便秘と診断されたのに、大腸ガンだった!【岡野あつこさん闘病記】

便秘と診断されたのに、大腸ガンだった!【岡野あつこさん闘病記】

岡野あつこさん



 長年にわたり、「夫婦問題のカウンセラー」の第一人者として各メディアで活躍し続け、ここ『女子SPA!』でも過去にご登場いただいた、いつも明るい「元気印」がトレードマークの岡野あつこさん(62)が、なんと今年6月に「大腸ガン」の宣告を受けていた事実が発覚!

 今は無事に開腹手術を終え、幸い現在は体調も良好とのことですが、人生観をも変えかねない衝撃的な体験を境に、岡野さんの脳裏をよぎったものとは……?

◆「便秘」と診断され…ガンは5年前からできていた

──大腸ガンの告知を受ける前、なにか自覚症状はありましたか?

岡野:4月29日、急に腹痛が襲い、吐くわ下痢だわで約5時間七転八倒。でも翌日にはケロリと治ったので、焼き肉を食べたらまた同じ症状が起きてしまって……。

 それからは食べるとかならず腹痛が起きるので、「食べない→痩せる」の状況が2ヶ月ほど続きました。近所の内科に2件かかって、胃薬とか痛み止めを処方されたのですが、全然効き目がないので6月23日、大きな総合病院の消化器内科に行き、エコー・レントゲン・血液採取・CT……の検査を受けて、「便秘」と診断され便秘薬を処方されたんです。

 しかも、根が真面目な私は、翌日から便秘退治に……と、有名な便秘外来で腸内洗浄の回数券に8万円使い、針治療やマッサージまで受けてもいたのですが、6月29日、また強烈な腹痛に襲われ、夜に救急車で運ばれてしまい……。

 深夜の緊急検査で腸閉塞と診断され、翌日の大腸内視鏡カメラ検査で「5pの大腸ガンまでも併発している」と診断されました。

 先生は「5年前からできていて、あと2年放っておいたら死んでいた」と、おっしゃっていましたが、自覚症状はまったくなかったので、正直検査もしていなかった。子宮がんや乳ガンといった女性系の検査は毎年していたんですけど……。

「大腸がんは男の病気。腸の丈夫な女性は大丈夫!」くらいに軽く考えていたのかもしれません。

──ガン告知を受けたときの率直なお気持ちをお聞かせください。

岡野:まずは便を出しきってから、開腹手術を(入院して)13日後の7月11日に行うことに。

 私は強運だし「世のため人のためにいいことしてきたからきっと大丈夫に決まっている。死ぬわけがない!」と根拠のない自信はあったんですけど(笑)、一方ではやはり不安だったんでしょうね。先生の生年月日を聞き出して勝手に相性を占ったり、ご本人に今までの年間手術の件数を問い詰めたり……。

 今から振り返れば、失礼なことをしたものですが(笑)、「大丈夫なんだ!」と信じるための材料が欲しくて……。幸い「相性はバッチリ」と本に書いてあったので、「もう、この先生にすべてを託すしかない!」と腹をくくることができたんです。

◆腸を20cmもカットする大手術

──手術前と、その当日はどんな気分でした?

岡野:全身麻酔での開腹手術は未知の世界だったため、手術日を待っている間は、怖くて怖くて……。

 そんな心の内を看護師さんに打ち明けたところ、「大丈夫ですよ。手術室に入ってから麻酔が効くまで、音楽をかけますから。リラックスして臨めます」と教えてくれました。続いて「どんな曲がお好みですか?」と聞かれた私は「ヒロミ・ゴーでお願いします!」と即答(笑)。

 当日は、大好きな郷ひろみさんのアルバムを聴きながら手術に挑みました。4曲目で夢の世界に突入し、目覚めたときには4時間におよぶ手術を終えていたのです。

──手術後の経過は?

岡野:腸を20pもカットしたということでしたが、おかげさまで手術は成功し、しかも私のがんはステージ2だと判明しました。つまり、転移はしていなかったのです。抗がん剤の必要もないと聞いて担当医さんに、また神様に感謝しました。

──今は手術前とほとんど変わらない生活をお過ごしなんですよね?

岡野:退院は、手術から1週間後の7月18日でした。先生からは「お酒は8月2日の検診まではダメだけど、それ以降は飲んでいいですよ。(8月22日に決まっていた)スリランカ旅行も行ってきていいですよ」とお許しが出て…。

「ホント、そこまでお気軽で大丈夫なの?」と、逆にやや不安にもなったんですが(笑)、「再発するかどうかは神のみぞ知るなんですよ。ご自分の身体に聞いてみながら、体力が許すかぎり普通に楽しく暮らしてください」と言われました。とても素晴らしい言葉だと思います。

◆本当に応援してくれる人が誰なのかハッキリわかった

──今回の闘病で人生観もかなり変化した……?

岡野:たとえば「人生で一番大切なのはお金と愛のどちらか」なんだとしても、あくまで「健康」あってのお金と愛だなと……。

 あと、「時間の貴重さ」を再認識できたことも大きいんじゃないかな? だから、私の人生でまだやりとげられてないこと、とりあえずは自身のコンプレックスである「英語」をマスターすることに挑戦しようと、毎朝6時に起きて3時間の英語学習を続けています。

──「大病を患った人は、周囲の身内や知人を見る目も変わってくる」と、一般的にはよく言われますが?

岡野:がんについて(周囲に)告げることで、本当に心配してくれる人、応援してくれる人が誰なのか、が明確にわかったんです。逆に、同情・シカト・運の悪い人を避ける……といった態度をさり気なく、あるいは露骨に取る人たちもいて……。

 おかげでハッキリと「これからの人生では大切にしていかなければならない同志」をグループ分けして(笑)、新たな気持ちで関わっていきたいな、と心底実感しています。

──岡野さんも含め、芸能人のがん発病率が高い印象を我々は受けてしまうのですが、その共通の理由みたいなものはあるのでしょうか?

岡野:私は芸能人ではないんですけど(笑)、ガンはストレス・食生活・生活習慣の不摂生などが要因となりやすい病気であり、これらの条件すべてが該当しがちな芸能人の方々の“非日常的な日常”が、がんにとっては恰好の餌食となってしまうのかもしれません。

──では、最後に。『女子SPA!』読者に向け、“経験者”からの一言アドバイスをお願いします。

岡野:若いうちに「病気から自分の身を守る意識」を持って、検診を受ける癖は、かならずつけておいたほうがいいです!

 さらには、自分がやりたいこと、やらなければ後悔することを、いくつでもかまわないので早くから探しながら、一つひとつ達成して、「自負」と「自信」を積み上げていってほしい。その積み重ねが多ければ多いほど「チャレンジ」「クリア」「サクセス」「サティスファイ」の感覚を、自分がどんな状況になっても「後悔」ではなく「充実」したかたちで味わえるのではないでしょうか。

【岡野あつこ】

夫婦問題研究家/離婚カウンセラー。NPO法人『日本家族問題相談連盟理事長』。1991年に離婚相談事業をおこなう「株式会社カラットクラブ」を設立し、3万件以上の夫婦相談を行う。著書、TV・ラジオのレギュラー多数。近著は『「最高の離婚」のつくりかた』(自由国民社)など

・岡野あつこ公式サイト

実践 離婚カウンセラー養成講座、・離婚相談救急隊

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