30代後半・童貞・年収1000万…夫候補としてどう思う?【シングルマザー妊活】

30代後半・童貞・年収1000万…夫候補としてどう思う?【シングルマザー妊活】

写真はイメージです



【シングルマザー社長の妊活記 Vol.18】

 バツイチシングルマザーの杉沢です。

 第2子欲しさに婚活をしている私ですが、考えてみれば、今まで婚活パーティーのようなオフィシャルな出会いの場には参加したことがありません。というわけで、人生初の婚活パーティーに参加してみることにしました。

 今回チョイスしたのは、女性3千円に対し、男性3万円の会費という「クルージングパーティー」。参加条件も、男性は年収1000万円以上と決まっていて、年収や職業を証明できる書類の提出が必要だそうなので、ガチなハイスぺ男子が集まる事間違いなし! 俄然テンションが上がりまくる私でしたが、そう簡単にはいきません。

 実は女性側にも厳しい参加条件があるのです。それは35歳までという年齢制限と職業。なんと普通のOLでは参加できないのです。

 参加要件には、「経営者・医者・弁護士、モデル・タレント・CAなど肩書きのあるお仕事」と書いてあります。辛うじてギリギリの年齢と「経営者」という肩書きを使いチケットを手に入れた私。しかし、玉の輿を狙う女性たちをふるいにかけようという主催者側の魂胆、そして厳しい選考基準をクリアした才色兼備な猛者たちが集まると分かった途端、急に自信を無くしたのでした。

◆人生初!婚活パーティーへ

 そして迎えた当日。豪華なクルーザーに乗り込むと、すでに男女合わせて30人ほどがグラス片手に獲物を物色していました。

 すると「すみません。ココ空いてますか?」と声をかけてきたのは、自称「航空自衛隊」のK氏。

【スペック】

年齢:30代後半

職業:航空自衛隊(戦闘用航空機パイロット)

推定年収:1000万円

結婚:未婚

外見:地味の中の地味

性格:真面目で誠実

“地味”を絵に描いたような見た目で、お世辞にもイケメンとは言えませんが、見ようによっては、俳優の森山未來に似た雰囲気。当たり障りのない自己紹介を終え本題へ。

K「あのぉ、こういうパーティーにはよく参加されるんですか?」

私「いえ初めてなんですよー。Kさんは?」

K「僕も初めてなんです。仕事柄出会いも少ないので、友人の薦めで参加してみたんですけど、なんだか緊張しちゃってダメですねー」

 と、見た目に反してとっても話しやすくていい感じ。その調子で仕事の話題へ。

私「自衛隊ってことは、ほふく前進とか得意なんですか? ちなみに六本木からお台場までほふく前進で行くと何分かかります?」

 というバカ丸出しの質問にも大ウケで終始盛り上がる会話。

◆バツイチ子持ちを打ち明けるも、嫌な顔せず好印象

 そしてついにこの質問が。

K「杉沢さんのお仕事は?」

私「あーえっと、女性向けのA…じゃなくて映像制作会社をやってます」

(実は、女性向けAVメーカーの社長をしているのです)

K「女性向けですか。よく分からないけど女性の味方なかんじでいいお仕事ですね」

 おお、空気を読んで深く突っ込んでこないところも物分かりが良さそうでいいヤツじゃないか!

 しかも、

私「私、実はバツイチで娘がいるんですよ」

 と言うも、

K「そうなんですか! きっと可愛いでしょうね。僕も子供はたくさん欲しいなぁ」

 と子作りに前向き!! これは運命かもしれない!! 私、森山未來と結婚するかも!!(もうこの時点で森山未來にしか見えてない)妄想が止まらない私は、もっと深くK氏の事を聞いてみることにしました。

私「失礼ですけどKさんは結婚歴は?」

K「ないですよ。というか、女性と付き合ったこともないです」

私「え? まじですか?」

K「はい」

私「へ、へぇ〜慎重派なんですね。うん、でも慎重なのはいいことですよね!」

 とフォローにもなってない相槌をすると、K氏の口から驚くべき言葉が……

K「だから僕、童貞なんです」

 女性経験のない30代後半の童貞君と私は、これから一体どうしていこうというのでしょうか? まさかこのタイミングで童貞と知り合うことになるなんて想像もしてませんでしたが、子供を作る前にイチからセックスの手ほどきをしなければいけないのでしょうか? そもそもなんで女性と付き合った事がないかなんて、もはや怖くて聞けません。

 とにかく私には童貞君を育てている時間なんてないのです。良い人だと思ったのに……。自分の男を見る目の無さを心底呪います。

<TEXT/杉沢志乃>

【杉沢志乃(すぎさわしの)】

35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。

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