真夏のおしゃれは小物が勝負。大人の小物選びルール

真夏のおしゃれは小物が勝負。大人の小物選びルール

画像:WEAR  



●連載「ファッション誌が答えてくれない相談」37 by小林直子●

◆Q.真夏のおしゃれがわかりません

 真夏は暑過ぎて、どうやっておしゃれをしたらいいかよくわかりません。どうしたらいいでしょうか?

◆A.服を重ねるのでなく、装飾や小物で季節感を

 洋服はその名のとおり西洋の衣服です。そのため現在の日本の夏のような、気温が35度以上もあり、湿度も高く、ときどき台風もくる、そんな気候の地域には適していません。

 適していないので、西洋が提案するような夏の着こなしは、そのまま取り入れることはできません。ですから、日本の真夏のおしゃれには工夫が必要です。

 そうはいっても、暑さをしのぎ、強い紫外線から肌を守ることのほうが重要ですから、その対策をまずはとりましょう。おしゃれに見えないとしても、健康あってこそのおしゃれですから、まずはそちらを優先的に。

 その上で真夏のおしゃれはどうしようかということです。あまりに暑いので、上にどんどん何かを重ねて着るのは無理です。ヨーロッパのように、真夏でも夜になったら革ジャンを羽織って出かけるというわけにはいきません。では何ができるでしょうか。

 できるのは服を重ねるのではなく、装飾品をふやすことです。すなわちアクセサリー、ジュエリー、羽織るもの、髪飾り、サングラス……真夏はこれら装飾品を重装備して乗り切ります。

 幸い、今は過剰な装飾が流行です。これがミニマムな流れになると、あまりいろいろつけるのは格好悪いことになりますので、過剰が流行っているときは過剰に装飾するのがいいでしょう。

◆暑い国のカラフルな小物や、プラスチックなど透明な小物

 過剰に装飾するときに参考になるのは、西洋の衣服で取り上げられるときはエスニックやトライバルと呼ばれる暑い国のアイテムです。

 インドのミラーワークが施されたストールや、モロッコのカラフルなカゴバッグやインドネシアのプラスチックカゴやベトナムの刺繍バッグ、フリーダ・カーロ風のメキシコのスパンコールのワッペンなど、夏の日差しによく似合うビビッドでカラフル、しかも決して高くはない価格のアイテムが日本でも数多く手に入ります。

 またエスニックやトライバルではないとしても、真夏の日差しに似合うような透明なプラスチック素材のバングルや、ラフィアの帽子やカゴバッグなど、夏にしか持つことができないアイテムを多く取り入れるのもよいでしょう。小物で季節感を強調するのも、いい方法です。

◆ジュエリーの重ねづけ、サングラスも

 真夏に似合うという意味では、ここ数年、サングラスのデザインのバラエティが非常に多くなりました。紫外線対策も含めて、帽子とともにサングラスの着用もお勧めです。

 そのほか、ジュエリーの過剰付けもこのところの流行の1つです。指輪を人差し指、中指、薬指というようにしたり、ロングとショートのネックレスを2本、3本と重ねるやり方も、今の流行だったら許されます。昔はこれら、ジュエリーの過剰付けは持っているものをすべて身につけているようで嫌がられたものですが、今はそれでもOKです。

◆人が「見なれない」ものはおしゃれに見える

 しかしこれら装飾の過剰やプラスチック素材、エスニックやトライバルはどちらかというとカジュアルなので、カジュアルではない場や、カジュアル過ぎるものが好きではない場合は実行することができません。その場合はどうしたらよいでしょうか。

「見なれない」ということは、おしゃれに見える1つの要因です。例えば夏でしたら、多くの人がTシャツとジーンズで集まる場に、そこでは誰も着ていないようなワンピースで行くなどはその典型です。多くの人が着ているものとはずらして、違うスタイル、違う色を着ればよいのです。

 どこでもカジュアルなスタイルで行けるようになり、カジュアルが行きすぎている今でしたら、逆にカジュアルから遠ざかったほうがおしゃれに見える場合もあります。ロケーションやシチュエーションにもよりますが、余りにも多くの人がするスタイルとはずらすのも、真夏のおしゃれにはよいでしょう。

 日本の夏は長いです。ずっと同じスタイルをしていたのでは、自分も他人も飽きてしまいます。8月の立秋が過ぎたころから、形と素材は夏だけれども、色は秋を感じさせるものを取り入れつつ、長い夏を乗り切りましょう。

<TEXT/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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