一生もののワードローブを作る、服の仕分け&買い足し術・3ステップ

一生もののワードローブを作る、服の仕分け&買い足し術・3ステップ

これだとピンク系とブルー系に分けられそう。でもメインカラーにピンクは、大人としてはちょっと…



 ファッション指南書にもかかわらず、「◯◯の白シャツはマストバイ!」などブランド名や個別のアイテムを一切紹介しない、異例の本があります。それは、アパレル企業の元パタンナーでもある小林直子さんが上梓した『わたし史上最高のおしゃれになる!』。

 前回の記事では3色コーディネートの基本を小林さんに学びましたが、次は、ワードローブの見直しにチャレンジしてみましょう。以下の3ステップを参考にしてみてください。

◆【ステップ1】ワードローブを色分けする

「最初にアウター、トップス、ボトムス、小物、靴、バッグなどすべてを春夏、秋冬のグループに分けます(住む地域により分け方は変わります)。柄物の場合は、一番面積が多い色がそのアイテムの色ということにします。たとえばネイビー地に小花柄のブラウスは、ネイビーに分けておきます」(小林さん、以下同じ)

→自分で決めたメインカラーとサブカラーが、すでに持っている服の色とほとんど同じ場合

「自分が選んだ色だけをワードローブから抽出。選んでいない色は『その他』として分けてください」

(メインカラー=多く持っている、またはこれから着たい服の色。3色まで決める。

サブカラー=小物などでポイント的に使う色。3色まで決める)

→メインカラー、サブカラーとして選んだ色と、今あるワードローブが別の色の場合

「自分が選んだ色と、実際に持っている服の色が異なる場合は、ワードローブを新たに取り替えることになります。お金も時間もかかるため、もう一度、本当に新しく選んだ色でいくのか考えましょう」

→たくさんの色を持っている場合

「一番色分けが難しいパターンなので、まずトーンで分けましょう。トーン分けの例は以下のとおりです」

●明度も彩度も高いはっきりした鮮やかな色(マクドナルドのポスターのような色。元気で活発なイメージ)

●パステルカラー

●グレーがかったパステルカラー(パステルにすべて薄いグレーを足したもの。優しいけど大人っぽい雰囲気)

●ナチュラル(無染色のコットンや麻の色。癒し系のイメージ)

●民族衣装のような強いダークな色合い(メキシコやアフリカの民族衣装に見られる色。力強く個性的なイメージ)

●無彩色(白からグレー、黒の明度のグラデーション)

「これ以外にもトーンがありますので、わからない場合はインターネットや本でトーン別のカラーチャートを参照してみてください。きれいなコーディネートをつくる場合は、これらのトーンが揃っていることが重要です。

 色もトーンも混在している場合は、おしゃれに見えにくくなるので注意が必要です」

◆【ステップ2】足りないものを見つける

「3色までと決めたメインカラーのうち1色で、まずは春夏用、秋冬用、それぞれひと揃えずつ、アウター、トップス、ボトムスが完成するように分けてみましょう」

「次にサブカラーで選んだものも何が足りないか点検します。サブカラーで赤を選んだものの、赤のバッグが一つしかない場合、リレーション(全身のうち2ケ所以上を同じ色にすること)がつくれません。

 バッグのほかに赤のベルトや靴が必要になるので、何をすでに持っていて何が足りないかをチェックしてください」

◆【ステップ3】過剰なものを見つける

「ブルージーンズを何本持っていても、他人は『いつもデニムをはいている人』という印象しか持ちません。捨てるとすれば、同じアイテムという過剰分が候補になります。

 人は好きなものばかりを収集するクセがあるため、素材が異なるアイテムを優先的に残すことも、捨てる候補選びに役立ちます」

◆おしゃれを人生の目的にしてはいけません

 加えて小林さんは本書でおしゃれのあり方をズバリと指摘。

「ファッションはシルエットより色合わせが重要です。そのときおしゃれに見えるシルエットに絶対はありません。ビッグシルエットのシャツにビッグシルエットのパンツが素敵に見える時代もあれば、見えない時代もあります。

 色にも流行り廃りはあるのですが、3色以内で抑える、明度のグラデーションをつくる、リレーションをつくるといったルールは変わりません。

 そもそもおしゃれとは、あくまであなたの人生を輝かせるためのものであって、しもべにすぎません。そのしもべに振り回されて舞台の主人公の座を明け渡さないように注意してください。そのためにも、毎日の服装選びとワードローブのメンテナンスに、必要以上の労力とお金を奪われないようにしましょう」

 ちなみにわたしもワードローブの見直しに挑戦してみました。メインカラーはネイビーを含むブルーと茶。サブカラーはグレーとシルバーに。ポイント的に赤のようなはっきりとした色を使うのは好みではないため一見地味な印象ですが、明度と彩度が多少異なってもコーディネートするのが簡単に。

 しかも足りないアイテムがあまりなかったため、把握した瞬間から購買意欲も激減。お財布にも優しいので、秋冬アイテムの購入前にもお勧めです。

 次回は、賢い買い物術をお伝えします。

<TEXT/女子SPA!編集部>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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