不倫で謝罪会見は日本だけ?海外スターが隠し子やDV発覚でも会見しない理由

不倫で謝罪会見は日本だけ?海外スターが隠し子やDV発覚でも会見しない理由

渡辺謙「許されざる者」ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント



 数カ月前に不倫が報じられた渡辺謙。当初、本人からのコメントがなくとも世間からのバッシングはそこまで強くなく、「やはり世界で活躍するスターは違うな〜」という雰囲気が流れていましたが……。

 ここへ来て世界のケン・ワタナベもとうとう記者会見を開き、世間に謝罪しました。

 でもこれ、アメリカから見るとなんとも奇妙な光景。だってハリウッドではスターがプライベートな問題である「不倫」や「浮気」で、わざわざ会見を開くなんてことはあり得ないのですから。

◆元妻へのDV動画が流出しても謝らなかったスターも!

 たとえば、現在「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」が絶賛公開中のジョニー・デップ(54)の場合。

 昨年話題となったアンバー・ハード(31)との離婚劇の際、ジョニーのDV疑惑が取り沙汰されたものの、彼は謝るどころかタトゥーを「SLIM(アンバーの愛称)」から「SCUM(人間のクズ)」に変え、密かな反撃に出ていたことを『ピープル People』など各誌が報道。

 ジョニーの周囲も「彼は暴力的な人ではない」と擁護していたため、アンバー不利の様相を呈していました。

 しかしその後、ジョニーがアンバーを怒鳴りつけ、ワインボトルを彼女に投げつける様子を隠し撮りしたビデオが『TMZ』に流出したことで事態は一転。

『ピープル People』によると、現在進行中の元事務所を相手取った訴訟でも、元マネージャーがジョニーのDVを裏付ける証言を裁判所に提出。離婚成立後もますます彼への疑惑が深まっているようです。

 それでも現時点でジョニーがDVを認めてアンバーに謝罪する兆候は一切見られません。もちろん、会見をして世間に謝罪することなど彼は考えてもいないでしょう。

◆ハリウッドスターに記者会見の発想はない?

 そもそも婚約会見などおめでたい事例も含め、ハリウッドスターが記者会見を開くという発想のないアメリカ(クリントン元大統領やタイガーウッズなど、支持者やスポンサーあっての政治家、スポーツ選手は会見を開くこともあります)。

 代わりにアメリカでは、スターが謝罪文を発表したり、雑誌の「独占インタビュー」やテレビの人気トーク番組などを利用して騒動の経緯を語ったりするのが主流です。

『エンターテインメント・ウィークリー Entertainment Weekly』のまとめ記事によると、ロバート・パティンソン(31)との交際中に妻子ある映画監督と不倫関係を持ったクリステン・スチュワート(27)や、元家政婦との隠し子が発覚したアーノルド・シュワルツネッガー(69)は、事実を認めて交際相手や家族に対する謝罪文を発表。

 妻子持ちでありながらL.A.の路上で売春婦とイチャついている所を逮捕されたヒュー・グラント(56歳)は、トーク番組に出演した際に「大変な間違いを起こしてしまった」と深く反省している様子を見せました。

 交際相手や家族に謝罪したり、反省の弁を述べたりすることはあっても、“世間”には決して謝らないのがハリウッド流なのですね。

◆理由は「謝ったら負け」のアメリカ文化にあり?

 ただ、ジョニーのように黙して語らないタイプが多いのも事実で、現に、ベビーシッターとの不倫が離婚の原因とされているベン・アフレック(44)も、騒動については沈黙を守っています。

 このように世間に対して直接反論も弁明もしないスターが多いのは、アメリカが「謝ったら負け」なマッチョ社会であり、そして何より訴訟大国であることが大きいのかもしれません。

 本人が真実を語らない限りは“単なる噂”の粋を出ないのですから、子供の養育権などナーバスな問題を抱えているベンなどは、特に寡黙にならざるを得ないのでしょう。

 対処の仕方は様々ですが、世間の晒(さら)し者になるような謝罪会見は絶対にしないハリウッドスター。芸能人の謝罪会見は日本独特のものなのです。

Source:『People』 http://people.com/movies/johnny-depp-changes-amber-heard-tattoo-from-slim-to-scum/

http://people.com/celebrity/johnny-depps-kicked-amber-heard-business-managers/

『TMZ』http://www.tmz.com/2016/08/12/johnny-depp-amber-heard-throws-wine-glass-domestic-violence-video/

『Entertainment Weekly』http://ew.com/article/2014/06/27/the-art-of-the-public-apology/

<TEXT/アメリカ在住・橘エコ>

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