ささいなことでイラッ…不妊治療中は傷つく一言が多い【目指せ!デキたら婚】

ささいなことでイラッ…不妊治療中は傷つく一言が多い【目指せ!デキたら婚】

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【おおしまりえの目指せ!デキたら婚】

 デキたら婚を狙って、独身だけど妊活をしている雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 不妊治療を3年経験し、体調の関係で妊娠を諦めた当時30歳だったリサさん。不妊治療をやめた理由と題し、前回に引き続き、当時の辛さ、そしてそこから得られたことを伺います。

<お話を聞いた人>

リサさん(現在30代後半)。30歳の頃に持病の関係から、体調をみつつ約3年の不妊治療にトライ。タイミング、人工授精、体外受精をおこなったが、持病の悪化により現在は治療は行っていない。

◆不妊治療によって変化する人間関係

 不妊治療を行うと、ホルモンの関係もあり、どうしても周りの一言に過剰に傷ついたり不安になったりすると聞きます。そういった経験はありましたか?

「ありましたね。私の場合は、主に女性より男性からの一言が印象に残っています。

 ある日、初対面の男性(20代)に『なんで子ども作らないんですか?』って聞かれたんですよ。初対面の方に話す内容でもないし、何より失礼だから適当に流したら『おかしいよ!』的な言われ方されて、イラっとしましたね。長年の友人に『子ども作らないの?』って聞かれても、あまり気にならないのですが……」(リサさん、以下同)

「あとは、子どもに関するニュースの話になったとき、ある男性が『この辛さは子育てしてる人じゃないとわからないな!』ってポロリとつぶやいたんです。

 その時、『ああ、じゃあ私には理解できないって思われているんだ』って、心が痛くなりました」

◆スピリチュアルな発言にイラッ

 男性からの声に傷ついたことが多かったというリサさん。一方、女性でいえば、「スピリチュアル的や精神論的な一言」にモヤっとすることがあったといいます。

「女性の場合では、『この子は私を選んで生まれてきてくれた』っていうスピリチュアル的発想に、とにかくモヤモヤしました。『じゃあ授かれなかった私は選ばれなかったのかよ!?』って。妊娠は本来確率でしかないのに、精神論を持ち出されると疲れますね」

「あとは、不妊治療を断念してから養子縁組を検討していたときがあったのですが、その際ある女性に『子どもを買うのか?』と反対されました。(※)

 日本ではまだ血縁信仰が強いということもありますが、養子の問題に関しては、男性よりも女性の方が拒絶反応を示す人が多かったです」

※日本において養子縁組を営利目的で行うことは禁止されており、厳密には「子どもを買う」という行為は存在しません。

◆「私、何やってるんだろ……」という不安は消えない

 些細な一言でのショックは、ホルモン療法の関係や仕事の忙しさ、精神的ストレスなど、様々な要因が関係していたと話します。

「不妊治療中は傷ついたこともありましたが、私の中の地雷を踏んでいた男性の多くは、日常的にも失言が多いタイプの人ばかり。だから世間で言われるほど、肩身の狭い思いとか、不遇な扱いとかは受けていないと思っています」

「ただ治療中に『私、何やってるんだろ……』というモヤモヤ感は頻繁に襲ってきましたね。社会的信用を失うこと、思い通りできないこと、お金がどんどん消えていく不安感など、永遠にこの状態なんじゃないかって絶望したときもありました」

 治療終了後は数ヶ月落ち込んだというリサさん。今は赤ちゃんを見ても純粋に可愛いと思え、後ろめたさや後悔はないといいますが、不妊治療中の女性は孤独な中で悩み、それでも前へ進もうとしています。

 インタビュー中には、そんな女の複雑な心中が、細部から感じられたのでした。

<TEXT、イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518

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