「ゴディバのパン屋」大人気のワケ。町のパン屋がコンセプトだけど、価格は

「ゴディバのパン屋」大人気のワケ。町のパン屋がコンセプトだけど、価格は

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話題のゴディパン、行ってきました。

こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。

『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 最近新たな行列フードとして大注目を浴びているお店があります。それは、ベルギーの老舗チョコレート専門店「ゴディバ」が世界初出店として2023年8月4日、東京・有楽町の交通会館1階にオープンした「GODIVA Bakery ゴディパン 本店(以降ゴディパン)」。気になっている人は絶対に多いはずです!

 そこで今回は、ゴディパンに行った体験レポートをお届けしたいと思います。予約はどうすればいいの? どんなパンが売っているの? はもちろんのこと、私がダントツに感激したパンがどれだったかもご紹介させていただきます!

LINEの整理券は、たった2分でなくなった



 はじめに、現状のゴディパンは、お店に行ってすぐに入れる状況にはなっていません。

 入店方法は3つ。

①朝9時から店頭で配布される整理券をもらう
②深夜0時からオープンになるLINE整理券をゲットする
③16時半以降の整理券なし入店を目指して時間前から並ぶ

 というもの。私はLINEでの整理券を試みました。

 0時になったと同時に急ぎで操作をしたのですが、オープン直後の時間帯(11~13時)は早々に受付終了。なんとか14時30分をゲットできました。無事に受付が完了した時の時刻は、0時2分。2分間で全時間帯が受付終了になったのです。いやー、ものすごい人気に驚きました!

整理券を持ったお客で、プチ行列ができていた



 予約時間よりもだいぶ前に行ってみたのですが、時間よりも前には絶対に入店できません。

 時間ピッタリになるとスタッフから整理券チェックの呼びかけがあり、券に記載された番号順に入店が可能になります。

 早く行くメリットはワクワク感を醸成する以外にありませんから、直前に到着すれば問題ありません。さあ、ついに入店できる順番がやってきました。

店内は、街のパン屋さんのような素朴な雰囲気



 ゴディパンのコンセプトは、『町のパン屋さん meets ゴディバ』。日常の中で気軽にゴディバの味を楽しめるよう、街のベーカリーのような雰囲気になっています。

 14時半の段階ですでに完売になっているパンもありましたが、パンの種類20種類ほどそろっていて、ゆっくり選ぶことが可能でした。本来のラインナップは全28種類。

〈主な商品〉
コロネ3種、ショコラステッキ、カカオフルーツのクリームパン、あん・ドゥ・ショコラ、ショコラの実、ショコラティエのカレーパン、タルティーヌ

 値段は、街のパン屋さんよりもずいぶん高め。200円台後半~700円台という価格設定で、「やっぱりパンもゴディバ価格だな」と感じる人は少なくないはず。

 こしあんとダークチョコレートを合わせたあん・ドゥ・ショコラが378円(税込)、手軽なスティックパンを高級に仕立てた「ショコラステッキ」は3本入りで540円です。

 店頭の壁には、「Your Daily Bakery(あなたの日常のパン屋)」と書かれていますが、毎日食べるような気軽な価格ではないので、銀座土産として堪能するのが良いでしょう。

 さて、実際に購入できるのは整理券1枚につき5個までになっているので、並びながら厳選することにしました。

ダントツ気に入ったのは、クリームパンだった



 私が購入したのは、ショコラティエのカレーパン(453円)、ショコラステッキ(540円)、カカオフルーツのクリームパン(378円)、コロネ(抹茶)(453円)、あん・ドゥ・ショコラ(378円)の5種類。

 すべて食べてみて、ダントツ気に入ったのは、カカオフルーツのクリームパンでした。カスタードの中にカカオフルーツのジュースを練り込まれているので、南国フルーツが持つ甘酸っぱさが特長。

 トロピカルな風味が口の中に上品に広がるような、個性的な味わいでした。このカカオフルーツのジュースは、カカオの果肉「パルプ」を新鮮な状態で絞って作られていて、2020年からゴディバのドリンクとして登場しています。

 その他、チョコレートの濃厚な風味をしっかり堪能したいならショコラステッキ、変わった組み合わせにチャレンジしたいならあん・ドゥ・ショコラでした。

 初めての来店では全種類味わうことができなかったので、全制覇するためにリピートしたくなる気持ちがメラメラと湧いたのが正直な気持ちです。

あえて弱点を挙げるとすれば…



 あえて弱点を探すとすれば、日本の昔ながらのパン屋さんの世界観であるがゆえに、フランスで味わうような本格パンとは別モノであるということ。そういう要望を叶えてくれるのは、すでに店舗が多く存在する「GODIVA Boulangerie(ゴディバ ブーランジェリー)」のほうかもしれません。

 斬新なアイデアやほっこり懐かしい世界観を楽しみたい方には、期待以上のワクワク感があると思います。

 最後にもう一つ、ゴディパンオリジナルエコバッグ(1320円)も気に入りました。シックなグレーカラーにかわいいイラストが描かれているバランス感がたまりません。

 しばらくは人気が続きそうな予感ですから、堅実に整理券をゲットしてお好みのパンを味わってみてはいかがでしょうか。

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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