タワマンのセレブ妻が、ヤミ金勤め、四畳半アパート暮らしになるまで

タワマンのセレブ妻が、ヤミ金勤め、四畳半アパート暮らしになるまで

写真はイメージです



「これってやっぱり転落人生って言うんでしょうね」

 こう話すのは、会社役員の夫と優雅な生活を送っていた美和さん。それが一転、彼女が言うところの「転落人生」とは!?

◆若くして21歳年上の夫と結婚するがDV発覚

<市川美和さん(仮名)・27歳 アルバイト>

「21歳のときに結婚しました。当時、夫は42歳だったため『すぐに介護することになる』と私の親は大反対。でも、反対されて逆に燃えたというか『この人しかいない』と思い込んでしまって……」

 結婚前からタワーマンションに住み、高級車に乗っていた夫。結婚後の美和さんは、家事は代行サービスを頼み、食事はほとんど外食という、まさに絵にかいたようなセレブ妻生活を送っていました。

「でも実は夫が暴力魔だったのです。それが原因で、4年前に家を出ました。反対されて結婚した手前、実家に帰れなくて、8畳くらいのワンルームを借りて仕事も始めました。でも、それまでまともに就職した経験がなくて……本当に世間知らずだったと思います」

◆電話番で月収25万、ヤバすぎる闇金の仕事

「仕事内容は電話番やお茶くみといった普通の事務です。でも、社長室からときどき『親戚全員を回って土下座してでも金を集めて来い!』などと怒鳴っているのが聞こえて、違和感は感じていました」

 事務所のFAXに届く書類には、毎日のように「失踪」や「夜逃げ」という文字があったとか。

「FAXが届くと、数人の社員が事務所から慌てて出て行くんです。不思議に思っていたらあるとき『○○社・社長自殺』と書かれていて……。思い切って一番歳の近い社員に聞いたら、闇金だと教えてくれました。

 その子が言うには、いきなり闇金から借りる人は少なく、ほとんどの人が違法ではない業者からも借りているんです。だから失踪や夜逃げをされると、闇金はどこの業者よりも早く、現金化できそうなものを回収しに債務者の家に行かなきゃいけないらしいです」

 怖くなった美和さんはすぐに仕事を辞め、テレアポのバイトを始めたそうです。

「基本給+歩合制だから契約が取れなければ10万円を切ることもあります。今は原因不明の耳鳴りのせいで、ドクターストップがかかっていて週3日しか仕事ができないから、もっと少ないですね」

◆自作のお弁当は白飯とふりかけ

「生活費が足りないので最近、四畳半のアパートに引越しました。洋服はリサイクルショップ、化粧品もほぼ100均。仕事にはお弁当を持参してるけど、白いご飯とふりかけだけじゃお弁当とは言えないですよね。

 役所にも相談に行きましたよ。でも、籍を抜いて離婚しないと何の支援も出来ないって……。今は知人を通じて、夫に離婚したい旨を伝えています。でも『離婚は絶対にしない』の一点張りで、話し合いになりません。世間体が気になるんでしょうね」

 最後に「今の私にとって、最もどうでもいいものが世間体」と笑顔で語った美和さん。人生の激変は、いつも突然起こるのかもしれない…そんな言葉が浮かびました。

―お金がない…女の生活苦シリーズ vol.7―

<TEXT/美馬丘さりす>

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