坂口涼太郎)を呼び出す。具体的にどのような話し合いがされたかは不明だが、「この件は貝沼が勝手にやったことにしてほしい」といった提案をされた可能性が高い。鶴巻が隠ぺいの件で世間を欺こうとした“常套手段”をすでに体得しており、鷲津の鶴巻化が着々と進行している様子だ。
◆鶴巻も昔は熱い政治家だった?
人間は失うことをとにかく嫌う生き物であり、せっかく手にした地位や権力を手放したくと思うのは当然である。加えて、大きすぎる権力を持ってしまったばかりに、余計なしがらみが増えてしまう。今まで通りに自由に動くことは容易ではなく、鷲津が特別に腹黒いということではないだろう。そう考えると、「地位や権力に固執している鶴巻も、かつては日本を豊かにしたいと希望を持っている熱い政治家だったのでは?」と夢想したくなる。
とにもかくにも、今度は鶴巻や虻川からの復習が始まろうとしており、潰す側から潰される側に逆転してしまった。また、闇落ちしつつある鷲津に、眞人(杉野遥亮)と蛍原(小野花梨)も不信感を募らせており、特に蛍原は鷲津の対応が眞人の兄が過労死した遠因であることを知っている。場合によっては、仲間と思っていた秘書たちからの思わぬしっぺ返しを食らうかもしれない。
残り2話、鶴巻らの逆襲に対して、彼ら以上により黒い闇で踏み潰すのか、清い心を持って受け止めるのか、鷲津の心境や行動に注目したくなる。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
◆大ボスを失脚させ、草彅剛“鷲津”の復讐は成功
8話ラストでは、鴨井(片平なぎさ)が会見を開き、鷲津の息子・泰生(白鳥晴都)を突き落とした犯人は、鴨井の息子・文哉(味方良介)がであることを告白。続けて、隠ぺいを図ろうとした際に「近しい方に相談しました」と説明する。鶴巻(岸部一徳)の名前こそ出さなかったものの、鶴巻が“近しい方”であることは明確。この流れに乗じて鷲津は、泰生が突き落とされた地域を管轄する警察署署長だった辰吉(岩谷健司)を罠にはめ、鶴巻の指示で隠ぺいしたことを暴露させる。
鶴巻は釈明のための会見を開き「私の筆頭秘書が、彼の一存で警察に連絡を入れたとのことでした」と秘書に責任を押し付けて責任逃れを目論む。ただ、あまりに苦しい言い訳に世間が納得するわけもなく、事態を収拾するために竜崎総理(高橋克典)は鶴巻に幹事長職の辞任を提案。当然、鶴巻はその申し入れを拒否するが、鷲津がまたしても罠を仕掛け、上手くマスコミを扇動して、幹事長職を辞任させることに成功した。
◆ラスボスは他ならぬ自分自身?
大ボスを失脚させることに成功し、竜崎からは目の上のたんコブだった鶴巻を排除してくれたことを評価され、内閣総理大臣補佐官に就任する鷲津。これまで以上に強い影響力を持ったことにより、いじめや児童虐待防止の政策に積極的に取り組むようになる。無事に復讐を終えて、世のため人のために政治家人生を本格的に始動させ、めでたしめでたし、と思いたいがが『罠の戦争』は11話が最終話。まだ2話残っているだけに、ハッピーエンドを迎えるにはまだ早い。
鷲津には最後の一山が用意されていそうだが、鶴巻以上の強大な敵が待ち受けているわけではなく、ラスボスは自分自身になるかもしれない。鶴巻が体調不良で倒れたニュースを不気味な笑顔を浮かべながら見ていたりなど、明らかに鷲巣の中にある黒い部分が溢れ出す。実際、以前とは比較にならないほど影響力を持った鷲津は根回しをバンバンするようになり、鶴巻や虻川秘書(田口浩正)を排除するために共闘していた熊谷記者(宮澤エマ)に対しても、鷲津の“お友達”のスクープを握りつぶすよう持ちかける。
さらには、政治資金規正法違反の疑いに関する記事が出た後には、第二秘書の貝沼(坂口涼太郎)を呼び出す。具体的にどのような話し合いがされたかは不明だが、「この件は貝沼が勝手にやったことにしてほしい」といった提案をされた可能性が高い。鶴巻が隠ぺいの件で世間を欺こうとした“常套手段”をすでに体得しており、鷲津の鶴巻化が着々と進行している様子だ。
◆鶴巻も昔は熱い政治家だった?
人間は失うことをとにかく嫌う生き物であり、せっかく手にした地位や権力を手放したくと思うのは当然である。加えて、大きすぎる権力を持ってしまったばかりに、余計なしがらみが増えてしまう。今まで通りに自由に動くことは容易ではなく、鷲津が特別に腹黒いということではないだろう。そう考えると、「地位や権力に固執している鶴巻も、かつては日本を豊かにしたいと希望を持っている熱い政治家だったのでは?」と夢想したくなる。
とにもかくにも、今度は鶴巻や虻川からの復習が始まろうとしており、潰す側から潰される側に逆転してしまった。また、闇落ちしつつある鷲津に、眞人(杉野遥亮)と蛍原(小野花梨)も不信感を募らせており、特に蛍原は鷲津の対応が眞人の兄が過労死した遠因であることを知っている。場合によっては、仲間と思っていた秘書たちからの思わぬしっぺ返しを食らうかもしれない。
残り2話、鶴巻らの逆襲に対して、彼ら以上により黒い闇で踏み潰すのか、清い心を持って受け止めるのか、鷲津の心境や行動に注目したくなる。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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