服を捨てられない人が、本気で片づけるための4ステップ

服を捨てられない人が、本気で片づけるための4ステップ

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●連載「ファッション誌が答えてくれない相談」35 by小林直子●

◆Q.服が捨てられません

 大量の服を整理したいと思っています。自分で選んだカラー、テイストに合わないものも結構あるのですが、一度にたくさん処分する勇気がありません。手放すためのコツとか手順があったら教えてください。

◆A.物理的な現実を把握しましょう

 服を整理、つまり捨てる方法についてはもう既にいろいろな方法が提案されています。片付けの魔法で有名なこんまり(近藤 麻理恵)さんは、ときめかないものは手放してよしとされていますし、とにかく捨てろとおっしゃる方もいます。そんな方法はとっくに知っていると思いますが、それでも捨てることができないのですよね。

 ときめきも、ただ捨てるも、いわば感情に訴えて処分する方法で、理性的に判断する方法ではないでしょう。すると同じように感情的にブレーキがかかってしまった場合、なかなか捨てられなくなるのだと思います。

「すべてときめくの! 全部これからも着るような気がするの! だから捨てられない!」というわけです。

 けれどもあなたは感情的なだけの存在ではなく、同時に物理的な存在でもあります。つまり、身体は1つ、腕は2本、足は2足であり、1日は24時間、1年は365日です。住んでいる場所は通常1か所でしょうし、あなたのワードローブ、つまり衣装ダンスにも容量の限界があるはず。ドラえもんの四次元ポケットのように、服やバッグを四次元のワードローブに格納することはできません。

◆「見なかったこと」にしてはいけない

 あなたの欲望や夢や希望、願望や野望は、それこそ四次元に格納してもよいかもしれませんが、この物理的な地球の現実をあなたは変えることができません。しかし、この変えることのできない現実は、見なかったことにすればないことにできます。そして多くの人が選択しているのが、この見なかったことにする方法です。

 太ってしまってもう入らないスカ―トも、押入れの奥の衣装ケースに押し込んだまま。しわしわになって今すぐには着られないブラウスも、クリーニングから戻ってきたビニールがかけられたままのあのコートも、見なかったこと、なかったことにしてしまえば、生きていられます。生きてはいられるんだけれども、やっぱり大量の服を整理したいという場合、まずは現実を正確に把握しましょう。

◆現実を見て服を整理する4つのステップ

●STEP1)衣装ダンスに、いつでも着られる状態で保存できる枚数を把握する

 その現実とは何か。

 まず自分の衣装ダンスの容量です。ショップのようにある程度の隙間があり、いつでも着られるような状態で保存できる、それがあなたの衣装ダンスに入れることができる適切な枚数です。

 小さな衣装ダンスしかないのだったら、それが今のあなたにふさわしい量です。今すぐ着られる状態にないものはほぼ着ないものと同義です。すぐに着られる状態で保管するのだったら何枚が適切か、まずは把握しましょう。

 その際に、ときたま実家を四次元ポケットとして利用している方がいらっしゃいますが、そういった行為は学生でもない限りやめましょう。

●STEP2)メンテナンスできる服の枚数を考える

 服が入る容量を把握し、適切な枚数がわかったら、次にあなたが実際にメンテナンスできる服の枚数を大体でいいので考えてみましょう。1週間に何回洗濯ができるのか。それを干すスペースはどれぐらいか。アイロンがけはするのかしないのか。1年間に使えるクリーニング代は幾らまでなのか。

 あなたがとても忙しく、衣服のメンテナンスにそんなに時間がかけられない、またお金をかけたくないのなら、たくさん維持することはできません。あなたの時間と労力、お金という物理的な限界をここでも把握しましょう。

●STEP3)本当にまだ着られるのか、鏡の前でチェックする

 次に、その服を本当に着ることができるのか、実際に着て鏡の前で確認してみましょう。高校生のころに買ったそのスカートは本当にまだ入るでしょうか? 仮に入ったとしても、今のあなたの年齢にふさわしいと感じるデザインや質でしょうか?

 大甘の友達の「捨てなくていいと思うよー」などという、今は役に立たない意見はこの際、スルーして、この世で最も厳しい存在にあなた自身がなって、その上で判断してください。17歳の夏に着ていたそのワンピース、27歳になってもまだ本当に着るの? 本気なの? と。

●STEP4)最後に、「好きなもの」を残す

 物理的な現実を把握したら、その上でこんどは思い切り感情的になって、好きなものから残せばいいでしょう。それでもまだ多いのでしたら、自分で決めた色、スタイルという順に整理すれば、今のあなたにふさわしい量のワードローブが残るでしょう。

<TEXT/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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