性教育って何だったの?体外受精説明会で感じたモヤモヤ…【目指せデキたら婚】

性教育って何だったの?体外受精説明会で感じたモヤモヤ…【目指せデキたら婚】

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【おおしまりえの目指せ!デキたら婚】

 デキたら婚を狙って、独身だけど妊活をしている雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 うららかな春の日、私は体をこわばらせてある会場に一人で座っていました。

 ある会場とは、不妊専門クリニックが開催する、体外受精説明会です。

 100名は入るであろう会場はほぼ満員。熱気ムンムンです。9割がカップル参加のため、私は非常に肩身の狭い思いで座っているわけですが、これも妊活や不妊治療の勉強です(体外受精もいずれするかもしれないし)。

 それにこの会場にいるカップルの多くも、これから開始されるであろう不妊治療に対して、きっと顔には出さずとも緊張していることでしょう。

 こうして不思議な空気感の中「体外受精明会」は開始されました。

◆妊娠・不妊の不思議な世界が紐解かれる

 メインは医師による妊娠と不妊、そして体外受精の仕組みの説明です。スライドを見せながら慣れた感じで、医師はテキパキと学校で習ったような「妊娠の仕組み」について説明をしていきます……って、あれ?

 開始3分で疑問が浮かびます。「これ、習ったこと……なんだよね?」

 画面にはCG動画を用いながら、排卵された卵子が精子と出会い、着床するまでが説明されているのですが、ちょいちょい挟まれる情報は、一般常識として語られないことばかりなのです。

 例えば、「不妊原因」と言われるものは、これら一連の流れの中で、どこかしらに不都合が起きているから発生するわけですが、その割合は

・排卵異常10%

・卵管通過障害30%

・その他60%

 しかし、卵管障害は判別できないものも多いので、多くは不妊原因不明として扱われることもあるそうです。

 また、女性の加齢に伴う妊娠のしにくさについても、漠然と私たちは卵子の老化だ! 体の老化だ! と言い合いますが、主な原因は以下の3つ。

・卵子の数の減少

・卵子の質の低下

・着床率の低下

 ちなみに着床の前段階である「受精率」については、年齢によって大きく差はないそうです。まるで、男と女は年齢を重ねると、スムーズに仲良くなることはあっても、恋に落ちる確率がグッと低くなるのと同じですね。

◆日本人にある性教育、性知識って一体なんだったんだろう

 一通り妊娠などの仕組みを説明したのち、先生ははっきりと「女性の加齢が及ぼす体外受精治療成績の低下は著しい」と言い切りました。

 むしろスライド1枚を使って、ババンと、はっきり文言を書き出していました。これがまたグッとくるものがあります。

 だって、今更明言されても、対処のしようがないのです。まるで、お菓子をボリボリ食ってたら「そんなに食べるとブタになるよ!」とでも言われた気分。こっちとら、もうお菓子は食い終わってるんじゃ!

 と同時に、義務教育課程で受けたはずの性教育の授業って、一体なんだったんだー……という、これまた八つ当たりの気持ちも芽生えます。

 ちまたでは、性感染症の正しい知識やコンドームの使い方など、性教育のあり方について問われる時代になってきました。

 デリケートな問題ではあるものの、ペーパーテストのための一時的な知識で性教育を浅く終わらせた結果、不妊治療で初めて知ることが多いのです。

 もちろん、自分が教育の被害者だなんて主張はいたしません。でも、もしこの知識が一般常識として、親も子も先生も有していたら、多くの女性の人生選択は変わっていたのかもしれないなーと思うと、いたたまれない気持ちになったのでした。

<TEXT、イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518

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