一日で2kg減っても痩せてない。“体重ダイエット”は間違いだらけ

一日で2kg減っても痩せてない。“体重ダイエット”は間違いだらけ

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 管理栄養士の梅原祥太です。

 ダイエットで悩んでいる方の多くは、体重計に何回も乗っては一喜一憂しているかと思います。昨日より増えてしまったので落ち込んだ、昨日よりも減ったので嬉しい! といった感じではないでしょうか?

 もちろん体重も重要な指標ではありますが、実は、その本質を見ることが大切です。

◆増えた体重のほとんどは水分量

 体重は、文字通り「体の重さ」です。当然ですが、これは「脂肪、筋肉、水分、骨、内臓、老廃物」などの様々な重さの合計です。

 ここで重要なことは、一日で増減した体重はほぼ全て「水分」の増減だということです。

 糖質1gが水分を3g保有する性質があるのをご存じでしょうか? 糖質過多や塩分過多、日々の立ち仕事、日頃のタンパク質不足からくるむくみ、生理期間中による水分の増加などでも体重はすぐに変わってしまうのです。

 つまり一日2kg前後は、水分によって平気で変化するものなのです。

 なので、単なる体重の増加を「太った」と思わずに、「昨日より増えたのは糖質を多く摂ったことによる水分の増加だ。その分今日は糖質を控えてカロリーは確保しよう」など、冷静に対処する必要があります。そのほうが、確実に結果は出るでしょう。

◆体重計には毎日同じ時間に乗るべし

 また、体重を計測するタイミングは毎回統一しましょう。計測前に食事をしていた場合などは胃の中に食物が残っているため、その重さがそのまま体重に表れてしまうからです。

 朝に起床し、お手洗いを済ませた後などに統一するのが、最も良いタイミングと言えます。食物の重さの差もなく活動前という状況に統一できるためです。

◆見るべきところは体脂肪率の増減

 体重の内訳を知るにあたり、「体脂肪率」くらいは計測できる体組成計を使うことがオススメです(ただ、家庭用の体組成計は誤差が生じるため、一回の計測で判断するのではなく、一週間、二週間、一ヶ月など、ある程度の期間の平均などから判断しましょう)。

 50kg体脂肪率30%の人は、単純計算で体脂肪量は15kgです。細かいところを除いた単純計算では、この方が500mlの飲み物を一気に飲めば、その直後は体重が0.5kg増えます。

 ここで、「体重が0.5kg増えてしまった…」と落ち込む方も多いのですが、これは飲み物の重さであって脂肪ではないので、落ち込む必要はないのです。

 だって、仮に50.5kgになっても体脂肪量は変わらず15kgなわけですから、体脂肪率はおおよそ29.7%となり、むしろ減っているのです。

「体重が増えたのに体脂肪率が減っている」というのは、脂肪以外で体重が増えたときです。逆に、脂肪以外で体重が減った場合は、体脂肪“率”は増えます。

 重要なのは体脂肪率の変化です。体脂肪が減ったという結果に喜ぶべきなのです。体重計の表面的な数字だけで判断して栄養素を無視した間違ったダイエットをしてしまう人が多いのも事実です。このように、内訳を知ったうえで調整すれば、確実に理想の体重に近づくはずです。

【まとめ】

■体重はいつも同じタイミングで計測する(起床後が望ましい)

■体重計は体脂肪率くらいまでは計測できるものを使う

■体脂肪率は、一定期間の平均を見る

■体重より、体脂肪率が大切

<TEXT/梅原祥太>

【梅原祥太】

管理栄養士。ダイエットをはじめ、身心の不調を食事から改善するカウンセリングなどを中心に活動。著書に『痩せたいなら食事を増やせ』(電子書籍)

ブログ:http://ameblo.jp/eiyo-enhance/

Twitter:@k9kkkkk9k

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